「自粛」から「気分転換」へ

2011年04月27日 | 社会 -

世の中の「自粛ムード」が、とんでもない経済的な低迷を招いている。

東日本大震災は、被災した人々や、被害にあわれた方々ばかりでなく、
日本全国の私たちに、「辛く、切ない気持ち」をもたらした。
とてもショックを受けたし、ともに世界最大の地震の恐怖も味わい、
その後のシリアスな現状を受けて、大きな不安に包まれた日々だった。
その気持ちは、今も尚、変わらず 続いている。

どんよりとした雰囲気が、個人と社会全体を包んでいるのだ。


過日、草津温泉の観光業に携わっていた友人からメールをもらった。
今年のGWは人が少ないので、「遊びにこない?」というものだった。
私個人の予定がなければ、高校時代の友人を誘い、出かけるところだが、
現況、急遽「お引っ越しの準備(荷物の整理)」をしなければならない。
そのため、「残念だけど・・・今は、ちょっと行けない」と返事をした。
私は・・・本当に、引っ越しがなければ、たぶん行っていたと思う。


大震災は、人々に、意識しないところまで、大きな衝撃を与えたので、
様々な理由によって、このような現象が起こっているのだろう。
草津温泉だけでなく、箱根や日光など、いつもなら混雑を極める観光地が
このままでは閑散としてしまうようだ。



九死に一生を得た人々も、・・・また震災地以外の人々も・・・・
同じような暗い雰囲気を抱えているのだと思うけれども、日本の未来と
復興に向けての経済立て直しを考えると、やはり少しは行動的になって、
休日ほど楽しく過ごして、“気分を転換する”ことも必要ではないだろうか。

潜在的にも、将来に対する不安に押しつぶされ、マイナス思考で生きるのは、
あまりに「自分の人生が気の毒だ」と感じてしまう。



お金を使うことも大切だが・・・
それ以上に大切なのは、精神的な前向きさと、明るい気分に持っていくこと!

だから、「家族で、楽しい時間を過ごす」のは、とても大切だと思う。

旅は、一つの経済効果と、気分転換をもたらしてくれる。
主婦の皆さんも大変な家事から解放されて、時には皆でおいしい食事と
家族同士の語らいの場を、(意図的に)ゆっくりと作ってはいかがと思う。

自粛ムードも、いろいろあるけれど・・・
そろそろ、立ちあがっていく時期ではないかと思えてならない。


たとえ・・・
自分の居住地に大きな地震が来ても、
旅先で大きな地震に出会ったとしても、
家族と一緒なら安心だ。

共に、手を携えて、励まし合いながら、「楽しい時間を過ごせばよいのだ」と
家族がいなくなってしまった私は、心から思う。

想い出づくりは、条件が可能な時に、やっておくようにするべきだ・・・と、
(経験上において)しみじみと思う。
行けるときに行くべきだと感じるし、前向きにそういう時間をつくるように
皆で努力すると良いとも思う。
あとになって、それらは、自分を勇気づけ、輝いてくれることもあるからだ。


シアワセなんて、とてもフツーのさりげないことだと思うから、
そういう“ささやかなこと”を、丁寧に積み重ねていきながら、感じてほしい。
日常の大切さや、家族の絆、一人ではない感覚などを・・・。

私は、「おひとりさま」になった今だからこそ、心からそう感じるのだ。