「香港ゾンビ」
原題:生化壽屍/BIO ZONBE
1998年 香港 94分
■監督:
葉偉信(ウィルソン・イップ)
■出演:
陳小春(チャン・シウチョン)
李燦森(サム・リー)
●あらすじ
うだつの上がらないチンピラ二人が、轢き逃げ事件を起こしてしまう。
二人は轢いた男が持っていたドリンクを咄嗟に飲ませるが、それは人をゾンビ化する薬であった。
チンピラたちが海賊DVDを売っているショッピングモールを舞台に、ゾンビ達との戦いが始まった。
★感想など
香港映画界がゾンビ物を作るとこうなるんだねえ。
途中までは名作「ゾンビ」の流れかと思わせておいて、実はゲームの映画化が狙いらしいと判明する。
いきなりゲーム・テイストなシーンが挿入されるのは爆笑物。
落ちてた銃を拾ったら、画面にリロードって出るとかね。
主人公たちがゾンビとの戦いを決意した瞬間、キャラ・セレクトみたいな画面になるが
それぞれの偶像という項目が楽しかった。
しかも一人は「李小龍」だしね!
寿司屋ゾンビが出す、ネタが人間の指寿司とか、コメディ要素も強いが
最後はシリアス&悲しくなり、「ゾンビ」で描かれていた、今まで仲間だった人間がゾンビになる
苦悩とかも描かれていて、本作は正当なゾンビ映画の系譜に連なる作品であると言えよう。
観る前の期待感を、上回った作品。
ゾンビ映画、B級ホラー好きには結構オススメ。