「探偵神津恭介の殺人推理8~伊豆下田海岸に赤い殺意が走る~」
1988年 日本 91分
■監督:
野田幸男
■出演:
近藤正臣
大和田獏
岸部シロー
蜷川有紀
森口瑤子
新田純一
梶芽衣子
●あらすじ
“殺意の潮流”そこに渦巻くのは、憎しみか?愛か?
「表面が明快だという事は、裏が非常に複雑だという事でしょう。」(神津恭介)
ブティックメーカー“シン・イトウ”の社長が殺された。現場から逃げた男が捕まり、
事件は解決にむかうかに見えたが、それを嘲笑うかの様に第2の殺人事件が起きようとしていた。
(HMVより)
★感想など
シリーズ第8弾には、何とまさかの梶芽衣子さん出演!
ビックリすると同時に、流石の貫禄だなと思える見事な演技っぷりだった。
一方主役の近藤正臣は、今までの長髪を短くしてさっぱりした髪型にしたら、何だか可愛い感じになってしまった。
今までのようなもじゃもじゃな長髪の方が、何だか名探偵っぽかったので、ちょと残念。
そんな名優二人を揃えた本作は、当時の土曜ワイドでたまに見られた伊豆ロケ作品。
伊豆でロケするのは江戸川乱歩の美女シリーズにもあったけど、確か裏話で地域振興と
夏は涼しいところでロケしたいよねとかが理由じゃなかったかなあ?
なのでどこか開放的なムードが全編に漂っており、やたら尻軽なモデルが出てきて話を引っ搔き回したり
一瞬ホテルでのショーが挿入されるが、それがおっぱいを出した状態のサンバみたいなダンスショーとか
なんか明るい感じに終始している。
それは犯人が動機を語っているシーンにも波及していて、結構ヘビーな事実を語っているのに
その部分を軽くするっと流してしまうのには、ちょっと驚いた。
あれって結構な悲劇なんだけどねえ。
まあこの頃の土曜ワイドと伊豆の組み合わせは、何だか明るい感じなので、そこを楽しんで頂ければと。
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