一般的にロサンジェルスと言えばカリフォルニアのサンシャインに溢れ年中温暖な過ごし易い気候、そして近代的な高層ビル群やパームツリーが立ち並ぶブルバードや数多くの観光スポットなど魅力的な都市だ。大リーグ中継で見ていても感じられる良さげな環境。
ところがどっこい、関東平野と同じ面積で人口1000万にもなるロサンゼルス・カウンティーは場所によって随分と印象が異なる。郊外のミドル・アッパークラスの住む地域と人種の坩堝とも言える庶民の街、ダウン・タウン地区は完全に別物。
そんなダウンタウンの一コマを思い出させるのがジャクソン・ブラウンの1976年のアルバム、The Pretenderのジャケかな。
(ジャケの写真を囲うダーク・グレーの縁取りによって暗さ増し増し)
このアルバムの制作段階においてジャクソンの妻が自殺すると言う悲劇があって、その心苦しさを吐露する姿がアルバムの随所に窺える。
神よ、起こった事に対して吹っ切れず自身を偽って生きるこのPretenderをどうかお救いください。
ロサンジェルスの明るいイメージとは相反する苦悩に満ちたアルバムでした。
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