「続・荒野の1ドル銀貨」
原題:IL RITORNO DI RINGO
1965年 伊/スペイン 100分
■監督:
ドゥッチオ・テッサリ
■出演:
モンゴメリー・ウッド(ジュリアーノ・ジェンマ)
ジョージ・マーティン
ロレッラ・デ・ルーカ
アントニオ・カザス
フェルナンド・サンチョ
●あらすじ
実際には『荒野の1ドル銀貨』とは関係が無く、『夕陽の用心棒』の続編に当たる作品。
南北戦争から帰還した“リンゴ”ことモンゴメリー・ブラウンは、
故郷の町がメキシコ人兄弟エステバンとパコに乗っ取られ、最愛の妻がパコとの結婚を強要されていることを知る。
髪と肌の色を染め、メキシコ人に変装して町に潜入したリンゴだったが、妻との再会が露見。
右手をナイフで刺されるリンチを受け、彼は二度と銃を握れなくなった。
パコとリンゴの妻との強引な結婚式が開かれようとしたその時、教会の入り口に男の影が浮かび上がる。
誇りある騎兵隊の軍服を着込んだその男こそ、左手で銃の猛特訓をし、復讐に燃えて帰って来たリンゴであった。
(NHKエンタープライズより)
★感想など
震災前に観ていた映画が何本かあるので、まずはその辺から更新していきます。
本当は「夕陽の用心棒」を観てから本作を観たかったんだけど、
「夕陽の用心棒」がレンタルになっていないので、あきらめて観てしまいました。
ストーリーの説明不足がひどくて、話の前後を繋げるのに想像力を必要とする映画。
と言っても、大した想像力を必要とする訳では勿論ないが。
主演のジュリアーノ・ジェンマが全編通して明るくないのは、役柄上しょうがないのだが
やっぱりジェンマには明るい陽気なあんちゃん的キャラが良く似合う。
ゆえにこういった復讐の主人公がはまらなくなってしまうのは残念な所。
イーストウッドとかが本作の主演とかだったら、ピッタリはまりそうな感じだが。
ストーリーの進みは非常に遅いのだが、その分周りに居る脇役が個性的すぎるくらいキャラが立っていて
映画を盛り上げていく。
悪役兄弟の一人フェルナンド・サンチョは、いつもの悪役ぶりに比べると悪辣っぷりがかなり弱いが
まるで似合わないこの髪形は必見。
他にも悪役兄弟の兄の方は、物凄い濃い顔で、ムーディ勝山を100倍濃縮したみたいな顔をしている。
こちらも必見。
ジェンマを助ける花屋の男も、キャラも声も個性的過ぎるし
F・サンチョお気に入りの、占い好きな娼婦もマカロニには珍しいキャラ。
と言うかマカロニでちゃんとした役所を与えられている女性が少ないから珍しいと思ったんだがね。
まあ総評として大して面白くはないです。
マカロニ好き意外には用無しって感じかな。