気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

「サギは首を縮めて飛ぶ」は本当なのか?

2024年09月04日 | 白い鷺たち

「サギは飛翔する時に首をS字に縮めて飛ぶ」 
「この特徴により首を伸ばして飛ぶツルやコウノトリと区別できる」

野鳥関連の書籍などでよく見かける文言ですが、鵜呑みにすると識別を間違える恐れあり
今回は、野鳥の生態や行動は、一括りにして語れるほど単純ではないというお話です


一枚目と二枚目の写真は教科書通り 首をS字に曲げて飛翔するチュウサギの写真です



続いて溜池の上を飛ぶダイサギ 首はS字に曲げています。



 着陸態勢に入ったチュウサギ 首をS字型に曲げています



「サギは首を縮めて飛ぶ」は本当なのか?私が疑問を抱くきっかけになったのは、
数年前の夏の終わり頃、首を伸ばして飛び続ける複数のサギを目撃したことでした。
脚や首の短さから おそらく当年生まれの若いアマサギと推定しました。



首を伸ばしたまま飛び続けるアマサギ


幸運にも一羽だけ頭上を飛んでくれた個体がいて連写を残せました。
複数のアマサギ幼鳥が、首を伸ばした状態で農地や溜池の上空を飛び回っていました。

その後、残念ながら 当地ではアマサギの数が激減し、幼鳥を観察する機会もなくなりました。










続いて、上空高く飛ぶコサギ 
 最初は教科書通り、首をS字に曲げて飛んでいたのですが




その後、理由は不明ですが同じ個体が首を伸ばして上空を飛び続けていました。







この上空高く飛ぶコサギなど「サギは首を縮めて飛ぶ、首を伸ばして飛ぶのはサギではない」
 単純にそう思い込んでいると、識別を間違ってしまう恐れが高いと思われます。

「サギは首を縮めて飛ぶ」から一歩踏み込んで
サギは首をS字に曲げて飛ぶことが多いが、首を伸ばして飛ぶ場合もある


なお、サギが首をS字方に縮めて飛ぶのは、空気抵抗を減らすため、重心を調節するなどの理由が考えられるそうです。



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