CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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何気に出してみました、ROLLING STONES-FLOWERS

2015年12月23日 | ROLLING STONES関連
ストーンズの場合は、イギリス出身バンドにもかかわらず、アメリカでの販売権を持っているロンドン・レーベルの方が、イギリスのデッカ・レーベルよりもかなり発言権を持っていたため、ファースト・アルバムから独自の編集でオリジナル・アルバムをどんどんと出していた。

確かに、アメリカが最大のマーケットであったため、いくらストーンズが、彼らのオリジナルの制作コンセプトに従った英盤と同じ選曲を要求しても、アメリカのマーケットでの売上優先を考慮すると中々難しいものがあった。

ビートルズの初期のキャピトル・レーベルによる、アメリカ独自編集盤と同じようなシチュエーションで、米盤と英盤が統一されるのは、1967年12月の8枚目のオリジナル・アルバム、THEIR SATANIC MAJECTIES REQUESTまで待たなければならなかった。

日本盤に関しては、キング・レコードがアメリカのロンドン・レーベル経由での販売権を持っていたので、収録曲はアメリカ盤に準拠したが、ジャ ケットのデザインは日本独自のものを採用していた。それ以外に日本盤独自のベスト・アルバムもしばしば出されたため、ファン泣かせといえる販売手法であった。

日本独自編集ベスト・アルバム、ゴールデン・アルバム

ジャケ裏、ビルのセミアコ・エレキベースはデカい!

当時輸入盤ショップに出向き、ジャケのデザインが違うので新譜かと思いきや、同じ内容のものだったり、ベスト盤の種類がやたら多いこともオリジナルとダブりが多くなり、購入するのがなんだか無駄に思えたような…

1967年6月、コンピ・アルバム、FLOWERSは、ベスト・アルバムとは言えない、さらに中途半端なアメリカ編集アルバムであった。

サイドー1は、シングル・ヒットの楽曲に、未発表のテンプテーションズのヒット曲のカバー、MY GIRLとまずまずの選曲だが、サイドー2は2曲が未発表で、後の4曲は英盤のBETWEEN THE BUTTONSとAFTERMATHに収録され、米盤には収録されなかった曲、言い変えれば、アウトテークの趣がある地味な曲だった。

スートンズと名のつくものであれば、取り敢えず出しておけばヒットするだろうという感じで制作されたアルバムだった…

そして結果は読み通り大ヒットし、アメリカのチャート3位に輝いた。さすがはストーンズ!

それから、表ジャケットには、ブライアンだけが葉っぱのない茎が映っており、なんとも彼の将来を暗示したかのようなデザインである。

ブライアン:なんで俺だけ葉っぱが付いてないの?

関係者:いやー、すみません。葉っぱは既に卒業されたと思って…

実はアルバム発売の一ヶ月前の1967年5月、彼は大麻所持容疑で逮捕されている。ジャケのデザインは、多分それ以前に企画されていたと思うので、なんとも間の悪いというか、偶然にしては出来過ぎ…


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