1980年のジュダース・プリーストの6枚目のスタジオ・アルバム、British Steel。
英チャートでは彼らのそれまでの最高位の4位を獲得、アメリカでは34位だったが、プラチナ・アルバムのステータスを獲得し、大西洋の反対側でもついに大々的にブレイク。
バラード・ナンバー無しのメリハリのきいたお手本の様なヘビメタ・ロックをアルバム全編に展開。
それぞれの曲の長さは3−4分程度でスッキリ爽やか、切れ味抜群!
で、最近ブリティシュ・スティール経営破綻か?なんてニュースが目に入った。
本家のブリティシュ・スティールは1960年代にイギリスの主要製鉄所が政府主導での統合により誕生した当時世界有数の鉄鋼一貫生産メーカーだった。
しかし時は流れ、製鉄業などは安価な労働者と広大な工場用地を獲得できる発展途上国の新興勢力が力をつける。
欧州の各製鉄メーカーも新興勢力によって経営統合された。ブリティシュ・スティールもインドの会社に経営権を握られたが、2000年代は中国メーカーの安値攻勢に赤字続き。
2016年タダ同然の価格(但し赤字のお土産付き)で別の会社に売却されるも、EU脱退騒動を受けて欧州のマーケットでの売上下落が今回の経営破綻のニュースへと繋がったみたいだ。
切れ味抜群どころか剃刀の刃先が鈍ってきて、それで髭を剃れば顔面血だらけって状況だろうか…
日本のメーカーも他人事ではない。
特殊素材の分野ではまだ一日の長があるのの、さらなる最先端の技術を開発していただき、いまだに現役第一線で頑張っているジュダース・プリーストの様に切れ味最高!をキープしていただきたい。
パチパチパチ
助手:お見事博士! まるで夕方の情報番組で高説をのたまうオチのない3流どころの芸人みたいです。
博士:ありがとう。 励みになるのう〜
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