★毎朝スロージョッギングをしている三木総合防災公園には広大な芝生の広場があちこちにあるのだが、
芝生が掘り返されて、こんな状況になっているところもある。
これはイノシシの仕業なのだが、 掘り返す場所は様々で,田畑に限らず,公園やゴルフ 場,墓地,学校の校庭などで確認されているが,
『なぜ掘り返すのか』その原 因はほとんど解明されていな いのだという。
三木市は10年間で総事業費2億円超を投入するプロジェクト「イノシシ撃退10年大作戦」をスタートさせて対策しているようだが、
年々被害が増加傾向にあるようだ。
イノシシはもともと昼行性なのだが、とても臆病な動物なので人間に姿を見られない夜に行動様式を変えているだけなのだという。
イノシシは決まった縄張りというのを持たず、だいたい2㎞の範囲の中で毎日あちこちの地面を掘り返してエサを探す暮らしをしているのだという。
ここなども掘り返されたのだが、公園の方が元に戻されてはいるのだが、
元通りにはなっていない。
公園の中にはこんな広大な綺麗に整備されたゲートボール場もあるのだが、
なぜかここは荒らされていないのである。
★ 確かにイノシシの被害は大変なのだが、
少々駆除しても、繁殖力が旺盛なのでなかなか減らないそうである。
然し、考えてみるとこのあたり一帯はもともと『イノシシの棲み処』だったのに、
人間が進出して家を建てたり公園やゴルフ場にして、イノシシを締め出してしまったのである。
これがこの一帯なのだが、50年前にはすべてが山だったのに、
ゴルフ場と住宅地に開拓してしまったので、イノシシにとってみれば大変なことなのだろう。
三田市もかっては小さな町で、その特産品が『イノシシの肉』だったのだが、
今は広大な住宅地が出来てるし、三木市も同様なのである。
神戸の六甲山のイノシシも有名だが、これも人間が山すそをどんどん住宅にして、
イノシシに近づいて行ったとも言えるのではなかろうか。
世の中、いろいろと変わるものである。