世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

歯医者ノスタルジー

2009年04月24日 23時32分28秒 | Weblog
さて。

本日の歯医者の進捗状況は、右下奥から2番目の土台を入れた。
入れる前に金属片の土台を見せてもらったんだが、ちゃんと4本の根っこも形作られていて、とても可愛かった。
これからよろしくね、土台ちゃん。

その歯の後ろ、親知らずも微妙に虫歯であるとのこと。

久々に麻酔をされた。
麻酔されると確実に体調が悪くなるんだが。痛いよりはマシか。

昔の歯医者さんはこんなに麻酔を打っただろうか。
上京前に通院していた歯医者さんは抜歯をする際にのみ麻酔を打っていた気がする。
大橋巨泉似の無愛想な歯医者だったが、麻酔なしでも痛みを感じた記憶がないぐらい上手だった。

小学生のとき。
私は自転車にて隣の学区にあるその歯医者まで通っていた。
学区外へ一人で行くということは、今でいうと東京から熱海に行くぐらいのドキドキ感を宿すものであった。
ペダルを漕ぎながら抜け道を発見したり、帰りに従兄弟宅に寄ってみたりと、あの通院の記憶は色褪せることなく私の胸に残っている。

そんなことを治療中に回想していた。

真田先生(真田広之似)は、
「もう少し大きく口を開けられるかな?」
と言った。

回想していたら口が半開きになっていたらしい。

「あい(はい)」
と返事をし、MAXに口を開ける私。


帰り道。

母に今日一日を報連相し、喫茶店で一服。

「今週は濃密だったなぁ」
とぼんやりしている私の口からは、紅茶や煙がとめどなく垂れる垂れる…。

麻酔が切れるまで、もう少しぼんやりとしませうか。
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桜色

2009年04月24日 23時28分55秒 | Weblog
歯医者デー。

と、その前に。

今日は地味な仕事にひたすら没頭していた。

夕方、書類を社長に渡しに行く前に、一応社長に電話を差し上げたんだが、その書類の内容に深く尋ねられて霹靂した。
矢継ぎ早に質問されても、わからんちん。

あわあわあわあわ…!

保留ボタンを押し、目の前にいる吉熊上司に電話を代わってアッピールをした。
時限爆弾を持たされた気分。

電話の向こうでは社長が待たされてムスっといているに違いない。
吉熊上司はそんな甘えた私を許すわけがなく、拒否。

ゴーン…。

何とか自分で受け答えをし、事なきを得たが…疲弊。

喫煙所で煙草を吸いながら、久々にウジウジと考えてしまった。
嗚呼、なんて私は駄目な人なんであろうか。
もう、イヤ。


そんな気持ちで歯医者に。
会社近くにあるこの歯医者は、多くの同僚たちが通院している。

待合室には他部署の女子がいた。
先日の内定式で陣頭指揮を執った娘である。
サラサラの髪、黒目がちな目、そしてしっかりとした受け答えが印象的な彼女は私と同郷だ。
いきいき栃木っ子なのである。

今回の新卒研修は私も少しだけお手伝いをした。

彼女が教師のように新卒たちを纏めていたのをたくさん目撃した。

「スゴいね。あんなに大人数を纏めるなんて。大変だったでしょ?」
との私の言葉に、彼女は
「いやいやいやいや…」
と謙遜した。

準備のため2月から先日までは本当に大変だったらしく、それは否定しなかったけれども。

もうすぐ社交ダンスの発表会を控えている彼女。

携帯の写メで手製のドレスを見せてくれた。

豊かなドレープとまるで桜色のような素敵なドレスだった。
「桜みたいな色だね」
と私が言うと、
「はい。今年は桜を見る余裕がなかったですからね」
と呟いていた。

桜を愛でる余裕がなくても、桜になって華麗に舞うことができる彼女を、私は心の底から羨ましく思った。
「忙しい」を言い訳にしないで趣味にも注力できる彼女の器用さ、日々の努力も。

羨ましいという気持ちを超越し、尊敬の念すら持った。
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