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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

グレン・フライに思う

2016年01月19日 | West Coast Rock

イーグルスのメンバーであるグレン・フライが病気で死去したってニュースが飛び込んできた。

今年の7月までHISTORY OF THE EAGLESと言うワールド・ツアーに参加していた事とか、相方のドン・ヘンリーの新しいソロ・アルバム、CASS COUNTYを出した事の記事をついこの前アップしたばかり。

どのような偶然か、昨日は昨日で、ポコのスタジオ・アルバム、INDIAN SUMMERについて記事をアップした際、ティモシー・シュミットのイーグルス移籍の話題に触れたわけだが…

享年67歳ということで、まだまだ現役のミュージシャンとして活躍できた年齢だった。

なんとも残念なことである。

グレンはイーグルスのアルバムに収録する楽曲を、主にドン・ヘンリーと共作していたのだが、それ以外にジャクソン・ブラウンと組み、TAKE IT EASYを作ったり、友人のジャック・テンプチンの曲を取り上げカバーしたりして、比較的明るいイメージ、所謂ウエストコーストサウンドの爽やかさ、をグループに持たらす役割だったように思える。

ドン・ヘンリーと組むと、どうもサウンドが重苦しくなったり、そうでない美しいメロディーの曲の場合でも、歌詞に重苦しさがあったような気がする。

その反動なのか、1982年の彼のソロ第1作、NO FUN ALOUD(全米32位)では、かっての重苦しく感じるサウンドや歌詞は排除され、二曲のカバーを除いてはすべてオリジナルなのだが、昔の懐かしのヒット曲を集めたようなアルバムであった。

十曲のアルバム収録曲の内、その半分がジャックとの共作、同じく旧友のデトロイト・ロッカーのボブ・シガーとも一曲を共作し、そしてオールディーズのカバー、I’VE BEEN BORN AGAINとSEA CRUISEを取り上げた。

また、収録曲の中から、二曲(I FOUND SOMEBODY-全米31位とTHE ONE YOU LOVE-全米15位)がシングル・カットされ、それぞれヒットした。それはイーグルス後期のアルバムとは異なる、非常にリラックスして聴くことのできる雰囲気を持った曲であった。

アルバム・ジャケットやインナーには、真っ白のジャケットに赤のネクタイと赤の星が入ったコンバースのスニーカーという出で立ち。多分イーグルスの頃のイメージを消し去るつもりで、彼のジョークとしてこの姿となったのでは? 

インナーには白黒写真が使われているが、スニーカーに赤で色づけをわざわざして、若者に流行しているコンバース履いてますよと、そのダサさを強調しているように見えるのだが…

そして、ギター禁止のイラストにアルバム・タイトルのNO FUN ALOUD、それは“大音量はつまらない”とでも訳すのだろうか? また、アルバム・タイトルとよく似た発音のNO FUN ALLOWEDに掛けて“楽しい事はお終い”と二重の意味を表現しているのだろうか?

すなわちこれらの事は、第1期の活動末期の病んだイーグルスに別れを告げたのだと個人的に思うのだが…

このアルバムで最も好きだった曲がTHE ONE YOU LOVEで、昔カラオケでよくこの曲をよく歌ったものだった。そのため、英語の歌詞が今でも頭にこびり付いていて、レコードをかけたなら歌詞カードを見なくともグレンと一緒に歌うことが出来るのである。しかしながら、此処何年もカラオケに行くこともなく、また歳のせいでもあるのか、高音の箇所は声が今ではひっくり返ってしまう。

まあ、誰しも歳をとるとこうなってしまう運命なのだが…

それにしても、オー、グレン! お主少し早過ぎたんじゃないかね?

MR. GLENN FREY, RIP


Glenn Frey - The One You Love