昨日(7月30日)の新規感染者数は全国で1,117人、その内、東京250人、大阪221人、愛知167人。今日の昼のニュースは、東京の本日の感染者は360人以上になると伝えた。検査件数が増えたにせよ、異常な増加ぶりである。爺の素人考えでは、明らかに新しい局面に入っており、緊急事態宣言を再発出すべき時に来ているのではないか。
ところが、「何もしないのが一番」という専門家もいる。「WILL」誌9月号に掲載された「新型コロナ 第二波はこない」の記事は、免疫学・臨床検査学の権威である上久保靖彦氏と評論家の小川栄太郎氏の対談という形になっているが、小川氏の発言部分は省略し、上久保氏の意見だけをかいつまんで紹介する。(赤字)
すでに私たちの多くはコロナに感染しており、免疫ができているから、第二波が来ることはありませえん。・・・
(新型コロナウィルスは、)わかりやすく言えば「無症候の多い風邪」。(但し)時にはしつこい症状がそこそこ出る場合があります。・・・パンデミック化すると、誰が感染しているか、わかりづらいため、混乱に拍車がかかりやすいのです。・・・
(アジア諸国の死亡者数が少ない理由は、過去のインフルエンザの流行で)すでにコロナウィルスに対して、免疫を持っていたからです。・・・
(“夜の街“を中心に感染者が増えているが)そういった人たちの多くは若い世代で、免疫ができていますから、微熱が出たり、喉が少し痛くなることはあっても、重症化することはありません。・・・
(だから)何もしないのが一番です。従来、風邪で日本や世界でPCR検査をすることはなかったと思います。武漢も、新型コロナウィルスが発生したとき、大騒ぎする必要はなかったのです。・・・
重い肺炎患者だけ、手厚く治療すればよい。いずれ集団免疫に達して、コロナは終息します。・・・
コロナウィルスを恐れて、自粛生活を続ければ、日本経済は大ダメージを受け、失業者が街に溢れる。失業率が1%上昇すると、自殺者は2,400人増加すると言われています。コロナで死ぬ数よりそちらの方が大きい。・・・
“国民全員が免疫になれば、コロナは終息する”とは、その通りだろう。しかし、次のような疑問に対して、上久保氏はどう答えるのか。
- 爺のように、外出せず人との接触を避けている場合でも、免疫になるのか。
- PCR検査が陽性の無症状者からは感染の恐れがあるが、免疫を得た人(PCR検査は陰性のはず)からは感染しないのか。医学的観点で、その差は何か。
- 感染しても軽症なら短期間に完治するだろうが、重症の場合に治療法はあるのか。
この対談は7月14日に行われたが、それ以降、感染者は一層増加している。しかし、上久保氏の説を拡大解釈すると、それでも“心配無用”であるはずだが、上久保氏はなんと論評するだろうか。
【お知らせ】金土は爺のNOパソコンデーなので、次の投稿は8月2日または3日になります。