CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

その通り、これがハード・ロックというものである。レッド・ツェッペリン II

2015年05月18日 | LED ZEPPELIN関連
レッド・ツェッペリン I の大ヒットを受けて、アメリカのアトランティック・レコードよりせっつかれて翌年の1969年に発売されたのが、第二弾のオリジナル・アルバム、 レッド・ツェッペリンIIです。

前回のアルバムは、ブルースの香りは所々に感じられるが、ジミー・ペイジの巧妙なアレンジにより、いままで聴いたことのないハードなサウンドが印象的でしたが、第二弾は更に進化させたアレンジを導入したハード・ロックに仕上がりました。そして、20世紀末までに世界で1900万枚を売り上げるスーパー・アルバムとなり、またその後登場するハード・ロックやメタル・ロックのバンドに大きな影響を与えました。

個人的にも非常に大好きなアルバムで、ジミー・ペイジのギターのリフ、ジョン・ポール・ジョーンズのベース・ランニング、ジョン・ボーナムの迫力あるドラミングそしてロバート・プラントのすざましいシャウトと、どれを取っても超一流のサウンドです。

多分ご存知の方もいられると思いますが、このアルバムの数曲に既存のブルースの曲から歌詞などが引用されたにも拘らず、オリジナルの作者名がクレジットされていなかったことから、後日クレームを受けました。ちなみに、A面の1曲目WHOLE LOTTA LOVEはウィリー・ディクソンのYOU NEED LOVE から歌詞を引用、3曲目の THE LEMON SONG とB面の5曲目BRING IT ON HOMEなども同様に引用がありました。

まあ、ブルース自体がトラッドなど作者不詳の音楽を取り入れている場合もあるので、ブルースをオマージュとして新しいサウンドを作り上げることに関しても同様に寛容であるべきはないかという考えも有ります。レッド・ツェッペリンのロックに対する創造力は群を抜いており、サウンドの面ではまったく別物の曲になっているので、制作時にクレームの対象になるようなものではないと思われていたのでしょうか? また、アトランティック・レコードが 2枚目のアルバムの早期制作を強烈にプッシュしてきためツアーの合間の限られた時間でのレコーディングが行われました。そのため、そこまで考える余裕がなかったのかもしれません。後日これらのクレームがついた問題は、当事者同士で話し合いが持たれ一応解決したようです。


それでは、大音量でレッド・ツェッペリンのハード・ロック楽しんでください 。

Led Zeppelin - Whole Lotta Love


参考までに、

オリジナルレコードの曲のクレジット。WHOLE LOTTA LOVEはジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムとロバート・プラントがクレジットされている。


1994年のCD、WHOLE LOTTA LOVEのみのクレジットが訂正され、ウィリー・ディクソンが追加されている。他の曲のクレジットはレコード盤と同じ。


2008年のSHM-CD紙ジャケでは、どういうわけか、曲の作者のクレジットの記載が一切なくなっている。


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2 コメント

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2008年のSHM-CD紙ジャケ (ひろし)
2015-07-26 12:51:16
はじめまして。

2008年のSHM-CD紙ジャケ
これ↑作成元にしたのがUK初回盤のジャケなので、クレジットがないんです。
US盤は初回盤から内ジャケにクレジットが載っていたのですが、UK盤はなぜか初回~再発盤まで曲名だけの表記だったようです。
もしかして最初から訴えられることに感づいていたペイジかグラントあたりが、UK盤だけ曲名だけにしたとか・・・?などと想像しておりますw
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Unknown (RB)
2015-07-26 14:35:36
貴重なコメントいただきありがとうございました。

ヘボブログなものでUK盤のこと見落としていました。

この件、その2という形でアップしたいと思いますので、またご覧になっていただければと思います。
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