楽しいひと時はアッと言う間に過ぎ去ってしまう。
明日からまた仕事。
でもよくよく考えてみると、平日仕事に縛られていてストレスの連続だから余計に休日により有り難みを感じる訳で、毎日が日曜日状態になってしまうとこれはこれで退屈してしまう。
それに労働の代償としてお金を多少なりとも頂けるのも無視出来ない。世の中お金で買えない大切なものもあると言うけど、やっぱり日々の生活を平穏に送るためにはある程度の額は必要不可欠。
そんな訳で、明日からの勤労生活は素直に受け入れ、今日この時はリラックスしようと取り出したる一枚はこれ!
1969年に出たデラニー・アンド・ボニーのアルバム、The Original Delaney & BonnieもしくはAccept No Substituteと言うタイトルが付いた彼らのデビュー・アルバム。
実際はそれより前にメンフィスのスタックス・スタジオでブッカー・TとMG’sやアイザック・ヘイズのバック・アップでHomeというアルバムが制作されたがお蔵入り。
南部の黒人アーティストが得意とするところのR&Bやゴスペルなんかがベースになっている音楽志向で、はっきりいってヒット・チャートの頭を取るようなポップさはなくはっきりいって地味!
でも黒人アーティストらが奏でるそれらとは違い、悲壮感が感じられなくむしろ明るい雰囲気があるような…
親しい仲間内のミュージシャンらと一丁楽しくやりましょうか? てな感じを受ける。だから、Accept No Substituteすなわち“代わりはいらね〜”というアルバム・タイトルになっているのかも。
お仲間は、ジム・プライス、ボビー・ウイットロック、ボビー・キー、ジム・ケルトナー、カール・レイドゥル、リタ・クーリッジとレオン・ラッセルらおなじみの面々。そして知る人ぞ知るギターのジェリー・マッギーもね。
ジェリーといえばのちにベンチャーズにノーキー・エドワーズの交代要員としてバンドに加わり活躍というまさかのSubstituteつながり。
彼はベンチャーズ時代に当時日本で大ヒットした京都の恋、京都慕情とか雨の御堂筋の作曲に加わっていて、その少し前にThe Original Delaney & Bonnieで南部のロック・サウンドを奏でていたとは!
まあ、声を大にするほど大げさなものでも無いのですが…
おヒマなら是非ご一聴を。
日本盤はワーナー系のエレクトラ・レーベルから発売。但し、発売は4年後の1973年だった。日本で著名だったエリック・クラプトンでも参加していればもう少し早かったかも?