本日は西海岸出身の女性SSW、カーラ・ボノフでも。
60年代リンダ・ロンシュタットとStone Poneysなるフォーク・ロック・バンドを結成し活動していたケニー・エドワーズ。しかしながらバンドは短命でリンダはソロで活動を始める。そしてケニーはアンドリュー・ゴールドやカーラ・ボノフらと新バンドを結成するも成功を収めるには至らなかった。
結局ケニーはアンドリューと共にリンダのソロ・アルバムにサイド・メンとして参加することに。その繋がりからカーラの1977年のソロ・デビュー・アルバムに収録されていたカーラ作の3曲がリンダの1978年のアルバム、Hasten Down The Windに収録されることに。
無名のソング・ライターから同じアルバムで3曲もカバーするのはそのイメージに染まりすぎて普通リスクがあるが、やっぱり曲の出来が秀逸だったのと曲自体がリンダのイメージにぴったりハマったことがそのリスクを上回ったと言える。
このカーラのデビュー・アルバムはすごくよく出来ていたんだけれど、カーラの個性がリンダを少しばかりソフトにした感じでリンダとかぶってしまったのが何とも残念。歌唱だけを比較すると、やっぱり西海岸の歌姫と呼ばれる第一人者のリンダに完全に食われちゃうからね。
やっぱり自作自演ではなくソング・ライターとして他のアーティストに曲を提供することに特化するか、歌うならもっと個性的な歌い方を何とか編み出すしか無かったのだろうね。