ビーチ・ボーイズは1966年のPet Sounds発売の後、次作のSmileプロジェクトが上手くいかずリーダー格のブライアンは精神的に不安定に陥り、その後アルバムを制作するもイマイチ思った結果が出ず低空飛行。
そこで1962年のデビューから在籍していたキャピトル・レーベルからワーナー系のリプリーズに移籍し新規一転を図った。その第一弾のアルバムが1970年のアルバム、Sunflower。
ビーチ・ボーイズらしい良いアルバムに仕上がったと思いきや、当時のアルバム・チャートでは全米151位とそれまでの最低の記録となった。
これって70年代に入ってリスナーの嗜好も社会情勢の変化と共に移り変わっていくので、当時のリスナーから共感を得ることが出来なかったのかな?
ただ半世紀を超えて改めて聴いてみれば、今更60年代とか70年代の境界線なんて特に意識しないわけで、オイラとすればビーチ・ボーイズの作品のひとつという括りの中では綿密に作り込まれた評価の高いアルバムだと思う。