レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ドラゴン・ガール

2025年01月10日 21時22分36秒 | スポーツ/青春/アイドル/ラブストーリー

「ドラゴン・ガール」
原題:YASMINE
2014年 ブルネイ 110分
■監督:
 シティ・カマルディン
■出演:
 リヤーナ・ユス
 レザ・ラハディアン
 メンタリ・デ・マレール
 アリル・ファラク

●あらすじ
東南アジア最強の格闘技・シラットを通して成長する女子高生の姿を描いたアクション。
私立高から公立高に転校したヤスミンの初恋相手・アディが、
シラット国際大会で優勝し町に戻って来る。
彼女は彼を振り向かせようと弱小シラット部に入部するが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ブルネイ産の映画は初めて観たかな。
題材となっているシラットを扱った映画に関しては、
以前に「ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~」と言う映画を観た事があるが
あの映画はインドネシア制作だった。
さて本作のように女の子が格闘技やる組み合わせと言えば、
タイ映画「チョコレート・ファイター」の主演女優ジージャーを思い出す。
と言ってもジージャーの方は古き良き香港功夫映画風な作りだったのに対し、
本作は一言で言えば「ベスト・キッド」だ。
ただしヒロインの性格は、超腐っているが!
本家「ベスト・キッド」のダニエルさんは、トラブルに巻き込まれて困っているところをミヤギさんに助けられ
空手を覚えて自らに降りかかったトラブルを、自力で解消するお話だった。
が本作のヒロインが格闘技を覚える動機は、子どもの頃に好きだった男の子がシラットで国民的英雄に成長しているが
その男の子に彼女がいるのが気にいらないので、その彼女に対し暴言を吐き、
さらにその彼女もシラットをやっているのを知るや、自らもシラットを習ってその彼女を叩きのめし
憧れの男の子を奪い取るのが、本映画の目的である。
そして目的の達成のためだけに、転向した学校の席の近くにした同級生を巻き込み部員のいないシラット部に入部。
だが特訓などして大会を勝ち進んではいくが、途中自分の成長が頭打ちになると
何と闇のシラット使いみたいな先生に勝手に弟子入りして裏の技を教わり
高校生同士の大会にも関わらず習得したばかりの裏の技を使って対戦相手を破壊してしまうが
本人は「勝ちゃあいんだよ」と開き直って、周りの言う事などには耳を貸さない。
さらに大会を勝ち進んで注目を集めてきたヒロインに、憧れの男の子が話しかけてきてデートするまで発展するが
デートするために仲間にはばあちゃんが死んだと嘘をつくが速攻でバレてしまう。
しかしバレた瞬間に即逆ギレしたヒロインは、仲間二人に
「ここまでお前たちが目立って人気者になれたのは誰のおかげだ。オレが部に誘ってやったからだろうが」とか
「基本勝ってるのはオレ一人の力でお前たちはおまけみたいなもんなんだから、オレ様に文句言うな」
的な大暴言を吐いて絶縁されてしまうのだ。
まあこの後一応二人には謝るのだが、それもここで謝っとかないと大会出れないしなあ。
みたいな打算的な感じに見えてしまうので、一層タチが悪いと言うか反省してないなこいつと思ってしまう。
他にもシラット部の顧問をやっている先生が、いかにも李小龍被れなんだが、最後まで全くシラットを教えないので
本当に彼がシラットが出来るのかが疑問のまま終わってしまうのは、どういう意図なんだろう。
この描き方では、何も知らないただの口から出まかせ野郎にしか見えないんだが。
とまあ色々とアラが目立つ作品ではあるが、ブルネイの映画と言うレアさはアリかも。

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