ビートルズのアルバムは”ペパー軍曹”から世界統一規格で発売された。
それまでは特にアメリカで特別に編集された英オリジナル盤とはジャケのデザインや収録曲が異なる水増しアルバムがバンバン出ていて、またアルバム以外のシングルや4曲収録のEPなんかも各国独自でそれぞれ出していた。
我が国日本でも、初期の日本独自編集のLPに続いてヒット曲4曲を収録した33.1/3回転の独自の7インチ・コンパクト盤がシリーズ化される事となった。
その第一弾が1964年のツイスト・アンド・シャウト、プリーズ・プリーズ・ミー、抱きしめたいとシー・ラブズ・ユーがカップルされたこれ!
(かなり以前にオークションで中古で買ったコンパクト盤。60年前の商品なのでジャケはそれなりにくたびれているが、盤はプチオンもほぼ無く悪くない。)
当時はまだまだモノラル音源が幅を利かせていた時代だったが、この盤は全曲ステレオ音源で特に裏面の”抱きしめたい”と”シー・ラブズ・ユー”は擬似ステレオの音源。今から考えれば結構マニアックな収録だと思う。
オイラは現在進行中のビートルズ・ステレオ・リミックス・シリーズに異を唱える原理主義者ではないが、確かに古い音源は最新のものと比べると演奏がくっきりと定位して聴こえないけれども、その当時のレトロチックな空気感を味わうにはやっぱり捨てがたいと感じる。
特に聴力の衰えたオイラには問題なし!