ねぇ、秒速5センチなんだって。
桜の花の落ちるスピード。
秒速5センチメートル。
会社に隣接している公園の桜も、いよいよ散り始めた。
「嗚呼、この花は秒速5センチメートルで落下しているのね」
と、しみじみと見てしまう。
私の大好きな映画「秒速5センチメートル」を思い出しながら。
風が通り抜ける度に舞う桜の花びら。
そのスピードと生きるスピードを上手く絡ませた本作品。
昨年、初めて観たときから虜になってしまった
(当時の感想はこちら)。
美しい音楽も緻密な描写も。
ストーリーも、全て大好きだ。
本当。
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか…である。
自分にとっての「きみ」とは?
そりゃ、31年も生きていれば、色々と無いようで実はあるんである。
過去の話は、掘り起こそうとすれば色々とあるんだが、掘り起こしたものを元の位置にスムーズに埋めることができるかどうか。
定かではないので、とりあえず、思い出は地中深くに埋没させておこう。
でも、干物女の私もたまにトキメキたいときもあるわけで。
そんなときに、この「秒速5センチメートル」を観て、ひたすら浸るんである。
秒速5センチメートル 予告編