今回は、神戸どうぶつ王国のクロエリセイタカシギ(黒襟背高鷸)です。
せっかくなので野生では寄れない近距離から撮影してみました。
これなら他のお客さんも写りこまないので一石二鳥です。
クロエリセイタカシギは、北米や南米が原産のセイタカシギの仲間です。
セイタカシギより頭部や背中部分の黒い羽が多いのが特徴です。
では、日本にはいないのか・・・と思いきや、
2001年頃、奈良で個人により飼育されていたクロエリセイタカシギが意図的に100羽近く放鳥され、
その後も奈良、京都、大阪で確認されているそうです。
在来のセイタカシギとの交雑が懸念され、要注意外来生物に指定されています。








神戸花鳥園と呼ばれていた頃、クロエリセイタカシギは園内で繁殖していました。
抱卵する親鳥や走り回る小さなヒナの姿なども観察できたそうです。
上の写真は2015年秋に撮影した幼鳥です。
どうぶつ王国と名称を変えて人気スポットになってからの繁殖状況はわかりませんが、
クロエリセイタカシギは、現在もこの環境に順応して暮らしている様子です。

2017年5月に撮影した野生のセイタカシギです。

比べてみると頭や首のあたりがずいぶん白っぽいですね。

野生のセイタカシギのこんな姿をまた見たいものです。
猛暑が一段落した頃に、探しに出かけてみたいです。