CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ブライアンのいないビーチ・ボーイズ

2021年06月07日 | West Coast Rock

1962年デビューからヒット曲を数多くチャートに送り込んだバンドの中心メンバーだったブライアン・ウイルソンは1964年ごろから創作活動とライブ活動の両立が困難と考え、ライブ活動から離れひとりスタジオに籠り、当時としては凝りに凝ったアレンジを施した1966年のあの名盤Pet Soundsを完成させた。

ただこのアルバム、時代を先取りしすぎていたのか当時一般大衆の受けがそれほどでもなく、ブライアンは次作ではそれを超えるアルバムを制作しなければと言う固定観念に囚われたのか精神不安定になり、幻のアルバム、Smileは発売中止。

そしてその後彼はほとんど表舞台に登場する事なく、健康状態をみて裏方に専念することに。

1970年、ビーチ・ボーイズはキャピトル・レーベルから離れ、自ら設立したレーベルから4枚のスタジオ・アルバムを制作後、レーベルを超えて過去からその時点までの主な曲を集めたグレーテスト・ヒット集とでも言えるライブ・アルバムを企画。

1973年に出たのがThe Beach Boys In Concert

(あれ? ブライアンいないじゃないの!)

2名の新メンバー、リッキー・ファター、ドラムスとブロンディ・チャップリン、ギター/ボーカルを加え、ブライアン不在の中力強いロック・サウンドを披露。

当時、ブライアンの不在の経緯を知る由もなかった私はこのアルバムを聴いて、リーダー格のブライアンいなくてもビーチ・ボーイズ中々やるやんなんて思った。

当時の最新アルバムだったHollandからのSail On SailorやThe Trader中々よろし〜