「二本の木」というドキュメント番組(NHK総合 21:00 ~ 22:15)を観た。
小沢爽・千緒さん夫妻の日記を、片岡仁左衛門と竹下景子が朗読。
映像は、小沢爽や2人の息子が撮ったものを使っている。
小沢爽はNHKのドキュメンタリーディレクターだったそうだ。
両親をみとってから4カ月後に千緒さんが肺がんを発症。
そのときから2人は日記をつける。
奥さんの看病を夫がする。
それを気遣う奥さんの日記。
奥さんの肺がんは、小細胞がんという悪質で進行の早いものだった。
聖路加病院の治療をやめて、小細胞がんが治るという四国の病院に移った。
しかし、そこでは治らなかった。
また、聖路加に戻る。
7カ月後には夫の爽さん自身が胃がんの宣告を受けた。
奥さんはがんの痛みに耐えられなくなり、
「24時間睡眠」という治療を受ける。
これって、安楽死? そうではないんだろうな。
でも、“死”とかわらないじゃないか。
番組はこのへんをきちんと説明してくれなかった。
奥さんが亡くなってから2人の日記を自費出版した。
半年後に爽さんが死んだ。
たしか、千緒さん65歳、爽さんが71歳でした。
後半、片岡仁左衛門と竹下景子が涙を流しながら朗読している。
おれも、涙をふくひまもなくテレビを見つめていた。
そのうち、おれと女房はこういうことになるかも知れない。
いやだ、イヤダ、おれは女房が元気なうちに死にたい。
ゼッタイそうする。