ツリーハウス

2020年02月19日 | 小説 エッセイ

「ツリーハウス」(角田光代著 文春文庫 483ページ) を先週読了した。
中華料理店「翡翠飯店」を営む一家三代を書いた長編小説です。
ものすごい小説を角田光代は書いたな、というのが私の感想です。
祖父の死をきっかけに、自分の家のルーツを祖母とともに
中国で辿ることになる主人公(良嗣)。
希望を持って満州に渡ったヤエと泰造(祖母と祖父)。
苦労に苦労を重ね終戦後日本に帰って来る。
それからも苦労する祖父母。
息子の慎之輔、孫の良嗣を中心に物語は語られていた。
こんな家族の長い歴史を書くことは大仕事です。
でも、どのエピソードを読んでも納得し、胸打たれた。
角田光代は、すごい作家だな、と私はあらためて感心した。

コメント
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