1982年のクイーンの問題作、Hot Space。
前々作のThe Gameがアメリカで受け全米1位、その路線を更に踏み込んだ形で制作されたのがこのアルバム。
特にA面はエレ・ポップ仕立てのファンキーなブラック・ミュージックで固められ、当時のクイーンのファンは度肝を抜かれた。
デビュー当時はロック仕立てのバラードやギターを軸としたハード・ロックが入り乱れ、クイーン・ワールドなるものを形成していたが、このアルバムでは全く違ったベクトルが支配していたようでそれまでのファンからはどうもそっぽを向かれたようだった。
あれから数十年経った今、このアルバムと改めて対峙してみると結構リラックスして聴ける好アルバムの印象。
またバンド内ではそれまで控えめな印象だったジョン・ディーコンのベースが大活躍し非常に印象的。
アメリカのチャートでは最高位が22位と前々作から比べるとかなり評価は下がった。このアルバムに対するアメリカのリスナーが抱いた印象は “何もそこまででやらなくとも…”って感じだったのかもね?
日本とイギリスのアルバム・チャートでは6位/4位とそれぞれのマーケットで健闘し、日英同盟は健在であったことは付け加えておきたい。
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