ディランのワースト・アルバムのひとつとして称されているアルバムが1988年の通算25枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Down In The Groove。
当時ディランは絶不調と言われた時期にあたり、チャート・アクションも全米61位とディランにとって商業的には全く振るわない作品となった。
自作曲と他のアーティストの作品が半々。そして多くの参加ミュージシャンがクレジットされていて、多分時期の異なるあちこちでのセッションで録音されたものなんだろう。
それ故、寄せ集め感は拭えないが、クラプトン、マーク・ノップラー、ロン・ウッド、ネーザン・イースト、スティーブ・ジョーダンにグレイトフル・デッドの面々らと多くの一流どころも参加していることから演奏はしっかりしている。ただディランの歌唱に女性コーラスがフィットしているとは言い難いが....
まあ今回ディランにとっては息抜きのアルバムと捉えて、同様に聴き手側もフォークの神様や哲学的な詞など堅苦しいイメージは取り敢えず無視して、肩の力を抜いてレイド・バックしたディランを味わえば良いんじゃないの。
オイラは結構癒しのサウンドにハマっているんですが...