★『九州から関東甲信の各地方が梅雨入りして1週間が過ぎたが、梅雨前線が高気圧の影響で北上せず、広い範囲で降水量が平年の50%未満という状況が続く。気象庁は梅雨の後半にあたる7月にはまとまった雨が降ると予想しているが、しばらくは少雨が続きそうだ。気象庁によると、東日本から西日本では4月下旬以降、高気圧に覆われて晴れる日が多かった。4月21日から6月13日までの降水量は、平年と比べ東京都心42%、名古屋市43%、徳島市44%、福岡市48%など、50%未満の地域も多い。』
などと言われている。
Google で『なぜ空梅雨なのか?』 と検索すると、
このようにいっぱい記事が並ぶ。
・・・・・ではなぜこのような「空梅雨」傾向が起こっているのでしょうか? この気象状況を握っているのは、フィリピン海域の異常気象にあるようです。
本来、梅雨の時期になりますと、偏西風が日本の遥か西でインド洋からの季節風等により北へ押し上げられ、ヒマラヤ山脈の緯度にまでに達します。このヒマラヤ山脈は偏西風の吹いている位置よりもさらに標高が高いため、偏西風はこの山脈で二手に分断されてしまいます。そしてその分断された偏西風が合流するのが、日本のオホーツク海付近であり、これによって梅雨の天候を作る要素の一つ「オホーツク海高気圧」が形成されます。
一方で太平洋の北側では、夏が近づくことで海水が強い日差しで温められ、対流が活発になるために、空気が下降する地点では優勢な高気圧ができます。この一つが日本の南東の海上から張り出す「太平洋高気圧」です。
梅雨前線は、このオホーツク海高気圧と太平洋高気圧の境界にできます。これは、太平洋高気圧が温かい空気を持ち、オホーツク海高気圧は冷たい空気を持ち、しかもどちらも湿った空気のために、境界では対流と共に雨雲が大量に作られるからです。
ところが、今年の5月から6月にかけては、これらの他にもう一つ、余計なお世話をしている要素が加わっているようなの日本の南西部には沖縄、そして台湾があり、さらに南へ下るとフィリピンの島々に達します。このフィリピンの周辺海域で今年は水温が例年以上に高い状態になっているそうで、ここでも対流が活発になっているそうなのです。台風3号もこれによって発生した熱帯低気圧の一つだそうです
すると、フィリピン海域ではあちこちで激しい上昇気流が発生し、熱い空気が上空に巻き上げられます。そして巻き上げられた空気は気温の低いところをめがけて進み、北上します。 ここで勘の鋭い方は、もうお分かりになられたのではないでしょうる「張本人」と言っても過言ではありません。南から上空を飛びやってきたフィリピン海域出身の空気は、北上しながら徐々に冷え、日本海のあたりまでくるとオホーツク海高気圧から吹き込む冷気の影響を受け、下降していきます。その結果、日本海は空気の溜まり場となって気圧が上がり、東西に長い「高圧帯」が形成されてしまったのです。しかもこの高圧帯は対流によって自然発生したものであるために持続性があります。この日本海にできた高圧帯のために、近畿以西および北陸から北の日本海側では6月にもかかわらず雨が降らないどころか、乾燥してカラカラになってしまっているのです。梅雨前線が消えてしまったのもこの高圧帯のせいと言ってよいでしょう。
しかしこのまま梅雨明けになるのかと言えばとんでもない話です。梅雨明けは太平洋高気圧の張り出しによって「梅雨前線が北に押し上げられる」のが条件であり、今はその条件に全く当てはまりません。
現在の予報では、水曜日頃になるとようやく梅雨前線が本州付近に横たわると見られており、西日本で雨が降るものと予想されています。思えば、日本本土で梅雨が本格化するのは、沖縄で梅雨が明けた頃です。
また、空を見ておりますと、標高の高い山沿いでは夏らしく入道雲とみられる雲もありましたが、平地では「うろこ雲(巻積雲)」や「すじ雲」といった、主に春や秋に見られる雲が目立ちました。
そういった意味では、西日本や北陸以北については、「空梅雨」と言うよりは「長すぎる晩春」
すなわち梅雨入りがまだと言うべきなのかもしれません。
★ 一応は読んでみたが、書いてあることがさっぱり理解できない。
最後の一行
「空梅雨」と言うよりは「長すぎる晩春」 すなわち 梅雨入りがまだ と言うべきなのかもしれません。
ということなら、よく解った。
まだ梅雨入りして、いないのなら納得である。