★ いつも結構ズケズケモノを言う麻生さんが、こんなことを言ったとかでニュースになっていた。
★麻生さんは75歳とかで、めちゃお金持ちだから、老後の心配など多分幾つになられても、心配はないのだろう。
90歳まで長生きした人が『老後の心配』と言うので、それはそれで『何言ってんだ』と思うのは何となく解る気もするのだが・・・・
83歳まで生きるとも思わなかった私だが、現実いま83歳で、年金もちゃんと頂いているので、『特に老後に心配』は太平楽な性格もあって、日頃そんなに心配もしていない。
然し『ホントに老後をどうされるのですか?』と面と向かって聞かれたら、その答えは『持ち合わせてはいない』のである。
★具体的に云うと、『特養』という国の認定の施設がある。
この特養に入れるなら、私の頂いている年金で大丈夫だから、持ってる金を全部使ってしまっても心配ないのだが、現実はこの『特養に入居する』には、介護何級かの資格が必要で、それも確か4級ぐらいにならないと入れないのである。歩けでもしたら、介護1級にも認定されないから、私のような83歳は、将来のための申し込みさえ受け付けて貰えないのが現実なのである。
『特養』に入れない場合は、民間の施設なども幾らでもあるのだろうが、それには何千万、或は億に近いお金も要るので、逆に元気な90歳は、余計にその老後が心配なのだと思う。
麻生さんが、『90歳にもなって・・』訳の分からないことを言ってると仰るなら、
『90才になれば、希望する人は介護の資格などには関係なく、特養のような施設を造って、いまの特養の費用の50%増とか2倍ぐらいの費用でもいいから、入居を保証してくれるような「仕組み」を創ればいい』
のにと私はずっと思っている。
このような『仕組み』があれば、自分の老後にどれくらいの金があれば大丈夫かという『目安』が付くのだが、現状では幾らいるのかも解らないのである。
90歳以上の一人暮らしが多くて、年間1万人以上の行方不明や、孤独死が問題になっている。この傾向はどんどん増えるだろう。
83歳の私は現実に今『老後を心配』していないが、若し『90歳まで生きていたら』 その時は多分『それ以降の老後を心配するだろう』と思うのである。
麻生さんのこの発言は、そう言ういろんな現実の矛盾や問題点を考える意味で『非常にいい発言』なのである。
人は将来が『安心なら』金など思い切り使うのだろう。
いまの日本の老後の『仕組みは』老人にそんな『安心』を与えるような『仕組み』にはなっていない。
いまの『仕組み』は、年齢に立脚した『老人社会対策』ではなくて『介護が必要な人』に対する『半病人介護対策でしかない』ように思う。 政治家やお役人が現実の老人の心配を解っていないのである。
副総理の麻生さんが、『解っていない』のだから、官僚を含めてみんな解っていないのである。
この『麻生発言を契機に』ちょっと柔軟な発想のある方、マーケッテング・マインドお持ちの方が、ちょっと考えたらお解りになる話なのである。
いまのままの延長で行く限り、麻生さんの言う『訳の分からないことを言う老人』は、益々増えるのは解り切った話なのである。
私も多分『そんな仲間入りをする』ことになるのだろう。