先日、ビン缶ペットボトル収集の日にゴミステーションに行ったら、見慣れない缶を大量に発見。
SUNTORYジョッキ生に似てないこともないブルー基調のデザインで“こだわり 凛麦 生”。メインロゴの上のほうに、KODAWARI RINMUGI NAMA とあるので、読んで字のごとしのようです。
“リンムギ”と音だけ聞くと何やらお役所用語のようですが、どう見ても冷やし泡モノ。さては新製品か!と、夜半のゴミステーションでよそのお宅が分別して袋詰めした空き缶を街灯の明りにすかし、ためつすがめつの不審人物と化する月河。
職務質問受ける前にどうにか、リキュール類の新ジャンルで、原産国:韓国の舶来品で、輸入者:アクサスというところまで読みました。
帰宅してネットで調べると、AXASは徳島を本拠にした流通グループで、凛麦は韓国メーカーと独自に共同開発したラベルのようです。特に日本の大どころ泡モノメーカーが提携している形跡はないですね。
ラベル名で検索したら、酒類通販サイト群で普通に大量に取り扱われていますよ。送料込みでも350ml缶で単価90円程度、送料抜きなら80円を切ります。ややっ安い。本当にお酒だろうか。工業用アルコールの炭酸割りではあるまいね。“リキュール類”の分類、日本の酒税法に基づいているのだろうからまさかウソはないでしょうが。
映画で見たんだったか伯父とかから聞いたんだったか、終戦後間もなくの焼け跡ガード下で、「メチル飲んで目がつぶれた」なんて話が一瞬脳裏をよぎります。
先日某大手スーパーで“泡麦”88円也を見かけたばかりですが、新ジャンル低価格戦略に“韓国”を抱き込むという手法、流行りなのかしら。かつてはワンコインでひと缶買えるのが売りだった第三のビールも価格改定のたびに割安感が薄くなっていますからね。いかにして100円以内で市場に出すかを考えたときの、目のつけどころとしては悪くないと思います“韓国”。
問題はお味なわけですが、徳島発のPBでは遠く北国の当地で販売店を見つけるのは難しそう。ゴミステーションに空き缶出したいずこかのご近所さんはネットでお買い上げだったのだろうか。あの缶数から見てお一人様ではなく複数人数で、かなり大量にお飲みになったと思われます。旨かったから進んだのかしら。
もちろん“安いから”の援護射撃も強力だったのでしょうな。ネット上のいくつかのレヴューでは、さっぱりしてそこそこ美味しい、との声が目立ちます。
でもこればっかりは自分の舌とノド、あと肝臓で試してみないとね。さなきだにここ数年、月河の好みと市場のサバイバル実態とは乖離して行く一方で、“気に入った順に出荷終了”の傾向。凛麦、ディスカウント系のストアなら1缶からお試し買いできるかな。
一方、夏の終わりとともに秋季限定モノもちらほら顔を見せはじめました。今週は25日にSUNTORY発泡酒“旨味たっぷり秋生”、26日にKIRINビール“秋味”と恒例の限定ラベルが出揃い、今日、いそいそとコンビニに寄ってみたのですが、“秋味”は入ってたけど“秋生”は未入荷でした。うーん。SUNTORYの泡モノはなかなか小さい店までは出回りませんね。
秋生が“大麦使用量1.4倍”を謳えば、秋味は“麦芽たっぷり1.3本分”と、いずれ劣らぬ、贅沢と思うべきか微妙にケチくさいと思うべきか、よくわからん数字アピール。どちらかと言うと一日だけ先んじてリリースされたSUNTORY秋生のほうにより挑戦マインドが感じられ、秋味より先に試してみたかったんですが、次回大型店に買い出しに行ったとき探すとしますか。
しかし北国の“秋”は短いですからね。あっという間に、今度は冬季限定ラベルの季節が来てしまいそう。