190322・24奈良二上山
昨年9月の彼岸の頃以来、3/22日と24日に奈良二上山山麓に行ってきた。
目的は二上山の雄岳と雌岳の鞍部に入る夕陽を撮影するためである。
まず3/22日に行って様子を見る。様子というのは夕陽が二上山の雄岳と雌岳の
鞍部に入るかどうかということである。それを「鞍落ち」というらしい。
鞍部に入るのは年間に二日。ちょうど真ん中ではなくて少しずれているのも
加えたとしても各2日で計6日。
これまでに合計して10数度は二上山の麓近くと、もう一か所、三輪の大神神社の
摂社である檜原神社近くの撮影スポットに何度か行ってきた。
しかし、ことごとく女神は微笑まない。多くは太陽が顔を出さなかったり、
出しても厚い雲がかかっていたりして、まん丸い太陽が鞍部に入るのを
見ることができなかった。
3月22日はわずか1分程度で太陽は雲の中に入って行方不明。
でもおおよその感じで翌日の23日か、もしくは24日に入ると確信。
23日は天気も悪く雲も多そうなので断念して、24日に再度チャレンジ。
結果的にはそれが良かった。太陽の位置はほんの少しずれてはいたが、
まずは長年の悲願?が叶えられた思いである。
昔の月刊誌のこの写真を見て、私もいつか撮影してみたいと思った。
爾来、30年を超える。数年前までは思いを持ちながらも行動を起こせなかったが、
時間もあり、かつ、撮影できるだけの装備も整った。
それから3年ほどはチャレンジしているということになる。
私にとって二上山は霊峰ともいえる。この山にこれまでに二度登った。
山頂には大津皇子の墓所もある。歴史的なことは割愛するが、
大津の姉の「大伯皇女」の歌を一首。
うつそみの人なる我や明日よりは 二上山を弟背(いろせ)と吾が見む
(大伯皇女 万葉集巻二 165番)
下の写真は何度も行っている石光寺と境内の植物と、石光寺周辺で22日に撮影。
下は24日に撮影。土筆がたくさん生えていて、土筆を摘んでいる人もいた。
両日の写真は下に置いています。御覧願います。