CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

知ってる人は知ってるが、知らない人は全く知らないPop Group

2022年07月29日 | AMERICAN ROCK/POPS

60年代アメリカでヒットを飛ばしていたヤング・ラスカルズ、1968年ラスカルズと改名も70年代初め頃に解散。そのメンバーだった、ディノ・ダネリ(ドラムス)とジーン・コーニッシュ(ギター)が新しいバンドを結成。

そこには1975年位解散したラズベリーズのリード・ギタリスト、ウォーリー・ブライソン、更に無名の若い二人、レックス・マルケーシ(ギター)とフランキー・ヴィンチー(キーボード)らが加入するとのことだった。

元ラスカルズと元ラスベリーズのメンバーの合体では少々インパクトに欠けるとは思えたが、1978年デビュー・アルバム、Fotomakerが誕生。

一聴してみると、ウエスト・コースト系AORでスッキリ爽やか。

驚いたのはディノ・ダネリが他のメンバーと曲作りに数曲参加しているだけで、ウォーリー・ブライソンに至っては曲作りには参加せず、無名の若い二人がほとんどの曲で作詞作曲を手掛けグループを牽引していて、もうラスカルズやラズベリーズ関係ないって感じでしたかね。

(ウォーリー・ブライソンは2枚目のアルバム完成後、もうバンドにはオイラの居場所は無い!と言って去っていった。Deep In Thoughtってことで自身の行く末を深〜く考えてたんですかね?)

まあ70年代後期デビューって事で、ディスコやパンク全盛時代にハーモニーを多用したAOR系じゃ爪痕を残せず、計3枚のアルバムを出して解散と相成った次第。

今聴けばこれはこれでイケてるって感じはするんだけど。


3発目 その2

2022年07月29日 | PROG ROCK

アルバムを作るとなるとやっぱり3枚目はどのバンドも苦労するみたいで。

2枚目のアルバムは、もし1枚目が大ヒットすれば二番煎じと呼ばれようが、同じような方向性を持った売れ筋のアルバムになるのは世の常。ましてレコード会社が制作に関する実権を握っていれば違った方向にバンドの芸風を転換させるようなリスクは犯さない。

問題は3枚目のアルバム。

本日は1970年のクリムゾンの3枚目のアルバム、リザードでも。

セカンド・アルバム制作時にはイアン・マクドナルドがバンドから去り、ボーカルのグレッグ・レイクも途中で離脱。

急遽、管楽器にメル・コリンズ、ボーカルにはゴードン・ハスケルを起用し旧メンバーを含むゲスト・ミュージシャンの力を借りてなんとかアルバム完成させた。

ただ次のアルバムの制作では新メンバーで前2作の余韻を残しながら新たなる方向性を導き出さねばならない。

(左から、ロバート・フィリップ、メル・コリンズ、アンディ・マカロック、ゴードン・ハスケルにピート・シンフィールド)

制作は迷いに迷ったのではないかと推測。特に新メンバーとしてボーカルにゴードン・ハスケルを雇用したのに、アルバム主題曲のリザードにはイエスのジョン・アンダーソンがボーカルを担当。

これではバンドとしてのまとまりがなくなるし、当時このアルバムに批判的な意見が聞かれたみたい。

とは言え流石、ロバート・フィリップ! デビュー・アルバムのクリムゾン・キングの宮殿でのインパクトには及ばずも、今改めて聴けばアルバムとしては結構まとまっているのではないかと。

特に管楽器のメル・コリンズやゲスト・ミュージシャンのピアニスト、キース・ティペットらによるジャズ調の演奏がロックぽさを抑えて私には小気味よく感じる。

この後不満を持ったコードン・ハスケルらが抜けてまたしてもメンバー・チェンジ。

まあクリムゾンの場合は一時期を除いてロバート・フィリップとゲスト・ミュージシャンてなイメージが強い感じですかね。