自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

「自転車チャンピオン」

2006-01-12 | Weblog
 連休に図書館で借りてきたルイゾン・ボベの書いた「自転車チャンピオン」を読了した。昨年7月未知谷社刊。ボベは1953~55ツールドフランス3連覇を成し遂げている。
 この50年前の選手の書いた本が、今、邦訳され出版された理由は後書きにあるが、ルブラン「総合ディレクター、ツールを語る」の中でルブランが「この本が実にためになった」と言っており、訳者が気に懸かっていた事による。
 大変面白い本で、一気に読んでしまった。レース運びを書いた記述など、映像のように想像して、ハラハラドキドキものだった。
 なにしろチャンピオンの書いた本である。しかも謙虚で含蓄深く、「世界で一番素晴らしい職業」と自転車競技を愛するサイクリスト、共感を覚える記述に満ちている。機材は進歩したかも知れないが、レースの持つ意味はなんら変化していないことをしみじみと感じるでありましょう・・・。

コメント