★尖閣問題、保安官逮捕せず と各紙は事実は報道しているが、あまりはっきりとはこれに対する意見を言っていない。
これは、正面切って論評するのは非常に難しい問題であることはよく解る。
読売新聞の
「遠く離れた日本の海で起こっている出来事を見てもらい、考えてほしかった」。尖閣ビデオを流出させた海上保安官のコメントです。
結局、保安官は逮捕されないことになりました。政府は厳罰を求めていただけに、メンツは丸つぶれです。
そもそも流出は対中配慮なのか、政府が非公開のままにしたため起きました。その意味では自業自得かもしれません。それにしても菅政権の判断の悪さが目立ちます。日本は大丈夫でしょうか。(河)」
というコメントが一番はっきりモノを言っているのではないか。
私自身はこれに近い感想で、さらに一歩進めて最初の判断が明らかに間違っていた、と思っている。
一貫して、強い意見を言っているのは、一番最初に『判断を間違った』仙石官房長官だけだが、全体の空気からいうと『四面楚歌』の状況である。
前回のブログでも書いたが、なぜ『間違った判断でした』と謝らないのか?
どんな地位にある人でも、その職を賭してでも、明らかに間違った場合は謝るという普通一般の常識に基づいた行動ができない人が国の基幹に坐っていること自体が問題だと思う。
こんな官房長官がいる限り、民主党の支持率もあがらないと思うし、菅さんは今本音でどう思っているのだろうか?
★ただ、この保安官のとった行動は? と正面切って聞かれたら、大阪の橋下さんの意見の方が正しいと言わざるを得ないのだろうが、
これは、平成の忠臣蔵のような話である。
殿中で刀を抜くことも、その殿の仇討をすることも、みんな違法だから四十七士は切腹になったのだが、世間は忠臣蔵を美談として後世に伝えているのである。
この話は、公務員の守秘義務違反ではあるのだろうが、間違いなく公務執行妨害の中国人船長は釈放してしまっているのだから、保安官だけ厳しく処罰するのはなかなか難しいのだろうし、有識者の意見を聞いていても有罪は難しいと言う意見もある。
事件の主犯に対しては、うやむやにして、そこから起きた枝葉だけを厳しく法で裁くことは、どうも『気持ち』で割り切れないのである。
★ 一連の問題に対して素人的にはこんなジャッジである。
中国船が領海内に入った ×
巡視船が領海外へ出るように説得 ○
海上保安庁がその様子を撮影した ○
中国船が体当たりした ××
船と船長を確保 ○○
船と船長釈放 × × ×
ビデオの処理などの取り扱い対応 ???
保安官がビデオ公開 ? ○ ×
★今後この問題は、どんな進展になるのだろうか。
こんな話に『たら』はないのだろうが、同じ民主党でも若し小沢さんなら、同じことが起こってもこんなブザマな対応にはならなかったのではと思ってしまう。
これは私の個人的な意見だが、『小沢政権』なら政治がどうなるのか。
これは本当に見たかったのだが、そんなことを言ってみてもあとの祭りである。
民主党でも、自民党でもいいのだが、ホントにリーダーらしい人は日本にいないのだろうか?
今回の保安官のような『心情』を持ち、ある時には毅然として身を捨ててでも『行動』できるような政治家はいないのだろうか。
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