人の行動において、
過ぎることもなく、不足することもなく、
平常の道をいくこと を 中庸 という。
四書 ( 「論語」 「孟子」 「大学」 「中庸」 ) の
一つである「中庸」 という書物の名前とは、関係はない。
中庸 の徳
どのような物事に臨んでも、どのようにでも変化することができて、
しかも常識に ずれないのが、「中庸の徳」である。
完全無欠でありながら ・・・
決して間違いがない―とわかっていながら ・・・
これを実行する人は、 少ないように感じる。
世の中は ・・・ 情報 と スピード が ネックになって、
人々は ・・・ ハイリスク ・ ハイリターン を 求めるようになった。
( 厳密に言えば、ローリスク・ハイリターン? )
それが、現代の人々を支配するスタイルなのだろうか。
その一方で、「平常でいること」 こそが、何よりも厳しく、難しく、
そのために 事態の対処ができないことが多いのも事実だと思う。
普段と変わらず、揺れ動くことのない心理状態 など、
相当な人間力を備えていなければ、できることではないように感じる。
だから、実行する人が 少ないのではないだろうか―とも思う。