ライズ外伝

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神仏習合名残ポタリング

2023-04-22 | 名所
日本の神社仏閣の歴史

神仏習合の時代が長かったんだけど

神道と仏教が一緒なのを否定

でも奈良平安鎌倉室町江戸時代には存在していた事実

今回はその名残探索


といっても今回は偶然に巡り会っただけ

なんとなく引っかかる神社仏閣に寄ってみたらそういうことだったのだ







①流山市西深井にある『浄観寺(じょうかんじ)』

真言宗豊山派。新龍山

江戸時代初期創建

本尊は薬師瑠璃光如来






同じ敷地内に神社らしきものが

水桶には『卍』のマーク

鈴が鰐口になっている

ご本尊が不明で他にも祠がある

そもそもお寺と神社の見極めは難しい

建物のスタイルより何を祭っているのかが大事

鳥居はない


本来の神道は自然崇拝が基本

先祖崇拝の流れで人を祭るようになったとか

そこに仏教が混ざっていく

ロックンロール







②流山市平方の香取神社(経津主命)

創建は不明だが明治維新前にはあった

2の鳥居まである村社格





拝殿がお寺のスタイルなのが珍しい

元々はお寺だったのか?

神紋の三つ巴も少し特殊




社殿のリフォームの記念碑があるのだがよく分からない

なんでお寺っぽいスタイルにしたのか?


平方には『福性寺』という真言宗豊山派の寺院がある

ところがもう一つ同名の『福性寺』が存在するも

情報がない

この辺一帯が寺の領土だったのか?

それともグーグルマップの誤植か?







③江戸川区一之江の第六天宮

入口の表札には妙覚寺の名前がる

別当院

妙覚寺は、弘安7年(1284)等覚院日全上人が開山





境内には鳥居があるも狛犬は見当たらない

第六天とは第六天魔王

仏教系なので廃仏毀釈されていることが多い





神紋は九曜紋

九曜紋といったら平家の千葉一族に多く見られる

妙覚寺は日蓮宗でやはり千葉一族

妙見菩薩を信仰し旧江戸川の妙見島も関係があるとのこと

妙見神社なども同じく仏教色が強いので替えられた神社は多い


お宮の名が残っているのは珍しい









④同じく江戸川区二之江の『妙勝寺』

徳治2年(1307)に開山

起源によれば妙見社を祭ったのが始まり

平家の末柄が建てたとされる

水神宮と妙見社があったが習合色は見られない寺

隣に二之江神社がある





妙勝寺にあった八幡神社とここにあった香取神社とを合祀し

⑤二之江神社と改名


神様と神様を合わせるのは合祀で、仏様と神様を合わせるのを習合という

明治時代に神仏分離し現代にいたる


この周辺は妙の付く寺が意外に多い

妙見信仰と関連がありそう














⑥流山市三輪野山の茂呂神社

江戸時代の地図には『三輪大明神』と表記されている

古くは神宮寺もありは、坂道に『神宮寺坂』とグーグルマップに載っている

平安時代の延喜式神名帳の載っているから習合していなかったと思いきや

たしかにあるはずの狛犬が見当たらない

拝殿は寺みたいでもある





気になるのは屋根の千木と鰹木

基本的には『外削ぎは祭神が男神であり、内削ぎは祭神が女神になっている』とされ

出雲系の大国主は男性で、伊勢系の天照大神は女性

本殿が神明造りになっている


鰹木の本数は『奇数は男神、偶数は女神』とされ

7本なので男性

・・・例外もあるらしいのだが例外の方が特異性が高そう





まとめ

①は同じ敷地内で神社と寺を分離

⓶は神社に寺の名残

➂は寺に神社の名残

⓸は寺から神社を分離

⑤は隣の敷地に分離された神社

⑥は神社から寺を分離


明治維新後に神仏分離で廃寺になったのが多いときく

神社も多いので合祀したり

廃仏毀釈で神社だけを残し改名して今に至っている


神社とお寺は昔から変わらずあるから尊いと思っていたけど

実はいろいろと時代背景に反映されていたのだ

神社やお寺に感じていた不自然さの正体

自然崇拝⇒仏教伝来⇒神仏習合⇒神仏分離⇒国家神道⇒宗教の自由

日本は一神教ではなく『八百万の神』という感覚は昔も今も変わってないような気がする

それを無宗教というのは違うと思う



今回は流山市と江戸川区の2か所を周ったのだが

江戸川サイクリングロードを葛西臨海公園へ向かったのだが

風が強く途中から街中を走る途中に見つけました


流山は清水公園へ行った帰りに街中を走り見つけたのでした

『見つけたと』いう表現は、同じ神社仏閣でもなんか違う感覚

『ここはなんかありそう』という珍しいものを発見するのが楽しい

この違和感に気づく勘覚が好きです


では















































コメント
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