★昨日は『差別化』にちょっとだけ触れたが、
私の生き方の中で『仮説を立てる』ということも大きな部分を占めていた。
世の中で新しいシステムを創造・構築するための前提は『仮説』がMUSTなのである、
『仮説を立てる』と検索すると、
いろんな文章が並ぶのだが、ちょっとご紹介すると
●自社の方向性などをもとに仮説を立てると、集めるべき情報は絞られ、情報収集のための無駄な時間をどんどん減らせるのです。
●短時間で質の高いアウトプットを出す人をうらやましいと感じたことはありませんか?
実は、いわゆる仕事のできる人の多くは、往々にして普通の人とは違う頭の使い方をしています。
●仮説思考とは、簡単に言うと「おそらくこうなるかな」と先を見通していく思考方法です。仮説とは、自分なりの「仮の答え」です。
●仮説思考は、この先最も大切なスキルと言えるかもしれません。
まずは今何が起こっているのかに好奇心と興味を持って、常に問題意識を持つことから心掛けてみてください。
まずは今何が起こっているのかに好奇心と興味を持って、常に問題意識を持つことから心掛けてみてください。
などと書かれている。
★なぜ突然、『仮説』などを持ち出したのか?
現役時代いろんな新しいことにチャレンジしたが、
そんな中で最も成功して、今も続いているのが, カワサキのユーザー組織・KAZEである。
そのKAZEの機関誌が送られてきて、
そんな中にKAZEの会員カードを単なるカードから
クレジット機能のある『JCBとの連携カード』にすれば、
1年間年会費を無料にするというのである。
私が30年前KAZEを創設した時は、すべてが『JCBとの提携カード』で
単なる会員カードはなかったのである。
その後なぜか単なる会員カードを創られたのだが、
この仮説は多分その方が会員の数が増えると思われたに違いないのである。
ただ、その仮説は多分間違っていたと思うので、
今回『JCBカードへの切り替え』に動いておられるのだと思うが、
それが正解だと思うのである。
★ 30年前を振り返ってみると、ホンダはHART ,ヤマハはYESSなどユーザークラブ全盛期で、
カワサキのKAZEは後発で、まだ2000人ぐらいの会員数だったのである。
その時私が立案実行したのが『会員カードをJCBと連携する』ということだったのである。
その時の私の仮説は『JCBカードにすれば止めにくい筈だ』という1点だけで、
KAZE会員を安定して増やす方向を目指したのである。
この「仮説」は最高に機能して、各社のユーザークラブは消滅してしまったが、
30年経った今も独りカワサキだけが残って、今も活動を続けている。
単純な仮説だが、普通の会員カードにして3000円もの年会費を取ると、
1年後には止めてしまう人が殆どだろうと思ったのである。
『JCBカード』にすれば、止めようと思うと手続きが要るので、
『止める人は少ないだろう』という仮説で、
その仮説通りKAZE会員も55000人までになったのである。
JCBのKAZE会員カードはこんな形で、
私は今も現役のKAZE会員なのである。
★私自身は新しいことをやるのが、性格的に好きなのだが、
そのコンセプトの基本は『差別化』と『仮説を立てる』ことである。
現役を卒業してもう20年にもなるのだが、
ブログもツイッターもFacebookも私なりの差別化や仮説から成り立っていて、
普通一般の方とは間違いなく『差別化』されて、
『私の仮説』の方向で動いている。
その結果、結構な数の読者や、トモダチと繋がっていて、
89歳のおじんとしては『差別化された素晴らしい世界』の中で、
楽しく毎日を過ごせていると思っている。