「 人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、
この世で成功するのは、立ち上がって自分の望む状況を探しに行く人、
見つからなかったら創り出す人である 」
< by ジョージ・バーナード・ショー(劇作家)>
この「状況」という言葉は、「環境」や、「状態」という言葉にも、
訳することができる。
要するに、自分の人生の荒波に、分け入って、「問題解決」を、
自発的に出来るか否か・・・ということについての言及だと 理解した。
ある意味では、人生を豊かにする極意であるとも 受け取った。
また、ビジネスの世界に置き換えても、参考になる一つの教訓と
なるのではないだろうか・・・。
今、“安定しない環境” の中で、私たちは生きている。
これからも、この世界で、生きていかなければいけないのであれば、
そろそろ腹をくくり、自覚をした方が賢明である。
うわっつらだけでなく、ちゃんとした「覚悟」を・・・。

このバーナード・ショーの言葉を、座右の銘にしているのは、
米バーモント州の山奥で暮らす絵本作家「ターシャ・テューダー」。
彼女は、自然と共存した暮らしぶりで、美しい庭をつくり続けている。
かつてバーナード・ショ―も、ロンドン郊外の50キロぐらい距離がある
アイオット・セント・ローレンスという小さな村にある家に出向いていた。
原稿は、家から少し離れた森(庭)の中の小さな小屋(二畳)を使った。
太陽の動きと共に、小屋の向きを移動させていたようで、全く素晴らしい
知恵を使って、自分の望む環境を手にしていたようだ。
採食主義者だったショ―らしい・・・自然と一体になったような・・・
それでいて、雑音が入らない、心地の良い書斎だと思う。
タ―シャもまた、同様に、美しい庭だけでなく、生き方そのものが、
ありのままで、肩のこらない自立した生き方である。
日本にも、昔ながらのそういう生き方の知恵はあったはずなのだけれど、
どんどんと忘れ去られていく。 寂しいことだ・・・と、感じる。