先日、谷村新司氏が亡くなった。
アリスがレコード・デビューしたのは、ちょうど私が高校生だった頃。
ロックばっかり聴いていたので日本のミュージック・シーンには疎かった私だが、当時レコードの貸し借りがクラス内でよく行われていて、ニュー・ミュージック系フォーク全盛時代だった頃の拓郎、陽水とかアリスのLPレコードをレコード・ショップがくれる厚手の紙袋に入れてクラス・メートが大事そうに抱えていたのを横目で見ていた。
そう、クラス内ではカミング・アウトしない人を含めてもロック派は圧倒的にマイナーな存在で少々肩身の狭い思いがあったかな。
そんな私だったが、徐々に聴くジャンルを広げて和物も聴くように。
アリスは1976年の“今はもうだれも”や“遠くで汽笛を聞きながら”が収録された5枚のスタジオ・アルバム辺りから全国的に認知され、1978年の“冬の稲妻”で大ブレーク。テレビのヒット・パレードでよく見たっけ。
本日は1973年の彼らのセカンド、Alice IIでも。
(手持ちのLPは1975年の再発盤)
まだまだアンダー・グラウンドの時代だった彼らだが、それほど大仰な歌詞もなく素直で初々しさが残る作風は割とお気に入り。
ちょっと早過ぎたね、チンペイさん。
合掌。