頑固爺の言いたい放題

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議席を獲得するか? 「支持政党なし」党

2016-06-26 14:05:38 | メモ帳

「支持政党なし」という名前の政党がある。この政党はまだ議席を持たないが、2014年総選挙の比例北海道ブロックで次世代の党や社民党を票数で上回っていた。そして、今回の参院選挙には全国で10人が立候補している。

≪支持する政党はどこか≫を問う世論調査では、常に「支持する政党はない」という無党派が最大多数を占めるが、その無党派層とは「政治に興味がない人」も含むが、「アベノミクスには賛成だから自民党に投票したいが、憲法改正には反対だから民進党に投票したい」というような、現状では自分の考えにピタリ一致する政党がないという人も多いのではないか。

「支持政党なし」党はまだメディアの話題になっていないが、もし注目されるようになれば、議席を獲得する可能性はかなり高いと思う。

さらに、特に支持する既存政党がなく白票のつもりで「支持政党なし」と投票用紙の比例欄に記入した場合「支持政党なし」という実在する政治団体に投票したことになるという。

では、彼らがもし当選したら、どのような政治活動をするのか。「支持政党なし」の公式サイトによると「国会に出されます全法案につき党員にネット上で賛否を計り、賛成が多数な法案は賛成、反対が多数な法案は反対、にと議員の意志はまったく無視し、党員の方々の使者となりきるつもりでございます」と、独特の政治手法を訴えている。

国会議員選挙に立候補すると600万円の供託金を納める必要があり、当選すれば返金されるが、獲得票数が一定水準に達しないと没収される。したがって、この党から現在立候補している人たちはそれなりに自信があるに違いない。知名度がない無名の人でも600万円の損は覚悟の上で、国会議員という名誉を得ることに賭けてみようという人もいるだろう。

頭がいい人がいるものだ。今回の参院選で「支持政党なし」党がどのくらい票を集めるかに注目したい。

 

 

 

 

 

 

 


比較日本語論 その5  「よろしくお願いします」

2016-06-17 11:28:31 | メモ帳

「頑張って」も翻訳が難しいが、それよりも英訳しにくい文章は「宜しくお願いします」である。

初対面同士が名刺を交換して「宜しくお願いします」という場合は、Nice to see you.でいい。某元総理が米国で「ひとつ宜しくお願いします」のつもりでOne please. と言ったため相手が目を白黒させたという逸話があるが、あえて日本語の本来の意味にとらわれる必要はない。

では、TVの座談会で司会者が意見交換の始めにゲストに向かって、「では皆さん、よろしくお願いします」と挨拶する場合はどうか。

この場合の「よろしくお願いします」に該当する挨拶用語は欧米にはないし、意味不明だから口に出す必要がないという考えもあるが、なにか言わないと収まりが悪いということだろう。強いて訳せば 貴重な時間を割いてもらった謝意を表明することに変えて、Thank you for joining us. だろうか。

ところが世の中さまざまで、「宜しくお願いします」は意味不明だからという理由で違和感を持つ人もいるらしい。「不適切な日本語」(梶原しげる 新潮文庫)では、「国谷キャスターが絶対に口にしない言葉と」というタイトルの章で、NHKの“クローズアップ現代”の元キャスターだった国谷さんが「宜しくお願いします」を封印したことを賞賛している。つまり、梶原氏は「宜しくお願いします」を「不適切な日本語」と考えているというわけだ。

確かに「宜しくお願いします」は意味不明で訳せないことが多いが、これは単なる挨拶用語と割り切るしかない。その場に応じた英語の適切な挨拶用語を探せばいいことだろう。

 

 

 

 

 

 

 


舛添問題:筋違いの批判を繰り返すメディア

2016-06-09 13:27:17 | メモ帳

今日、昼前後のTVのワイド番組を見ていたら、コメンテーターが「舛添知事の説明が不十分だ」と非難していたが、本当にそうだろうか。

「不十分」とは、正月休みに家族と木更津のリゾートホテルに宿泊した時、事務所関係者がホテルに来て会議したというが、その人たちの名前を明かさないことを指しているらしい。

しかし、その宿泊費用は「政治資金から支出したのは間違いだったので、個人負担にします」と言明したからには、舛添氏はその関係者の名前を明かす必要はない。なぜなら、個人の費用で泊まったホテルに来た人が誰であろうと関係ないからだ。

私は、木更津のホテルで会議したというのは嘘だと推測している。舛添氏が金銭問題では非常識であっても、正月休みに「木更津まで来てほしい」と頼むという社会的に非常識なことをするとは思えないからだ。多分、最初に「会議だった」と嘘をついたために、今さら「それは嘘でした」と言えなくなっているだけだろう。それであっても、費用が個人負担になった以上、この問題は終わっている。

もう一つ納得できないのは、枡添氏が東京都知事になる前に発生した公私混同も、同じレベルで批判していること。公人としての資質を論じる判断材料にはなっても、東京都知事を批判する材料にはならないと考える。

枡添氏は公私混同した諸経費に関し、すべて説明したと思う。これ以上の詳細は大筋には関係ない。

舛添知事はメディアにまたとない話題を提供した。特に、TV局にとっては、視聴率を取れる絶好の話題だから、舛添氏が辞任するまで追及するだろう。私は舛添氏を弁護する気は毛頭ないが、メディアには「いい加減にしろ」といいたい。