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頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

機械式駐車装置、更新の損益計算  後編

2015-05-11 11:21:23 | メモ帳

(3)営利事業としての「駐車場」

組合員全員が駐車場を利用するなら「駐車場」運営の利益はゼロでいいが、駐車場を利用しない組合員もいるから、適当な利益が必要である。では、どの程度の利益を見込んだら妥当か。その意見は分かれるだろうが、比較的リスクがない事業なのでここでは投資額に対し年間3%とすると、1台当たり 1,580,000円×3% =47,400円/年(3,950円/月)。

ここまでの計算をまとめると、

駐車場収入=「保守費」(1,000~2,500)+「積立金」(5,267)+利益 (3,950)

=10,217~11,717円

すなわち、高めの「保守費」の場合、駐車場収入が円い数字にして12,000円以上ならば、「駐車場」はビジネスとして成り立つ。

利益は組合員にキャッシュで還元されるわけではないが、修繕積立金(または管理費)に組み込まれるから、組合員の支出を減らす効果がある。したがって、税金がかからぬ営利事業と認識していい。

 

(4)資金を借り入れるケース

ここまでは「積立金」が100%ある場合を想定したが、現実には駐車場収入は大規模修繕に流用され(もしくは管理費削減に使われ)、いざとなった時に資金がないか、不足するケースが殆どであり、その時は銀行借り入れに頼らざるをえない。その場合の採算を考えてみよう。おおまかには自己資金の場合に較べて、銀行に支払う利息だけ多くなるだけで、くどくなるが細部がやや異なるので一応列記する。

●取り替え費用を125万円として、25年間資金を借りると、毎月の元金返済額は 

1,250,000 ÷ 25 ÷ 12 = 4,167円……….①

●金利を3%とすると、125万円に対する25年間の利息総額は約47万円。これを毎月均等に返済するとして 

470,000÷25÷12= 1,567円……….②

●修繕費(自己資金でまかなう)を総額330,000円として毎月に割り振ると、

330,000÷25÷12=1,100円………..③

●利益は前述のように3,950 円…………④

必要となる駐車場使用料 =「保守費」(1,000~2,500) +(①+②+③+④)

= 11,784~13,284円

すなわち、自己資金(「積立金」)がまったくゼロの場合は、円い数字にして 12,000~13,500円の駐車場収入が必要である(「更新可能分岐点」)。

換言すると、月12,000~13,500円以上の駐車場使用料が得られる地域なら、パレット取り替え資金を銀行から借りても「駐車場」は存続させることが可能。しかし、そうでない地域では断念せざるを得ない。

もそも、都会でも田舎でも機械式駐車装置のコストは同じである。一方、大都会の中心部では有料駐車場の料金が月3万円とかそれ以上の場所もあり、「駐車場」は妙味あるビジネスだ。しかし、地価が下がりつつある地域ではそうではない。事実、私が住む湯河原ではマンションの「駐車場」が閉鎖された例がある。すぐそばに月5,000円の無舗装の駐車場があることから、理由は容易に推測できる。

「更新可能分岐点」を上回る駐車場使用料が期待できない場合は、「駐車場」存続を断念するしかないが、そうなっても心配はご無用。なぜなら、付近にそれまでの「駐車場」使用料と同じかもっと安い有料駐車場があるはずだから、である。

寿命が尽きた機械式駐車装置をさらに存続させるか否かの判断は、次の25年先の地域経済をどう見通すかに関わってくる。将来も地価の低下が発生する懸念がない一等地なら、簡単に「存続」という結論になるだろうが、そうでない地域では「駐車場」存続の可否は多元方程式を解くような難しさがある。最初から見れば50年間という超長期のプロジェクトであり、組合員の高齢化による「駐車場」利用者の減少も考慮しなくてはならず、慎重な検討が必要である。

                                                                                                                            終


自衛隊がパリで戦勝パレード!!

2014-10-20 13:25:10 | メモ帳

ホテルニューオータニで開催された国家基本問題研究所(国基研)主催のシンポジウム「国際情報戦をどう戦うか」に参加した(10月19日)。パネリストは小野寺五典元防衛大臣、田久保忠衛、西岡力の3氏で、司会は桜井よしこ氏。話題は朝日新聞の誤報を海外諸国にどう伝えるかがメインになるだろうと予想していたが、その他の話題も盛り沢山だった。その中から一つだけご紹介する。

 小野寺氏の発言

来年は第二次世界大戦終結から70周年を迎えるので、中国・韓国は戦勝国として日本を貶める計画をいろいろ練っているらしい。これに対抗して、日本は平和国家70周年をアッピールする。そして、パリ凱旋門周辺で行われる第一次世界大戦終結100周年記念パレードに日本の自衛隊も参加できるよう主催者側に要請、承諾を得ている。

 これは愉快ですねぇ。ウィキペディアには第一次世界大戦に関し、次のような記載があります。(注 参照)

青島・南洋諸島の攻略

11月7日に大日本帝国陸軍イギリス軍の連合軍は、ドイツ帝国東洋艦隊の根拠地だった中華民国山東省租借地である青島膠州湾の要塞を攻略した(青島の戦い、1914年10月31日 - 11月7日)。

また大日本帝国海軍は9月までに、太平洋におけるドイツ帝国の植民地だった南洋諸島のうち赤道以北の島々(ドイツ領マリアナ諸島カロリン諸島マーシャル諸島)を占領した。

 

注: 帰宅してすぐブログに投稿したが、そのあとネットでこのパレードの件を調べたところ、これは過去(今年7月)のことで、しかも自衛隊員4名の参加だったことがわかった。 その姿は、オリンピックの入場式で、大国(富裕国)が数百人規模で参加するのに対し、小国(発展途上国)が数名で参加しているみすぼらしい姿に重なった。愉快がるほどのことではなかった。もっとも、日本が平和国家であることをアッピールするには役立ったとは思うが....。


株式投資セミナーの信頼度

2014-06-15 13:16:50 | メモ帳

私の趣味の一つは株式投資である。情報を分析し上がりそうな銘柄を買って、それが的中したときの快感がたまらない。というわけで、投資セミナーにもかなり興味があり、最近も新聞広告で見つけた「ザタイミング投資研究所」の無料セミナー(横浜)に参加した。無料とはいっても最初の3回だけで、その次の4回は千円、その次の4回は1万円、その次の4回は10万円とだんだん高くなる。去る5月に大手新聞各紙に1ページ大の広告をだし、その広告料はしめて3千万円程度になったというが、その広告料をまなかって余りある受講料収入があるのだろう。彼らの収入源は今や株の売買よりも、セミナー運営に違いない。

 実は、私がこの研究所のセミナーに参加したのは、今回で3回目である。数年前にも参加して10万円の時まで出席し、次が50万円となった時にやめた。2回目は1万円のところでやめた。今回は無料セミナーだけでやめた。

 このセミナーの特徴は罫線分析一本槍であること。ほかの情報は一切無視する。その詳細を語る前に、このブログをご覧いただく。

http://tetorayade.exblog.jp/6840474

 このセミナーは前田某という京都在住の投資家が奥さんと10年ほど前に始めたらしい。前田氏は昨年他界(享年79才)し、今は未亡人と娘夫婦が運営主体になっている。私が最初に参加した時、前田氏は300人ほどの聴衆に所得税10億円ほどの領収書のコピーを5メートル四方ほどに拡大して、檀上の壁に張り出した。儲かったことを実証したのはいいとして(今でも未亡人が同じことをやっている)、「皆さん、私が今着ているスーツは70万円しました」と得意気に語るのにウンザリし、厚化粧の奥さんが「…させて頂きます」を一つの文章の中に2回も3回もいれてしゃべる癖に辟易した。丁寧語は結構だが、使用頻度があまりにも高いと耳障りだ。すべてに下品で、「成り上がり」感に満ち満ちている。

 この夫婦が登壇し、しゃべるだけでたちどころに信頼感が失せるが、言っていることはかなりまともである。基本的には、ローソク足グラフを分析して買い時・売り時を割り出す手法であり、過去の経験から編み出した二十の法則を受講者に順次教えていくことがこのセミナーの肝だ。ある時点まで記入された1m×0.5mほどの大きなローソク足グラフが受講者に配られ、その時点からあとの動きを過去の記録に沿って受講者が自分で記入することでグラフの分析力を養う。

 毎回、先輩受講者のレポートを渡されるが、それは「前田××大先生そして前田○○子先生におかせられましては益々ご壮健(存命中)の段、ご同慶に存じます」に始まり、どの銘柄をどの時点で仕込んで、いくらで売って、利益がいくらでたという話から、最後に「先生方にはご自愛のほど願いあげます」といった調子で結ばれる。そして、新しい受講者も4-5回目ごろから講義がためになった礼状を書くことを求められ、毎回数人がその礼状をマイクに向かって読み上げる。私がこのセミナーをほどほどのところでやめた理由は受講料がだんだん高くなったこともあるが、この礼状を書くのがバカバカしいいからでもある。しかし、やめるまでに学んだいくつかの法則はかなり説得力があり、いまでも活用させてもらっている。その法則をここで披露したいところだが、それではザタイミングからクレームされるだろうから、やめておく。

 問題点はこの一家の成功が、偶発的なのか永続的なのかである。この夫妻は貧困から抜け出す手段を株売買に求め、1960年代からの上場銘柄全部のローソク足グラフを書き上げ、その過程で二十の法則を見つけ出し、ある時点から巨利を博すことが可能になり、貧困から抜け出したという。それなりに努力したことは事実だろうし、巨額の所得税の領収書まで見せられれば、彼らの話を信用するしかない。しかし、その成功はたまたまその時偶然に起きただけで、その後はセミナーの受講料で生活しているのではないか。

 このセミナーには毎回30人ほどのボランティアらしきヘルパーがいて、会場までの道案内やセミナーの資料の配布を担当し、会場内では受講者のグラフ作成を手伝うから、多分彼らは成功者たちなのだろう。時折、そのヘルパーが自分自身の礼状を檀上で読み上げるが、具体的な銘柄名が入っているから、かなり信憑性が感じられる。

 高い受講料を払い、「させて頂く」を連発する講義を我慢し、強制される礼状を書くという試練に耐えれば巨万の富が築けるのかも知れないが、私はやめた。罫線一本槍という手法が果たして正しいのかという疑問もさることながら、もろもろの代償が私の主義に合わなかったからである。

 前出のブロガーの批判に戻る。彼の推測はもっともだが早トチリである。せめて一度でもセミナーに参加していれば、こんな発言にはならなかっただろう。

 ネットで検索すると、たちどころに何件かの株セミナーが見つかる(ザタイミングはホームページがないから出てこない)。中にはズバリ上がる銘柄を教えてくれるサイトもある。どれもウン十万円の出費が必要だが、「株指南本に同じようなことが書いてあるのではないか」とか、「上がる銘柄を教わるのでは、株の醍醐味を味わえないのではないか」とか、「自分でもうまくいけば利益がだせる(実際にアベノミクスで好調)」など、出費しない口実を見つけては参加しないでいる。ザタイミングのセミナーにしても、受講料が無料か安い時だけ出席するに終わった。

 結局は、私には大金持ちになる根性がないということだろう。

 


韓国、旅客船沈没事件

2014-04-28 13:57:50 | メモ帳

ロサンゼルスの郊外、トーランス市郵便局の駐車場での出来事。

 駐車場には20台ほどのスペースがあるが、全部ふさがっていると、車は入口の外に列を作って待ち、一台出るたびに順に入ることが不文律だ。その時は5-6台の行列ができており、一番前にいた私が空きスペースができたのを見て、車にアクセルを入れたとたんスルスルと横をすりぬけてそのスペースに入った車があった。たまたま、別のスペースが空いたのでそこに駐車してから、その不届きなドライバーに文句を言いに近寄ってみると、それは韓国系らしきの男性だった。

   “Hey, smart guy! That’s not a right way to do!” (ずるいじゃないか。そんなことしていいと思ってるのか)

    “#!@~x>*$&\”(意味不明の発言)

  “Are you Korean?” (あんた韓国人かい?)

    “Yes. So?” (そうだけど...?)

    “That’s why. Now, I know. Never mind.” (それでわかった。もういい)

 要するに、「普通の人なら文句言うところだが、韓国人なら民度が低いから、仕様がないと諦める」という意味で、かなりの侮辱的発言である。しかし、その男性には意味が通じなかったようだ。

 私の「韓国人は民度が低い」という認識は30年ほど前、ソウルの繁華街で夜11時過ぎに目撃した光景によるもの。タクシーの空車が来ると、10人以上の人が群がって我勝ちに乗ろうとした。「なぜ行列を作って整然と待たないのか」と疑問に思ったのである。

ほかにもある。一つは、公衆トイレの個室がめちゃくちゃ汚いこと。筆舌に尽くしがたいという言い回しがあるが、まさにそれである。もう一つは、海水浴場の水面がごみ捨て場同然だったこと。もっとも、この二つも30年ほど前のことだから、最近は改善されたかも知れぬが...。

 なぜこんな話題を持ち出したかというと、例の旅客船沈没事件に関する中央日報(4月23日)の社説である。

 乗客の安全に責任を負うべき船長と船員には、一般の人々よりも強い職業意識が必要だ。しかし韓国社会全般に根を降ろしている「とにかくまず自分が生きよう」という精神がもたらす潜在的危険は、一部の職業にだけ当てはまる問題ではない。韓国社会は「生き残りたければ他人を押しのけてでも前に出るべき」だと暗に教えてきた。家庭・学校・職場を問わず、犠牲と分かち合いよりも競争と勝利を強調し、清き失敗よりも汚い成功の方をモデルにして走ってきた。今でも、富と権力のため不正と脱法行為にいそしみ、摘発されてもずうずうしく復活する一部高位層の存在は「どんなことをしてでも生き残るのが勝利の道」というメッセージを伝えている。「弱者を先に」「遅くなっても一緒に」という社会倫理や道徳は、教科書に出てくる退屈な話程度の扱いだ。生まれつき利他心を持ってはいない以上、これまで一度たりとも重要とは思ってこなかった行動を突然取れるはずがない。生死の境目という瞬間にそのような行動を期待するのは無理がある。

 この意見は大げさで、自虐的すぎる。そのわけは、韓国人の日頃のビヘイビアーを見ていれば当然やりそうなことで、今更悲憤慷慨することではないからだ。規模は異なるが、私の経験談からもご理解頂けると思う。韓国人の気質はそう簡単に変わるものではない。

 

 


序文

2010-08-12 10:24:09 | メモ帳

♪金鴉輝く日本の…
 紀元二千六百年、
 あぁ一億の胸は鳴る

この歌を覚えている方(多分昭和10年以前の生まれの方)は、これが神武天皇即位から2600年(昭和15年)を記念するものだったことをご存知のはずだ。

当時、私が見た世界地図では、日本列島、朝鮮半島、樺太の南半分、千島列島、台湾、そして太平洋の三分の一は赤く塗られていた。私は国民学校入学の直前だったが、この歌を歌い、数々の神話を絵本で学び、そして地図を見て心を躍らせ、日本帝国に誇りを抱いた。私は、父が軍人であったこともあり、日本が万世一系の天皇を頂く神の国であるという皇国史観にしっかり染まった軍国少年だったのである。

そして敗戦。中学に入って習った日本史では、神武・スイゼイ・アンネイ・イトク・コウショウ・コウアン・コウレイと続く歴代の天皇は消されてしまった。戦争に負けると歴史も変わるのか。どこまでが捏造で、どこからが真実なんだ?! 

この疑問は喉に刺さった魚の小骨のように長らく残っていたが、引退後この小骨を取り除く作業を始めた。古代史の勉強である。 この2年、日本の古代史に関する研究書を読み漁ったが、古代史は謎に満ちていることを知った。すべての出来事に関して著者の意見がまちまちで、どれが正しいのかわからない。例えば、邪馬台国の場所でも、北九州説、畿内説から、奄美大島説、四国説などなど。真実は一つしかないのだが...。

そこでテーマごとに諸説を簡単にまとめておくことにした。それがこの「古代史雑記帳」である。

ところで、最近の中学の歴史教科書(注)を読んでみて、私が学んだ日本史とは多少違うことに気付いた。それは神話として、天照大神と大国主命が登場すること。現代の出雲大社が国譲り神話の証左として説明されている。60年前の教科書には神話は完全に抹殺されていたと記憶する

神話は物語の捏造ではなく、かなり史実を反映したものであるはずだ。敗戦直後の教科書は神話に拒絶反応を起こしたが、最近はやっとあるべき姿に近づいたようだ。

歴史は時代とともに変化するということだろう。

 (注) 最近読んだ教科書とは、「新編 新しい歴史教科書」平成21年4月、株式会社自由社発行のもの。日教組が排斥しているため、採用校が非常に少ないと報道されている。