CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

BEATLES 1+ その後の展開は?

2015年11月08日 | BEATLES-BADFINGER関連
助手:博士! さっき小さな小包届いていましたよー

博士:おーそうか。買うまい、買うまいと思ったのじゃが、やっぱり正規で出ると買ってしまうのう。

助手:国会図書館じゃないんだから、 もし不必要と思うのであれば無理に買わなくともいいんじゃないですかねー

博士: 5.1chの再生装置もないし、映像は修正されて綺麗になったのじゃが、特に珍しいビデオ・クリップもなかったのでどうしようかと思ったのじゃが、CDの音源がリミックスされていると聞いて飛びついてしまったのじゃ。

別のアーティストの場合、アレンジの異なる別テイクであれば話は別じゃが、同じ音源からのリミックスやリマスターでは、それほど興味はわかないのじゃよ~

助手:なるほど、昔の音源をスタジオで少しいじくっただけで、大々的に売れるのは、彼ら以外例を見ないですね。

博士:ワシとしては、ビデオ・クリップなどの映像はあまり繰り返して見ない主義なのじゃ。映像を見すぎると、その曲のイメージが映像にリンクし固定してしまい、自身が持っているイメージを損なう可能性もあるからじゃ。

助手:なんと! いろいろと面倒くさい性格ですね~

博士:まあ、そう言うわけで取り敢えず、 2000年リマスターの1、2009年リマスター音源使用の1、そして今回のリミックス盤を比較してみようと思う。

助手:2000年盤は、音圧をあげて元気の良い仕上げですね。それに比べて、2009年のものは出来るだけ元の音源を損なわないようなリマスターとなり、音圧も下げられ大人し目に聴こえますね。

博士:今回のリミックス盤は、音圧は2009年盤より上げられ、特に低域の音圧が強調されているように感じるのう。また高域に関してもくっきりと音が聴こえるようなアレンジとなっているように思うのじゃが…

それから、リミックスによって激変した曲は、CAN’T BUY ME LOVE、PAPERBACK WRITER、YELLOW SUBMARINEそしてELEANOR RIGBY辺りであろうか…

特定の音が左右どちらかに偏ったアレンジを、中心付近に置き直し聴き安くする意図がある。これは、1999年の YELLOW SUBMARINE SONGTRACKのSGT. PAPER’S LONELY HEARTS CLUB BANDでなされたリミックスと同じスタイルじゃな。

これらのリミックスは、ヘッドフォンで聴くのであれば、バランスが取れて確かに聴き安い。

反対にオリジナルのアレンジの意図を尊重してそれほど大幅な変更をしていない曲もある。

助手:と言うことは、今回のリミックス盤はアンテナみたいなもので、リスナーの反応を探っているわけですね。もしこの手の編集作業の方針がすんなりと受け入れられれば、既存のオリジナル・アルバムを全てリミックスし、売り出す可能性が大と言うことですね。

博士:言い換えれば、映像がメインに添えられているみたいな発売方法じゃが、実際はビートルズのすべての楽曲をリミックスしてもいいですか?と言うお伺いで、映像がおまけの存在じゃと思う。

助手:リミックスのCDだけを出したのでは、インパクトに欠けるということですね。

博士:デビュ-50周年が終わったばかりで、しかし次の60周年と言うと、まだ遥か彼方なわけで、CDの売り上げが落ちる中、レコード会社としてもそんな悠長なことは言ってれないから、多分最短で数字的に響きの良い55周年辺りでオリジナル・アルバム・リミックス・ボックス・セット特典付きなるものが、ウン万円で出てもおかしくないじゃろうと思う。

ただ、LET IT BEの映画のリマスターは、負の部分の内容を考えると多分すぐには出てこないと思うのじゃ。

助手:なるほど、ビートルズの再発ビジネスはこれからも続くってことですね? なんか1972年の東芝音工のTHE BEATLES FOREVERの再発キャンペーン思い出しますね。

博士:解散しても商売は永遠に続くというすごい企画じゃ!
当時の東芝の担当者もまさかここまで話が展開するとは夢にも思わなかったじゃろう~

ワシなんか、少し距離を置いてスピーカーから出てくる音を聴くのであれば、偏ったオリジナルのアレンジに余程違和感がない限り特にリミックスなんてする必要はないと思うのじゃ。1987年のCDリマスターの音源で十分じゃよ。 

助手:博士は全く商売っ気なしの御仁ですね…


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