喝! ~since 2005~
ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



旅行地理検定で西沢渓谷七ツ釜五段の滝の写真を見てから、ここは絶対行ってみたいと思っていましたが、ついに念願かなって西沢渓谷ハイキングに行ってきました。去年の夏は行こうと思っていた日に大雨が降り行けず、今年のゴールデンウィークはがけ崩れの工事と開山の時期の都合で予定が合わずと何かと縁がなかったのですが、今回は天気も万全!むしろ甲府は40℃を超えハイキングなんかできるのか?という感じもありましたが、今回を逃したら次はいつになるかわからないということで熱中症にならないことを祈り決行となりました。今回は父母が同行します。



プロローグ


出発は8時を予定していましたがいろいろ準備が遅れて結局9時に。この辺はいかにもうちの家族らしいwお盆の初日ということで、高速を使わず下道で秩父を通って行きます。帰省ラッシュの影響も心配されましたが、いつもより少し車が多いかなという程度で、雁坂トンネル(710円)まで来てもほとんど車がありません。西沢渓谷は大型連休は混んでると聞いていたのですが意外と空いてるのか?



空いていると思いきや駐車場につくとほぼ満車でした^^;1周4時間くらいのコースなので、多分午前中からハイキングを始める人が多いから12時にもなると新たに来る人は少なくなっているのかもしれません。出ていく車がいたため、運よく無料駐車場を確保!有料駐車場500円というのもありましたが、ここの店今もやってるんだろうか…。



人がたくさん歩いていましたが家族連れできている人もいれば、カップルもたくさんいました。
西沢渓谷の遊歩道と呼ばれるところは駐車場から1キロくらい歩いたところにあります。駐車場に着いたときは12時でしたが気温はなんと27℃!この日の甲府の最高気温が40℃を超えていたことを考えると、だいぶ涼しいです^ ^時々、沢の方から心地よい風が吹きこんできてまさに自然のクーラーが堪能できます。これなら熱中症はなんとかなりそうだ^^



やがてネトリ広場と呼ばれる休憩場に到着。西沢渓谷の終点までトイレがないと聞いていたので寄っていくことに(よりによってこの日は腹が少し痛かった^^;)登山計画書提出所がありましたが、この時期に閉鎖しているということはもう使われていないのでしょう。出発直前に広場にある地図で道を再度確認!西沢渓谷は全長5kmくらいで、後半からはトロッコ旧道を5kmくらい歩くので一周約10kmあります。今回はもちろん10kmコースに挑戦しますが、果たして母は10㎞持つのだろうか…!?

ちなみに母は、健康のためということで毎晩3、4キロくらいずつ歩いてるようで、ここ半年で10キロ位痩せたとか^^;その根性、是非ここでも見せてもらいましょう!



やがて西沢山荘へ。ここから西沢渓谷の遊歩道に入ります。遊歩道に入る前に記念撮影



西沢渓谷~トロッコ軌道跡


道は基本的に片側が崖になっていて、鎖があるところもあれば、何の支えもないところもあります。西沢渓谷にペットを連れてきた人が、ペットが谷に転落してそのまま飼い主も転落するなんて記事を見たことがありますが、うーん、これは納得です。うっかり谷に落ちたらら上って来れそうにありません。これは気を付けないと^^;



まず姿を現したのが二俣吊橋!歩くとゆらゆら揺れるごく普通の吊り橋ですが、橋の上から見える滝が幅広くてきれいでした。ここは人口の滝でしたが、天然の滝はこの先どんどん出てきます!



少し歩くと、遠くの方に早速天然の滝が!大久保の滝だそうです。



この辺から川がすぐそばを流れますが、水がめちゃくちゃ澄んでいます!深いところは本当に青く見える。滝見台では早くも七ツ釜五段の滝を思わせる滝を間近で見ることができました。ここでマイナスイオン浴びて一休みするのが良いでしょう!



ここから遊歩道は河原のような雰囲気に変わっていきます。足場が岩場になるので滑りやすく要注意です!川辺なのでがいないか気なっていましたが、水がきれいなせいか蚊は全く見かけませんでした。でも川の流れから隔離された、水たまりに溜まった水は真っ黒に黒ずんでいました。清流が当たり前の西沢渓谷において、この水たまりの存在は異様に目立ちました^^;



こういった渓谷では定番になりますが、人の顔に似た人面洞やカエル岩なんていう岩もありました。カエル岩はなんとなくわかるけれど、人面洞はどの辺が人面なのだろう?



カエル岩を越えて、次の橋が見えてくるといよいよクライマックスです。母はすでにヘトヘト。でもこれを登りきれば西沢渓谷1番の見どころ、七ツ釜五段の滝が見えるから頑張れ!



七ツ釜五段の滝は最初見えた時は七ツ釜どころか2つくらいしか釜が見えなかったけれど(上の写真)、進んで行くにつれて上の方から見下ろせるようになり、何とか五つ釜くらいは1枚の写真に収めることができました(トップ写真)。もう少し近くから見れたら最高なんですけどね~。近さという意味では滝見台から見える滝の方が近かったと思います。でもこのような形の滝はこれまで見たことがなかったのでやはりかなり珍しい形なんだと思います。これが見れただけでも来た甲斐があったな。



ここまできたら西沢渓谷の終点までもうすぐ。しかし最後にはきつい上り坂が待っていました。木に生えているこの白いキノコはサルノコシカケでしょうか?



階段を上りきったところでようやく西沢渓谷の終点につきました。標高も高いのか、気温も涼しく蚊もいないので一休みするには最高の環境です。ここに2時間ぶりのトイレが!しかし水がないのか凄まじい臭いを放っているので入ることができませんでした^^;
今回はおにぎりや卵焼きなどを持ってきたのでここで一旦お昼に。景色が良ければよかったんだけれど展望台ができてから木が成長したのか、ほとんど景色を見ることができなかったのが残念だったな。



ここから先は昔トロッコが通っていると思われる旧道を通って駐車場に戻ります。左側は再び急な崖に変わりました。



ここから先の吊り橋は足元が網目状になっているので下が透けて見えます。しかも結構高い所に架かっているのもあるからスリル満点!



ひこいっちゃんころばしという変わった名前の崖がありました。このトロッコは昭和8年から昭和43年まで木材の搬出に使われていたようですが、トロッコの操作をミスして馬と一緒に転落した人が、彦一さんという名前だったことから、この名前が付いたそうです。彦一さんは連絡して怪我をしたと書かれていましたが、本当に怪我で済んだのでしょうかね?見た感じどこまで落ちるのか計り知れませんが…。いこりさんという方が同じように操作ミスをして転落した場所でいこりころばしという場所もありました^^;事故がこの2か所のみだったとは考えられないので、実際は○○ちゃんころばしと呼ばれるべき場所が無数にあるのかもしれません。



しっかし西沢渓谷に比べてこの旧道は非常に単調な道ですね。起伏もなく、なだらかな下り坂が延々と続いてるような感じです。ただ左の崖はさらに険しく、右の山側も今にも崩れてきそうな場所がたくさんあって、危険度という意味では旧道の方が何が起こるかわかりません。実際崩れてきた木の根が道を塞いでいたり、左側の崖がえぐれていたりしました。木を支えている土(岩?)も手で掘れるほど柔らかかったですからね!



旧道では数少ない見所の山の神です。向かいにエボシ岩があったようですが気がつきませんでした。この辺を過ぎるといよいよ旧道もクライマックスを迎えます。山を降りてきたからか、だんだん気温も上がってきた。



帰りに橋の所から古い吊り橋が見えたので近くまで行ってみるとボロボロの吊り橋がありました。足場が抜けているのでとても歩くことができませんが、こういう古い吊り橋も風情があっていいものですね。



こんな感じで駐車場に戻ってきたのは16時半。出発の時は満車だった駐車場も、帰りには数台に減っていました。ただ4時半でもこれから西沢渓谷に向かって歩いて行く人もちらほらいたから夕暮れもそれなりに見所があるのでしょう。

西沢渓谷の終点までは岩場が多く階段が急だったりしたためかなり体力を消耗しましたが、旧道がなだらかなだったため総合的にはそれほど疲労感はありませんでした。旧道を歩くのは1度だけで十分かな。次回来るとしたら、西沢渓谷の終点から折り返してきた道を戻るほうがいろんな発見があるかも!



エピローグ


かなり汗をかいたので、帰りに温泉に寄っていくことに。

秩父方面を通って帰る途中、大滝温泉があったので、初めてですが寄ってみることに。600円で2種類の温泉とサウナが付いているのでかなりお得感があります。泉質もヌルッとしていて、無色で無臭ですが特徴ある温泉でした。



【登山データ】
・日時:2013年8月10日(土)
・気:★★★★☆(晴れ時々曇り)
・気温:40.1℃(甲府)※西沢渓谷は27℃
・各ポイント通過記録

・足利発  :9:00
・駐車場  :12:00着
・西沢荘  :12:46
・大久保滝 :13:03
・フグ岩  :13:23
・滝見台  :13:10
・貞泉の滝 :13:35
・カエル岩 :13:58
・五段の滝 :14:05
・渓谷終点 :14:31
・沢ぐるみ橋:14:49
・ひこいっちゃんころばし:14:59
・いこりころばし:15:06
・大展望  :15:13
・大久保沢 :15:26
・ネトリ広場:16:06
・駐車場  :16:30


【消費】
タオル5枚、500ml、ペットボトル3本



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