気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ホオジロ 冬の朝食

2023年02月15日 | ホオジロ

立春 を迎え寒さがやわらぎ梅の花がぽつぽつ咲き始めました。
渡り鳥の北帰行など生き物たちが春支度をはじめる頃ですが、
冬も終わりに近づき、野山の食べ物も少なくなっています。

何もないように見える枯れ野原でホオジロが草の種を食んでいました。
厳しい冬に耐えてきたホオジロの姿は尊く愛おしく感じられました。
私には「粗末なものを食べてかわいそう」とは思えないのです。












餌でおびき寄せて写真を撮る行為は、野生の生き物に対して敬意を欠いているように思えます。
なんら規則があるわけではないし 信条や流儀は人それぞれ
「小さく弱きもの」に「食べ物を与え世話する」のは一見、善行のようにも思えます。
矛盾する気持ちを抱いた時、決まって思い出すのは、松田道夫さんの言葉です。

◆なぜ、餌付けを悪いと思わないのか
≪野鳥観察情報≫ デジスコドットコム デジスコ通信 バードウォッチングのミカタ   松田 道生氏
http://www.digisco.com/mm/dt_63/toku1.htm

『野鳥写真は、自然のなかの野鳥をありのまま、とらえることに徹して欲しいのです。
餌でつり、声でだましてまで写真を撮るべきではないです。
餌付けをして安易に写真を撮ることに比べたら、自然のままに撮影することの方が、はるかにたいへんです。
その苦労が、作品に現れるという自負を持って野鳥写真を楽しんで欲しいと思います。』












ホオジロ(頬白)Meadow Bunting 全長約17㎝
スズメ目ホオジロ科ホオジロ属


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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ツグミ 遅まきながら

2023年02月14日 | ツグミの仲間

今季、数が少ないと言われていたツグミ
遅まきながら1月下旬から2月にかけて群で移動してきました。

例年通りなら群を見るのは晩秋の頃、
年明けには単独で行動しているツグミです。



イソヒヨドリ♀
一枚目のツグミの向こうに写っているフォークリフト用パレットの上に止まっていました。
ガードレールに止まったツグミは、このイソヒヨドリとけん制しあっていたようです。



柿の木にも一羽



近くの桜の樹にツグミの群が
食べ物を求めて移動して来たのでしょう。



ナンキンハゼの白い実をついばむツグミ








ツグミ(鶇)Dusky thrush 全長約24㎝ 
スズメ目ツグミ科ツグミ属



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

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ゴイサギ ねぐら拝見

2023年02月13日 | サギの仲間

この数年、著しく個体数が減っていると言われるゴイサギ
私自身もゴイサギを見られる機会が激減したと実感しています。

そこで、毎年、冬にゴイサギのねぐらになる水辺の林を訪ねてみました。
ゴイサギは子育ての時期以外は、夜行性で、日中は人目につきにくい場所で眠っています。
ほぼ例年通り、枯れ木の間に白いゴイサギの姿がいくつも見え隠れしている光景に、ほっとしました。
成鳥やホシゴイと呼ばれる幼鳥を含めて、見える場所だけでも10羽を確認できました。












ゴイサギ(五位鷺)Black-crowned Night Heron  全長約58cm
ペリカン目サギ科ゴイサギ属



バードリサーチに「減っている身近な鳥」についての記事が載っていました。
 個体数の多い「普通種」に焦点をあてて,その増減を見ると 
減少の激しい順にゴイサギ、ドバト、スズメ、イワツバメ、ムクドリ、ツバメ、トビ、ハシボソガラスとのこと。
以外にも身近な野鳥の数が減っているようです。

◆日本の鳥の個体数は減っている? バードリサーチ
https://db3.bird-research.jp/news/201910-no1/




アオサギ



コサギ


ダイサギ


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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カケス 貯えたドングリを探せ!

2023年02月12日 | 強く記憶に残る鳥たち

「声はすれども姿は見えず」 カケスは私にとってそんな野鳥の代表格です。

「ジェージェー」という独特のダミ声を里山の森でよく聞きますが
頭の良いカケスは用心深いので、高い梢の上にシルエットを見るのみ。
遭遇しても撮影のチャンスをつくれず。これといった写真を撮れずにいました。

ようやく貯食した木の実を探して回るカケスの姿を堪能できました。






風切り羽の輝く青色と白黒のごま塩頭が目をひきます。









カケスは秋が深まるとさかんに好物のドングリを貯食します。
枯れ枝の先や、樹皮のすき間、木の洞などあちこちにドングリを隠して回ります。
今回のカケスたちは、蓄えたドングリを取り出しに回っていたようです。
冬も終盤を迎え 野山の木の実も乏しくなってきたのでしょう。





「あれれ?」首をかしげているように見えますが、
隠したはずの場所にドングリは見つかったのでしょうか??




カケス(橿鳥、懸巣) Eurasian jay 全長約33㎝
スズメ目カラス科カケス属


◆あきた森づくりサポート カケス
http://www.forest-akita.jp/data/bird/52-kakesu/kakesu.html


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カワアイサ 雄雌そろった!

2023年02月11日 | カモ 2022年秋~

今回のカワアイサにはメスも一羽混じっていました。

赤茶色の頭部はボサボサのパンクヘア風
地味な羽色が多いカモのメスの中で、
カワアイサのメスは際立っておしゃれに見えます。














カワアイサのメスは子育て上手・子だくさんでも知られています。
記事の最後に、北海道で繁殖するカワアイサの親子の動画をリンクしました。







カワアイサ(川秋沙)Common Merganser  全長:♂70cm ♀60cm
カモ目カモ科ウミアイサ属

◆カワアイサ 雛子育て
https://www.youtube.com/watch?v=OE7zoZkyOjQ

◆カワアイサ - e-Bird
https://ebird.org/species/commer?siteLanguage=ja


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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スズガモ 溜池に大群飛来!

2023年02月10日 | カモ 2022年秋~

溜池には珍しく数百羽単位のスズガモの群が見られました。
左の茶色っぽいのがメス、クチバシ基部の白斑は大きく遠目にも目立ちます。
右のオスは頭部が黒や緑色光沢に見えます。いずれも金色の目玉です。


潜水鴨の中で、日本への渡来数が一番多いと言われるスズガモ
他の潜水鴨と混じって、数百~数千、ときに数万羽の大群になることも。
海水を好むので入り江や港湾・河口などでよく見られますが、
今回のように淡水域にも大群が入ることもあるそうです。



スズガモの他、ホシハジロの群も。
他に 十数羽単位のキンクロハジロ、ミコアイサのグループが混じっていました。



ホシハジロの群の上を飛ぶオナガガモ







飛翔時の羽音が鈴を振るように聞こえるのが「鈴鴨」の名前の由来とか。
今回は遠すぎて、鴨の羽音までは聞こえてきませんでした。


スズガモ(鈴鴨) Greater Scaup/Diving duck 全長約46㎝
カモ目カモ科ハジロ属

◆スズガモ e-Bird
https://ebird.org/species/gresca?siteLanguage=ja


◆スズガモ サントリー愛鳥活動
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4656.html


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。


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オナガガモ 真昼の決闘!

2023年02月09日 | カモ 2022年秋~

オナガガモは名前の通り、尾の中央の羽2枚が長く、
特にオスは繁殖期になるとアンテナのようにピーン!!
英名もズバリ!Pintail!飛翔時も長い尾羽が目立ちます。

オスの頭はチョコレートブラウン、白い胸から首の側面に伸びる白線、
青灰色と黒のクチバシなどなど スマートでお洒落な雰囲気のカモです。




参考写真:秋の頃 まだ尾羽の先は長く伸びていません。

冬に向けて羽色もさらに美しくなっていきます。

お目当ての彼女に合わせるかように、オスたちは張り切って飛び回ります。



水上では、二羽のオスが闘い始めました。
押し相撲スタイル?


ぐいぐいと相手の頭部を押したり噛んだり
喉元に食いついたり!押し合い圧し合い!
傍目にはどこか微笑ましいですが、カモたちは真剣そのもの








勝負あった! 負けを認めて逃げていきます。


モテモテのメス
かぐや姫も顔負け!何羽のオスから求愛されているのでしょう?


こちらは、みごと彼女のハートを射止めてカップル成立!



オナガガモ(尾長鴨) Northern Pintail 全長♂約75cm ♀約55cm
カモ目カモ科マガモ属


◆e-Bird オナガガモ
https://ebird.org/species/norpin?siteLanguage=ja


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サギ三種 隣は何をする人ぞ?

2023年02月08日 | 白い鷺たち

池のほとりの岩場でアオサギがウトウトまどろんでおりました。
そこへ一羽のコサギがチョンとやってきて獲物を探し始めます。
その様子を見ていたダイサギ 大きな翼で岩の上に飛んできて
「なにやらおいしいものがありそうだ」とあちこちウロウロ








何かが起きそうで起こらない。
よそ様の事が気になる、のは人に限らず鳥も同じようです。
「隣の芝生は青い」「我が家の米の飯より隣の麦飯がうまい」
けっきょく、三羽とも飛び去っていきました。











コサギ(小鷺) Little egret 全長約60cm
ペリカン目サギ科コサギ属

ダイサギ(大鷺) Great Egret 全長約90cm
ペリカン目サギ科アオサギ属

アオサギ(青鷺、蒼鷺)Grey heron 全長約95㎝
ペリカン目サギ科アオサギ属


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メジロ 木の実いろいろ!

2023年02月07日 | メジロ

一年でもっとも寒さの厳しい時季ですが
公園に暮らすメジロたちの食生活は 思いがけす豊かそうです。
ピラカンサ、イボタノキ、ナンテンなどいろいろな木の実がたっぷり
寒椿やサザンカ、咲き始めた梅の花蜜も味わえます。

イボタノキの横で待っていると、5~6羽のメジロたちが飛来しました。
どの実が熟して美味しいか? 品定めしているようでした。














メジロ(目白・繍眼児)Japanese White-eye 全長約12cm
スズメ目メジロ科メジロ属



イボタノキ (水蝋の木)
ネズミモチやトウネズミモチによく似た実を着けます。

◆イボタノキ
https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1057.htm


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パンダガモ 近くには来るけれど・・・

2023年02月06日 | カモ 2022年秋~

パンダ模様のミコアイサの雄
環境になじんで岸近くまで来るようになりましたが、警戒心の強さは相変わらず
横目でこちらの様子をうかがいながら、大急ぎで遠ざかっていきます。












カルガモを盾に私を観察している様子


メスのミコアイサ





ミコアイサ(巫女秋沙) Smew 全長約43cm
カモ目カモ科アイサ属


◆鳥の図鑑 ミコアイサ 
https://torinozukan.net/mikoaisa.php


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水上の黒いバレリーナ? オオバン

2023年02月05日 | オオバン

忍者のように水上を走るオオバン

助走して飛び立つ際だけかと思っていましたが、
今回のオオバンは、着水と同時に走り出しました。
「片足が沈む前に反対の足で水面を蹴るように走る」
・・・まぁ、なんとなく理屈はわかるのですが、
ヒトには絶対にまねできないオオバンの神技ですね(^-^;







飛翔姿は、丸いお腹が垂れ下がって見えてヘビー級









見よ!この水上の華麗なる舞姿!






オオバン(大鷭)  Black coot   全長約39㎝
ツル目クイナ科オオバン属


◆オオバン e-bird
https://ebird.org/species/eurcoo?siteLanguage=ja


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黒い実を食べるメジロ

2023年02月04日 | メジロ

メジロたちが街路樹のネズミモチに実を食べにやってきました。

ネズミモチの実は完熟すると黒っぽい紫色になります。
「ネズミのフン」に似ていることからこの名がついたとか・・・
1㎝ほどの果実ですが、メジロは丸飲みできないので、
少しずつ齧るようについばんで食しています。











ヒヨドリもネズミモチの実を食べにやってきますが、
小さなメジロはそのたびに追い払われてしまいます。
カメラを構える人間(私)が近くにいると、ヒヨドリはやってこれないので
「これ幸い!」とばかりにメジロたちは、実を味わっていました。










メジロ(目白・繍眼児)Japanese White-eye 全長約12cm
スズメ目メジロ科メジロ属


なんだか用心棒代の代わりに、写真を撮らせてもらったような形になりました。
「おあずけ」を食ったヒヨドリは少々気の毒ですが、メジロも私もにっこり満足!

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お一人様のトモエガモ

2023年02月04日 | カモ 2022年秋~

美しさと可愛らしさで人気の高いトモエガモ
私の地域では飛来数の少ない憧れのカモの一種でしたが、
ここ数年、少数ですが毎年のように越冬するトモエガモを観られるようになりました。

来園者の多い都市公園の池にも雄のトモエガモの姿が
コガモと同じくらいの大きさで、頭部の勾玉のような巴模様が美しいトモエガモです。















マガモの群に居候?
着かず離れずの距離で行動をともにしています。



トモエガモ(巴鴨)Baikal teal  全長約40㎝
カモ目カモ科マガモ属

マガモ(真鴨)Mallard  全長約60㎝
カモ目カモ科マガモ属


◆トモエガモの越冬数が急増している  バードリサーチ
https://db3.bird-research.jp/news/202211-no1/

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鏡の国のシジュウカラ 永遠のライバル

2023年02月03日 | シジュウカラの仲間

ビル街を歩いていると、植え込みの奥からシジュウカラの声が聞こえてきました。

激しい鳴き声のする方を、そっとのぞいて見てみると・・・
一羽のシジュウカラがビルの窓をしげしげと覗き込んでいます。
ミラーガラスに映った自分の姿を見つけて興奮しています。












繰り返し勝負を挑んでも、決着のつかない永遠のライバルですね。
何度か攻撃を仕掛けた後、シジュウカラは仲間たちのいる街路樹に飛び立っていきました。



ところ変わって、商業施設の駐車場の桜並木・・・
シジュウカラが枯れ木に止まってしきりに「何か」をついばんでいます。



桜の枝に産み付けられた昆虫の卵のようです。
さしずめ「新鮮な玉子ごはん」といったところでしょうか。
栄養たっぷりの冬のご馳走ですね。



シジュウカラ(四十雀) Japanese tit/ Oriental Tit  全長約14cm
スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属


一見、無機質に見える街中にも、たくましく生きる野鳥たちのドラマがあります。

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ハッカチョウ 大集合!!

2023年02月02日 | ハッカチョウ

海岸沿いを歩いているとハッカチョウの陽気な鳴き声が聞こえてきました。

ハッカチョウはもともと日本にはいない外来種です。
江戸時代に飼い鳥として輸入された記録が残っていて、
逃げたり放たれたりしたものが野生化したと考えられています。
関西では1970年代に、神奈川では1980年代から繁殖が記録されているそうです。






ハッカチョウは、町はずれの浄水施設に水を求めて集まっていました。
入れ替わり立ち代わり、飛んできて、器用に水を飲んで羽を休めます。
その数、ざっと40~50羽。鳴き声も賑やかです。
他に、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリたちの姿も。






















ハッカチョウ(八哥鳥)Crested Myna 全長約26㎝
スズメ目ムクドリ科ハッカチョウ属


◆ハッカチョウ:八哥鳥: 2015 03 16 youtube
https://www.youtube.com/watch?v=UITm_aL4pjM


今日も最後まで見ていただきありがとうございました。
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