60年代アメリカでヒットを飛ばしていたヤング・ラスカルズ、1968年ラスカルズと改名も70年代初め頃に解散。そのメンバーだった、ディノ・ダネリ(ドラムス)とジーン・コーニッシュ(ギター)が新しいバンドを結成。
そこには1975年位解散したラズベリーズのリード・ギタリスト、ウォーリー・ブライソン、更に無名の若い二人、レックス・マルケーシ(ギター)とフランキー・ヴィンチー(キーボード)らが加入するとのことだった。
元ラスカルズと元ラスベリーズのメンバーの合体では少々インパクトに欠けるとは思えたが、1978年デビュー・アルバム、Fotomakerが誕生。
一聴してみると、ウエスト・コースト系AORでスッキリ爽やか。
驚いたのはディノ・ダネリが他のメンバーと曲作りに数曲参加しているだけで、ウォーリー・ブライソンに至っては曲作りには参加せず、無名の若い二人がほとんどの曲で作詞作曲を手掛けグループを牽引していて、もうラスカルズやラズベリーズ関係ないって感じでしたかね。
(ウォーリー・ブライソンは2枚目のアルバム完成後、もうバンドにはオイラの居場所は無い!と言って去っていった。Deep In Thoughtってことで自身の行く末を深〜く考えてたんですかね?)
まあ70年代後期デビューって事で、ディスコやパンク全盛時代にハーモニーを多用したAOR系じゃ爪痕を残せず、計3枚のアルバムを出して解散と相成った次第。
今聴けばこれはこれでイケてるって感じはするんだけど。