ニートのアルピニスト

2010年01月05日 | 健康・病気

「7サミット・世界七大陸の最高峰へ若き登山家の全記録」
( NHK総合19:30 ~ 20:45)という番組を昨夜観た。
「標高8000メートルの孤独と絆▽
 自ら命がけで撮影した究極の絶景と天空世界▽
“生きてこそ”極限のエベレスト感動の頂へ」

「7サミット」と呼ばれる世界の高い山があるんですね。
「七大陸最高峰」といわれるとなるほどと思うが、
詳しくは知りません。人によって7つの山が違うようです。
この山々に単独・無酸素制覇に挑んだ登山家がいた。
栗城史多(27歳)という青年です。
8年前、北海道の高校を出て東京の演劇塾に入った彼は、
そこが自分のやりたいことと違和感があり、3日でやめた。
そしてフリーターとなった。
バイトのない日は他人との接触を嫌い、
アパートに閉じこもるニートだったという。
そんな彼が、20歳(だったかな?)マッキンリーに登った。
彼は、カメラ片手に自身を撮影しながら登る。
その動画をネットで配信した。
栗城は海外登山を始めてわずか5年で六つの最高峰登頂に成功。
去年、エベレストに挑戦した。

エベレストの登頂には失敗した。
栗城は山頂を目の前にして引き返した。
無酸素による体力の減少、日没までに登れるかベースに戻るか、
この判断が難しい。
山頂までほんのあと少しなのだ。
しかし、彼はベースに引き返した。
でも私としてはこれによってよりいっそうの感動があった。
“撤退”も勇気のある判断だと思う。
このときの様子は、ネットで世界に送られていた。
ブログへのコメントがベースキャンプにいるスタッフから無線で栗城に伝えられる。
「生きて帰えればまた挑戦できる」というコメントも。

彼は、またエベレストに挑戦するでしょう。
そのときには私もネットで彼と一緒にエベレストに登りたいものです。

しかし、番組では、彼がどのようにして登山の技術を学んだか紹介してない。
これはまずいのではないか。
この番組を観て、おれも7サミットに挑戦してみようかな、
と安易に考える青年がいるかも知れない。
簡単にはできないことだと思う。

 

コメント
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