CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ポールとスティーブ、Used to Be Bad

2022年07月12日 | AMERICAN ROCK/POPS

スティーブ・ミラーと言えば時期によって芸風が次々と変化している中々掴み所のないアーティスト。

スティーブ・ミラー・ブルース・バンドとしてブルース・ロック中心の芸風からスタート。60年代末ボズ・スキャッグスが加入時の頃はスティーブ・ミラー・バンドと改名しキャピトル・レーベルと契約、サイケデリック・ムーブメントの影響を受けた曲作りだった。

そして1973年から1977年位かけて出したアルバム、Joker、Fly Like EagleやBook Of Dreamsではスティーブを除くメンバー入れ替わっていてサイケデリックな要素が少なくよりポップな曲作りに変化。

本日はボズの脱退後のスティーブ・ミラー・バンドの1969年の3枚目のアルバム、Brave New Worldでも。

サイケデリックなジャケ・デザイン

(ボズが抜けて3人となる)

 

一聴するとこのアルバムでは曲がそれぞれコンパクトにまとまっていて力強いロックを聴かせている。

70年代中頃のスティーブ・ミラー・バンドの絶長期だけでなく、彼らの初期のアルバムも結構楽しめる。

1997年ポール・マッカートニーのソロ・アルバム、Flaming Pieにスティーブが客演している曲が見受けられるが、唐突に登場した訳ではない。

なんとこのBrave New WorldのIn My Dark Hourという曲でポールがベースやドラムスを演奏しているとの事。

(ポールさんPaul Ramonという変名でいらっしゃいました!)

このアルバムはスティーブと当時Get Back Sessionを担当していたグリン・ジョンズとの共同プロデュースで、そのためポールとの接点が生まれたとか。

Flaming Pieでポールと一緒にUsed to Be Badと仲良さそうに歌っていたのもなるほどと頷ける。