本日はクィーンの旧規格のCDでも。
1973年にLPで発売された彼らのファースト・アルバムは1986年に初めてCD化された。
(プレスは英EMIのスウィンドンの工場でプレス)
初期のCDということでアナログ録音のマスター音源からデジタル化するAAD方式で制作されている。今ではデジタル録音が一般的となったので、AAD、ADDやDDDなどの表記が記載されなくなってしまったのでかえって懐かしい気持ちに。そして後に何度もリマスターされ更にハイレゾ音源なども登場するのではあるが、個人的にはこのアルバムの中身がお気に入りなのでサクサクと気持ちよく聴けた。
ちなみにクイーンのオリジナル・アルバムは海外盤が一足早くマーケットに登場し国内盤は確かその翌年に出たと思う。
しかし例外が一つあって、1981年に出たGreatest Hitsは1985年に国内盤CDが海外盤より早く登場。多分デビュー当時海外の評論家達がクイーンをこき下ろしたにも関わらず、日本でいち早く人気が出たことから、日本のファンに敬意を表し世界に先駆けてCD化されたのではないかと思っている。
それとは反対にビートルズのAbbey Roadも1983年に世界に先駆けて日本でCD化(品番CP35-3016)された。当時東芝EMIはCDのプレス工場を持っておらず、CDをオランダのフィリップスと共同で開発したソニーでプレスされたそうな。
ただビートルズ関係の商取引きは版権を持つ英EMIの縛りが厳しく、彼らの許可なしに制作された日本盤Abbey RoadのCDは発売中止・回収となり、このCDは非常に希少価値が高いものとなり中古でも高値で取引されていて当時運良く手に入れた人は今じゃウハウハですかね。
旧規格CD奥が深い。
プロユースシリーズのマスターからCD化されたんですね。
しかも許可なしだったから怒られたと。
音質はこちらの方がいいという事ですが、
まぁ聴く機会はないだろうな。
当時、自社の工場がなかった東芝がソニーに委託してプレスした方が
数は少ないようですが、ソニープレスには帯が無く、
代わりにビニールに丸い説明のステッカーが貼ってあったとの事。
これが付いているか無いかで買取価格に雲泥の差が。
本体より付属品の方が重要なコレクター道は険しいです。
因みに前回のフロイド「炎」ネタ、
最初期の金レーベルで箱帯が完全な状態の極上のものが
某オクで37万で落札された例を見ました。
箱帯はつぶれやすいとはいえ、う~ん。
ステッカーといい、箱帯といい、ソニーはコレクター泣かせなものを作ったなぁと。
うちには2束3文のCDしか転がっていませんね。
羨ましい限り。