デビューはインスト・プログレ系で出発したジャーニーもメンバー・チェンジを繰り返し、ボーカルにスティーブ・ペリーが加入するとハードでキャッチーなメロディーで勝負するようになりポップ度に磨きがかかり人気も急上昇。
そしてキーボードに元サンタナ・バンドのグレッグ・ローリーに変わって最終ピースとも言えるジョナサン・ケインが加入したことによってジャーニーの最終形態がここに完成。
1981年の7枚目のスタジオ・アルバム、Escapeは発売すると直ぐに全米1位となりマルチ・ミリオンのセールスを達成しプラチナ・ディスクに輝くことに。
このアルバムは80年代の幕開けを象徴するようなポジティブな雰囲気を持つアルバムだった。
混沌とした70年代後半のディスコやパンク・ブームも去って、ロックもようやく新たな時代へと突入。80年代は誰もがメロディアスなロックをもっと楽しく味わうようになっていった。
ただあまりに世の中の動向を楽観視し背後でバブルがゆっくりと成長しコントロール出来ない大きさになっていく事態を誰しもまだまだ大丈夫って過信していた。
とは言え、個人的にはバブルが弾けるまでは本当に楽しかった80年代だった。
11月の来日公演、名古屋飛ばしなので行けないのがほんとに残念。
アーネル・ピネダは確かにスティーブ・ペリーによく似た雰囲気がありまたかなり歌唱力がありますが、古くからのファンにとしてはやっぱりチョット違いますかね。
個人的にはスティーブはイエスのジョン・アンダーソンのようにやっぱり替えの利かないボーカリストだと思っています。