頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

泥棒にも三分の理

2018-09-27 13:17:29 | メモ帳

韓国で来る12月に大高麗展が開催される。主催者の国立中央博物館は日本に存在する高麗時代の青磁や経典、螺鈿(らでん)漆器などを、この展示会のために貸与するよう申し入れているが、日本の文化庁が貸与を許可しないという問題が持ち上がっている(朝鮮日報)。

 以下、頑固爺の意見。

文化庁が貸与を渋るのは、2012年に対馬から韓国人によって盗まれた観世音菩薩がいまだに返還されていないことが理由らしい。一方、韓国の裁判所は「その仏像は倭寇によって持ち去られたものだ」という推測に基づいて返還の必要なしという判決を下した。今後も日本に存在する韓国の文化財がいったん韓国に持ち出されると、同じ論法で返還されない可能性があるから、文化庁が韓国への貸与を許可しないのは当然である。

したがって、日本が韓国の文化財を高麗展のために貸与するには、まず韓国人が盗んだ仏像を返還することが前提となるが、それには韓国の裁判所が判決を撤回しなくてはならない。

韓国の良識ある人々は、「韓国人が対馬から盗んできた仏像は日本に返還すべきだ」という意見を述べているが、裁判所としてはメンツがかかっているから、すでに下した判決を撤回するにはそれなりの根拠が必要だ。。

ところで、朝鮮日報は当事案を次のように論評している。

「たった1つの判決を口実に正当な文化財交流まで妨害するのは、問題をさらに大きくするだけだ。表では「クール・ジャパン」を唱えながら、裏では「アンクール」(uncool)な日本政府の後姿が苦々しい」

つまり、「韓国は筋が通らぬことをしても許されるが、日本は許されない」ということであり、ずいぶん強引な論法である。「泥棒にも三分の理」といったところか。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/09/21/2018092101779.html?ent_rank_news

 

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/09/21/2018092101775.html?ent_rank_news

 

 


伊方原原発論争のお笑い

2018-09-26 11:02:35 | メモ帳

四国の伊方原原発の再稼働が認められた。当然である。そもそも、再稼働を認めなかった昨年12月の仮処分が非常識だった。

この論争の争点は阿蘇山(熊本県)に破局的噴火が発生し、火砕流が原発を破壊させる可能性があるかどうか、というものである。地図を見ると一目瞭然だが、阿蘇山爆発による火砕流が四国に到達するには、豊後水道を通らなくてはならないが、火砕流は海水で冷却され海底に浅間山の鬼押し出しのような奇岩群を形成することで終わるのではなかろうか。

そんな超々大規模の噴火を想定するなら、別府や熊本市、福岡市に火砕流が到達する程度の大規模噴火が発生する可能性を想定すべきだ。そう考えると、北九州全域は今でも人が住むべきではない、ということになる。しかし、北九州の住民は早急に移転すべきだなどと言えば、「それは非常識だ」と猛反対に逢うだろう。「北九州は安全だが、四国西岸は危険だ」という論法は通用しない。

さらに、活火山は阿蘇山だけではない。活火山は日本列島いたるところにあるから、日本列島全体が人の住むところではない、ということになる。そういう惨事が起きる可能性はゼロではないが、それを承知で日本人は日本列島に生きてきた。

さらに、予知できない災害は噴火だけではない。地震や大津波、豪雨による山崩れなどはいつどこで起きるかわからない。もし起きたら、運が悪かったと諦めるしかない。

昨年、伊方原原発再稼働を差し止めた裁判官は何を考えていたのだろうか。これはもう笑い話の領域である。

 

 

 

 

 

 危険だ」


プリンターのリコール

2018-09-24 16:57:58 | メモ帳

プリンター(Canon Pixus MG5730)に不具合が生じた。印刷する時の紙詰まりである。キャノンのカスタマーサービスに電話して状況を知らせると、「修理が必要なのでプリンターをキャノンの修理工場で調べたい。ヤマト運輸が引き取りに行くから、プリンターを渡してほしい」という。そして、翌日ヤマトにプリンターを渡した。

数日後、キャノンから連絡あり「修繕が不可能なので、他の機種の新品と取り換えることを了承してほしい。料金は11,340円だ」という。MG5730を購入したのは2016年1月だから、2年8ヶ月経過している。保証期間は1年で、販売店(ヤマダ電機)の追加保証はしてなかったから、修繕代つまり新品の代金は丸々私の負担になる。

ここでごねても問題は解決しないと判断して、他の機種の新品を11,340円で受け取ることに同意した。数日後、ヤマト運輸が新しいプリンターTS5030を持参したので、現金を渡して本件は落着した。TS5030はMG5730よりもサイズがかなり小ぶりだが、機能的には劣らない。

故障したMG5730をいくらで買ったかの記録はないが、2万円以上だったと記憶する。その時、もっと安いプリンターがいくつもあったが、キャノンの品質を信頼して、高値のキャノン製品を選んだと思う。キャノンの株を持っていたこともある(笑い)。

終わったことだが、ふと好奇心からTS5030の値段を近くのヤマダ電機で調べたら8千円だった。私がキャノン(ヤマト)に支払った金額より3,340円安いから、この差額はヤマトの運送料ということになる。MG5730は故障と同時に廃棄して、自分でTS5030の新品を購入するべきだった。まぁ、大した金額ではないから諦めもつくが、腹立たしいことは、MG5730の使用年数が3年にも満たなかったこと。昔に比べればずいぶんプリンターの値段が安くなったが、こういう耐久消費財はせめて5年ぐらいの耐用年数があるべきではなかろうか。以前使っていたヒューレット・パッカードの製品は10年ぐらい使ったと思う。

ところで、なぜキャノンは不具合が生じたMG5730を同じ機種の新品と交換せず、TS5030を提供したのか。まず、MG5730の価格を調べようとしたところ、ヤマダ電機の売り場に見当たらない。店員に質問したところ、「その製品はもう取り扱っていません」という。

ではTG5730はどこの店にもないのかと思って、《プリンターMG5730 販売店》で検索すると3件ヒットした。主要家電量販店の名前はない。山口の小売店シャングリラ、広島のショックプライスと通販のQoo10で、価格は24,800円~33,400円。 何だ、これは! TG5730はそんなに高かったのか。TG5730は全国の小売店の売り場から回収されたが、この3店は回収漏れなのか。それとも、この3店はホームページからTG5730を削除してないだけなのか。

http://kakaku.com/item/J0000017194/

こうした状況から次の推測が成り立つ。

MG5730は給紙ローラーに不具合が生じやすく、その上に価格も高すぎて、他のメーカーの製品と競争できず、キャノンは終売にする決断を下した。そして、自社在庫と販売店在庫は廃棄処分にして、価格競争力がある新機種TS5030を投入し、その販売に注力することにした。

私の場合は事故発生が保証期間の1年を過ぎていたから、私の費用で製品の交換が行われたが、保証期間内に同じクレームが発生したらどうなるか。キャノンはMG5730でなく、TS5030と無償交換するのだろうか。その場合、価格が2万円以上の製品を8千円の製品と交換することになるが、ユーザーは“安物と交換するのは怪しからん”と苦情を言うのではないか(笑い)。

なんだか、車のリコールと似ている。車のリコールはマスコミを賑わす不祥事だが、プリンタ―は価格が安いので話題性がなく、リコールは水面下でコッソリ行われているのではなかろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 


アマゾンの集金システム

2018-09-19 16:01:30 | メモ帳

今年の初め、Y社が製造販売している整腸サプリメントS錠(以下S錠)をネットで注文した。すると、アマゾン から「Amazon プライムへ、ようこそ」というメールが来た。ネットでは、アマゾンがY社の販売代理店になっているらしい。

ともあれ、アマゾンから毎月S錠を購入することになった。私は「Amazon プライム」の会員になることを申し込んだつもりはないが、自動的にプライム会員にされたらしい。その会費は月400円。会員の特典にはいろいろあるが、私が興味あるのは“お急ぎ便無料”という項目。私は時々アマゾンで本を買うから、その送料がタダになるのは有難いので、会員になることに異議をとなえなかった。

そのS錠を3ケ月服用したが、なにも改善効果を感じなかったので、やめることにした。そこで、アマゾンから来る配達予定を通知するメールに返事する形で、5月に注文をキャンセルした。ところが、その後も毎月「S錠出荷の用意ができました」というメールが来るではないか! そのたびに、「注文はすでにキャンセルした」とメールで連絡した。一方、毎月400円がクレディットカードにチャージされたが、ほかになにも買わなかったので、これは無駄な出費になった。

ところが、9月はたまたま旅行で、配達予定を知らせるメールに返事するのが遅れたため(メールは自宅にあるパソコンに送信される)、S錠が実際に配送される羽目になった。返品も考えたが、代金はクレディットカードにチャージされるので、煩雑な手続きを考えて返品は断念した。受け取ったS錠はなくなるまで服用することにした。

それはやむをえないとして、今後も毎月「S錠出荷の用意ができました」というメールがくるだろうから、その都度「それはとっくにキャンセルした」と返事をしなければならない。そして、アマゾンからなにも買わなくても、毎月400円の会費を支払うことになるが、それはバカバカしい。

結局、「Amazon プライム」を解約することにした。ところが、どうすれば解約できるのかがよくわからない。アマゾンからの来信の画面で何度も試行錯誤し、1時間ほどかかってやっとカスタマーサービスに電話がつながり、それから30分ほど担当者の質問に答えて、ようやく解約できた。ことによって、アマゾンは意図的に「Amazonプライム」の解約を難しく仕組んでいるのか。

今にして思えば、S錠を解約した時点で、ただちにプライム会員を解約すべきだった。それを怠ったのは私のエラーであるが、総体的に「してやられた」感が残った。

さて、アマゾンの「Amazon プライム」制度は、端的に言って顧客から自動的に月4百円を徴収するシステムである。アマゾンから頻繁になにか買う人にはメリットがあるが、私のようにあまり買わないにもかかわらず、「4百円程度の少額なら、まぁいいか」とそのまま放置する人も多いのではないか。アマゾンは上手い集金システムを考えたものである。

 


韓国国民年金の投資先

2018-09-17 13:30:32 | メモ帳

韓国から日本に移住した著述家シンシアリー氏のブログに、興味深い記事があったのでご紹介する。

http://sincereleeblog.com/

その要点は次の通り。

某国会議員は、「国民年金の収益性のためには日本の株式市場への投資が避けられない側面がある」としながらも、「戦犯企業に対する国民感情を優先的に考慮し、投資の現状を透明に公開する一方、投資を減らしていく制度的装置を用意しなければならない」と主張した。

頑固爺の意見。

「投資の現状を透明に公開すべきだ」と批判していることから、国民年金当局はその企業名を公表していないと解せられる。企業名を公表すると都合が悪いのであれば、日本の株式市場を国民年金の投資先から完全に削除すればすむことだ。米国でも中国でも投資先はいくらでもあるはず。「日本の株式市場への投資が避けられない」とは、その議員の勝手な思い込みであろう。

ところで、日本と韓国はともに戦った戦友だから、「戦犯企業」と他人事のように言うのは間違いではいか?(笑い)

 

 

 

 

 


巨額のむだ使いを招いた多数決

2018-09-12 16:46:14 | メモ帳

マンション区分所有者(=組合員)の意思決定機関である管理組合総会。組合員は総会に出席して、提出されている議案に賛成か不賛成かの意思を表明する権利を有する。その議案は組合理事長の名義になっているが、事実上管理会社の意向である。それでも管理会社と組合の利害が一致していれば問題ないが、時には利害が相反することもある。この利害相反する事案が2年前に私が住むマンションで発生した。

(1)「起」

201512月に開催された臨時総会の議題は、機械式駐車場(以下「駐車場」)の使用料を月7千円から12,000円に値上げする件。その目的は「駐車場」が老朽化したので、延命のための修繕(部品交換)が必要となり、その資金を捻出すること。

7千円から12,000円への値上げとはかなり大胆である。なぜ管理会社の大成有楽不動産(以下「大成」)はこのような値上げを提案したのか。多分、同社はコスト(修繕の減価償却費とメンテナンス費等)を計算し、かつ同社が管理する他のマンションの機械式駐車場の使用料を調べた結果、12,000円が妥当と判断したのだろう。

この議案に関し、私は二つの問題点を指摘した。一つは消費税が計算されていないこと。もう一つは、大幅値上げでも満車が続くという想定になっていること。たまたま、その時点では満車になっていたが、過去に月7,000円でもしばしば「空き」が発生していたので、値上げによる「駐車場」利用者の目減りを計画に織り込むべきだと主張した。なお、隣の大型月極め駐車場の標準料金は月11,000円だから、提案よりも千円安い(ただし、一括長期契約すれば10,000円以下になる可能性は十分ある)。

その結果、上記問題点を改善するという条件つきで、値上げは可決された。この時点で、私は「駐車場」を廃止して隣りの月極め駐車場を利用する方がはるかに得だと考えていたが、月極め駐車場の残りスペースが12~13台しかなかったこと、そして「大成」がミステークを修正すると5百万円程度の値引きが必要だが、それは不可能と判断したしたこと、により「駐車場」廃止案は口に出さなかった。

(2)「承」

それから半年後の2016年6月に開催された通常総会に、修正案が提出された。その修正案では、消費税欠落のミステークは修正されていた。但し、値引きではなく、いくつかの修繕項目のうち一つを実施しないことで、収支のつじつまを合わせたのである。一方、満車を前提にしている点は修正されなかった。その時点でも「駐車場」が満車だったことが影響したと推測する。提案していた修繕をいくつか実施しないことで採算のつじつまを合わせるという奇策には恐れいった。

そこで、私は計画の脆弱性を批判する代わりに、「駐車場」廃止し、隣の月極め駐車場を利用することを提案した(月極め駐車場のスペースは不足だが、その前にあるミカン畑を駐車場にすればなんとかなる。しかし、この時点では月極め駐車場のスペース不足については黙っていた*)。私の提案を採用すれば、組合は1,800万円という巨額の支出を節約することができる。さらに、隣の月極め駐車場の料金は表向き11,000円だが、組合が一括長期契約すれば、1万円もしくはそれ以下になることが期待できる。しかも、「駐車場」のメンテナンス費もなくなる。

*月極め駐車場はずいぶん「空き」が多いように見えるが、契約車が昼と夜で入れ替わるので、一見「空き」が多いようように見えるのである。昼間は整骨院とそば屋の契約車が駐車し、夜は通勤用が駐車する。だから、総会出席者は隣の駐車場のスペースが足りないことには気づいていなかった、

組合としては多大のメリットがある提案のはずだが、「大成」としては修繕ビジネスを失うことであり、受け入れたくない。理事長としては、理事会で可決されたものが総会で否決されることはメンツにかかわるし、議案が理事長名義になっていることもある。それに、「大成」にとっても理事長にとっても、「駐車場」廃止案は寝耳に水の突然の話であり、とっさに「はい、そうですね」とは言えない。

結局、議案はそのまま可決された。出席者の中には、私の提案の方が議案よりはるかに得であることを理解した人もかなりいたはずだが、意見を述べる人はいなかった。理事会の決定事項を否認する方に組みすることは、ムラ社会の掟にそむくことなのだ。多数決制度の矛盾である。

反省:私は、2015年12月の時点で、「駐車場」廃止案を提案しておくべきだった。まさか「大成」が修繕の一部を実施しないとか、値上げによる目減りを無視することで、強引に修繕案を押してくるとは思わなかったのである。

(3)「転」

それから2年経った今年の6月、通常総会の資料が送られてきた。その資料によれば、「駐車場」に「空き」が3台発生している。これは計画対比年間432,000円のマイナスであることを意味する(12,000円×3×12)。そこで、私は現状が続く前提で「駐車場」に関する長期収支予測表を作成し、総会の席上全員に配布した。その収支予測によれば、2030年に「駐車場」収支は970万円のマイナスになる。

私はこの予測を示して、抜本的対策が必要だと述べ、その対策として「駐車場」廃止を改めて提案したが、私の発言に対して反論も質問も一切なかった。

(4)「結」

実は、隣の駐車場の残りスペースは、現時点で残り十台以下になっている。もちろん、当マンションの「駐車場」から流れた分だけ、残りのスペースが減ったこともある。

そこで、総会終了後ただちに、隣の駐車場の向かい(当マンションから見て、斜め向かい)にあるミカン畑の地権者に当マンションの専用駐車場を作ってもらう申し出をするよう理事長に文書で提言した。面倒な作業になるが、実現の可能性はかなり高い。

はたして、理事長はどう動くか、まだメンツにこだわるだろうか。また、「大成」はどう態勢を立て直して、巻き返すか(笑い)。それから2ヶ月経つが、理事長から何の連絡もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 必要


韓国の軍艦パレードで旭日旗は揚がるか

2018-09-09 17:18:18 | メモ帳

9月8日付の「朝鮮日報」日本語版が旭日旗問題を報じている。その要点は

(1)   10月に済州島で開催される国際観艦式に日本の海上自衛隊の駆逐艦1隻が旭日旗を掲げて参加する。

(2)   旭日旗は第2次世界大戦当時に旧日本軍が使用していたもので、日本帝国主義の象徴とされている。

(3)   1998年と2008年に行われた同じイベントでも、日本の海上自衛隊は旭日旗を掲げて参加した。

(ご参考までに、原文をこの下に貼り付ける)

この記事のキモは、「旭日旗は・・・日本帝国主義の象徴とされているが、10年前まではそういう認識はなかった」という部分。

韓国の市民団体はこの問題にどう対処するか。その選択肢は次のどれかだろう。

(1)    旭日旗排斥運動は戦争が終わって半世紀以上も経ってから始まった。これは、戦争を知らない世代が言い出したデッチアゲではなかろうか。さらに、日章旗ならいいが、旭日旗はダメ、というのも論理性に欠ける。これを機会に旭日旗排斥運動はやめて、我々の度量が広いことを国際社会に示そうではないか。

(2)    運動の始まりがどうであれ、重視すべきは現在の国民感情だ。われわれは観艦式において「No More Rising Sun Flag」のプラカードを掲げて大々的デモ行進を実施し、旭日旗排斥運動を国際社会に広めようではないか。

(3)    何も行動せず、海上自衛隊の旭日旗掲揚を黙認する。

さて、韓国の市民団体はどう対応するか。日本人にはどうでもいいことだが、韓国人にはメンツがかかった重大問題である。まさか(1)になることはあるまいが・・・。(笑い)

以下、「朝鮮日報」の記事原文。

来月10-14日に済州で行われる韓国海軍の国際観艦式に、日本の海上自衛隊の艦艇が「旭日昇天旗」を掲げて参加することが分かり、論議を呼んでいる。

旭日昇天旗は第2次世界大戦当時に旧日本軍が使用していたもので、日本帝国主義の象徴とされている。済州の国際観艦式には日本の駆逐艦1隻が旭日昇天旗を掲げて参加する予定だ。

韓国軍の消息筋は6日「1998年と2008年に韓国で開催された国際観艦式にも日本の軍艦が旭日昇天旗を掲げて参加した」として「日本の海上自衛隊はこの旗を使用しており、入港を禁止することはできない」と話した。韓国海軍は国民感情を踏まえると論争は不可避だと認識しながらも、現実的には入港を禁じる法的・制度的装置がなく、頭を悩ませているという。

今回の国際観艦式は、14か国から21隻の軍艦と45か国の代表団が参加することになっており、韓国で開催される国際観艦式としては最大規模になるという。特に米軍からは第7艦隊所属の原子力空母ロナルド・レーガンなど4隻の艦艇が参加する。ロナルド・レーガンは約80機の各種艦載機を搭載しており、北朝鮮による核・ミサイルの挑発が相次いだ去年、韓半島(朝鮮半島)周辺に配備され、韓米合同軍事演習にも参加した。韓国海軍の関係者は「来月、ロナルド・レーガンが来ても韓米演習を実施する計画はない」と話した。今回の国際観艦式にはロシア、中国、インドなどの海軍の艦艇も参加する。

                                      終

 

 

 


「お粗末な税理士」 後日談

2018-09-05 11:05:59 | メモ帳

約1年前このブログに、私が住んでいるマンションの税務申告を担当していたN税理士のチョンボを報じたが、今回はその後日談である。知的エンタテインメントとしてお楽しみあれ。

以前の記述と重複するが、本件の経緯を振り返ってみる。

通常、マンションの管理組合が税理士のお世話になることはないが、当マンションは1階の店舗部分を組合が所有し介護関係の事業者に賃貸しており、その家賃収入に対して法人税を納めなくてはならない。そして、その税務申告を管理会社の大成有楽不動産を通じて、N税理士に依頼していた。

私は、5年前にその申告書に経費の二重計上があり、結果として税額の過少申告になっていることに気づいた。私は会計の専門家ではないが、このミステークは日頃会計帳簿を見慣れた人にとっては、一目瞭然かつ明々白々なのである。その後毎年、私は管理組合の総会の席上でその誤りを指摘してきたが、組合執行部も管理会社も、私の指摘を信じようとせず、同じ誤りが繰り返されてきた。

たまたま税務署がその誤りに気づかないでいるのはラッキーだが、もし気づいたら過去に遡って修正申告することになり組合の打撃が大きいし、脱税のペナルティを課せられる可能性もあるから、これ以上放置するわけにはいかない。さらに、経費の過大計上は損益状況を見誤らせるという問題もある。

そこで、私はN税理士に誤りを指摘する書面を送り、それから数日置いて電話した。だが、N氏は私との会話を拒否し、「組合理事長に返事する」と回答した(それは筋が通っている)。

その後、間もなく理事長から私に次の文書が来た。なお、原文では税理士の実名が入っていたが、ここではNとする。

・・・貴殿がN税理士に対して経費の過大計上について申されておりますが、解釈の違いであります。なお、大成有楽不動産(株)を通じてN税理士より当管理組合法人の税務申告の解約通知を受領した旨の報告を受けております。解約する理由は、税務申告に間違いがあったから手を引くのではなく、貴殿と解釈の違いで争ったところでN税理士にとってメリットもなく時間の無駄であり、他の業務に支障を来すからであります。今後は、N税理士は当管理組合との関わりは一切ありませんので、ブログや書面での中傷しないように申し添えます。(仮名以外は原文のまま)

びっくり仰天である。経費の二重計上には解釈の違いなどない。N税理士は自分の過ちに気づいて、逃げようとしているのだ。無料で修正申告の作業をすることを避けるため(または「カネ返せ」と言われないため)、そして税理士のメンツを守るため、契約を解消したのである。とんでもない税理士がいたものだ。

問題点は、管理会社と組合理事長がN氏の言い分を正しいと信じていること。会計に疎い理事長が「税理士」という権威に惑わされるのはやむをえないとしても、管理会社の担当者は会計のプロであるはず。それが嘘八百の逃げ口上にマンマと丸め込まれるとは!

最後の「ブログや書面での中傷」は噴飯ものである。事実をそのまま書くと「中傷」になるのか。そもそも、N氏の名誉に配慮して、ブログでは実名は伏せてある。それはともかく、N氏が大成有楽不動産に抗議したために最後の一行が加えられたのだろうが、文面からして理事長はN氏の主張を「もっともだ」だと受け止めていることは明らかである。なお、この書面は理事長名義だが、実際には管理会社の意向であろう。

私は理事長に「N氏はミスに気づいて逃亡しようとしている。やめる前にこれまでのミスの後始末をさせよ」と返事したが、N氏が正しいと信じ込んでいる理事長が私の提言を取り上げるはずはなかった。

それから9ヶ月後に(今年の6月上旬)、管理組合総会の資料(収支報告書)が送られてきた。その資料を見ると、税理士がN氏からF税理士事務所に代わっており、納税申告書には経費の二重計上がなくなっている。私が4年間主張してきた通りの申告書だ。しかし、その資料では過去の脱税に対する修正申告については触れていない。修正申告すると組合の出費が嵩むから、しないで済むならそれに越したことはなが・・・。

総会の席上、私は次のように発言した。

「この申告書は正しく作成されています。私もこれで安堵しました。ところで、過去の分についての修正申告はしないで済んだのですか」

これに対し理事長は「修正申告については聞いていません」と答えた。そのときのやりとりの詳細は省略するが、理事長はF事務所が作成した納税申告書が私の主張そのものであることに気づいていなかったと想像する。考えてみれば、以前の申告書に誤りがあったことを知らずに、F事務所が作成した申告書を見るならば、それが以前と異なる内容であることに気づかないのはやむをえない。また、管理会社の担当者はそれが正しいものであることを認識していたが(注)、そのむねを理事長には言わなかったのだろう。

一方、F事務所としては、管理会社から提供された資料の中に過去の申告書が含まれていなければ、修正申告をしようなどと言うはずがない。

その結果、過去のミステークに対する修正申告は行われなかった。しかし、私はそれ以上の追及は控えた。その理由は言うまでもないが、過去の万引きを自首するようなものだからである(笑い)。

さて、当期の収支報告書には過去4年間、同じミステークが繰り返されてきたことの説明がない。総会に出席しなかった組合員には、税理士が交代したことはわかるが、その理由はわからない。つまり、管理会社の大成有楽不動産はチョンボを隠蔽したのである。だが、私としても、管理会社をやりこめるとことが目的ではなく、税務処理が正しく行われればそれでいいことなので、これで一件落着とした。後味が悪い幕切れだが、やむをえない。

(注)当期の収支報告書に、前期までの経費二重計上を示す字句が部分的に抹消されずに残っている。パソコンに残っていた前期の文書を修正して、新しい文書を作成した時のうっかりミスである。つまり、管理会社の担当者はF事務所が作成した税務申告書が過去のものと違うことに気づいていたのである。


「世間」と「社会」

2018-09-03 15:06:31 | メモ帳

著作「クールジャパン!?」の中で、鴻上尚史氏は日本人の精神構造に関する興味深い考察を述べている。

「世間」は日本独特のもので、・・・あなたと人間関係や利害関係のある人たちのことです。対抗する概念は「社会」です。「社会」はあなたと人間的関係も利害関係もない人たちのことです。ご近所や会社、学校、趣味の仲間は「世間」です。

街で、偶然肩が触れ合った相手は「社会」です。日本人は、都会の雑踏で、肩が軽く当たったくらいではいちいち謝ったりしません。相手が「社会」に生きる人だからです。ですが、もし、その相手が会社の同僚とか近所の知り合いの場合は、態度を急変します。深く謝ったり、心配したり、微笑んだりします。相手が「世間」に生きる人だからです。

西洋では、もちろん肩が軽く当たったら必ず声をかけます。軽い謝りの言葉です。・・・欧米では「世間」と「社会」という分類がなく、すべてが「社会」です。声をかける相手と声をかけない相手の区別がないのです。

この分析は私がかねてよりボンヤリ感じていたことを的確に言い表している。具体的な例を挙げよう。

私は朝1時間ほど自宅の近くの公園でウォーキングをする。その際、すれ違う時の人の態度が日本とアメリカではまったく異なる。

アメリカでは、初めて逢った人でも、すれ違う相手の眼を見つめてニッコリ微笑み「Good Morning」と挨拶する。翌日にまた会うと、「Hi! I am Tom(とかGeorge)」と名乗る。鴻上説を借りるなら、すれ違う人はみな「世間」であり、「社会」なのである。

日本では、私がすれ違う人に「おはようございます」と挨拶するつもりで視線を合わせようとすると、半分ぐらいは(特に男性は)横を向く。だから、挨拶の言葉を飲み込んで無言ですれ違う。この状態は鴻上説の「社会」に相当する。

視線を合わせても、挨拶するかどうか相手の表情に迷いがある。その時、すかさず「お早うございます」と声をかければ、相手も「お早うございます」と挨拶を返す。これで、お互いに「世間」になる。

もう一つの例をあげる。日本の住宅地では、道路と庭の間に塀がある。一方、アメリカの住宅地では、隣の家との間には塀があるが、家と道路の間には芝生があるだけで、塀はない。この違いも鴻上説によれば、簡単に説明できる。塀の内側は「世間」で、外側は「社会」なのである。

どちらがいいとか悪いとかいう話ではないが、確かに日本には「世間」が存在する。