頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

温泉旅館が欧米人の客を増やす方法

2016-05-30 15:36:15 | メモ帳

5月某日、連泊した伊香保の某温泉旅館の初日の御品書きは次のようであった。

食前酒

座付 浅利しぐれ煮

前菜 季節の小鉢5点盛り

造り 盛り合わせ

鍋物 豚肉と野菜の蒸し焼き

煮物 里芋まんじゅう、梅花人参、しめじ、焼き葱

焼き物 甘鯛若狭焼き

酢の物 北寄貝、つぶ貝、もろきゅうり、芋がら

留椀 オリジナル黄金汁

香の物

筍ご飯

デザート

焼き物とご飯、デザートを除いた全品が並ぶテーブルは豪華絢爛である。旅館としても一括配膳は人手を省けるメリットがある。

予約した時に二日目は違う料理にするように頼んでおいたから、翌日の鍋物は牛肉のすき焼きだった。鍋物以外も初日と二日目は多少内容が違っていたが、全体としては提供スタイルが同じだから、ややウンザリ感があった。

同じ旅館での連泊でなく違う旅館に移っても、料理提供のスタイルは大同小異である。しかし、日本人は長期(例えば1週間)の旅行はせず、せいぜい2泊3日だから、このスタイルで満足する。

「このスタイル」とは、チマチマとした試食デモのような量の料理が沢山出てくる少量多品目の、客に料理の選択権がない方式のこと。これを「日本方式」とする。

一方、「欧米方式」はアペタイザー、サラダ、メインディッシュ、デザートという構成で、各アイテムにかなりボリュームがあり、そしてそれぞれにチョイスがある。個人主張が強い欧米人にとって、日本のノーチョイス・スタイルは悪夢である。一日だけなら「日本方式」でいいかもしれぬが、彼らは数日間日本に滞在するから、違う旅館であっても2日目、3日目には「日本方式」にウンザリするはずだ。

10数年前、ロサンゼルスの一等地に豆腐懐石の有名チェーン「梅の花」が、豆腐をメインとする「日本方式」で出店したが、1年で撤退した。豆腐をメインにしたことも一因だったかもしれぬが、リトルトーキョーにあるホテル・ニューオータニでも懐石料理はアメリカ人に人気がないから、「梅の花」の失敗は「日本方式」に主因があったと思う。

話を日本の温泉旅館に戻す。欧米人の客を呼び込むには、「欧米方式」を採用すべきである。なにもフランス料理などの欧米料理を提供せよというのではない。メインディッシュはスキヤキとか、天ぷら、伊勢海老の姿焼きなどの和風料理でいいから、量をタップリにして、そのどれにするかの選択権を与える。前菜も量を増やして、数種から一品目を選ばせる。酢の物とか煮物はなくてもいいが、前菜のチョイスの一つにするのも一案だ。そして、旅館のホームページに料理の写真を入れて、どんな料理なのかしっかり情報を与えた上で、宿泊の予約を受けるときに料理の注文もとる。

「おもてなし」の要諦は、日本独特のサービスを押し付けることではなく、相手のニーズにあったサービスを提供することである。

 補足: コメント欄にあるジャンキー氏の発言で、私の説明が不十分だったことに気づいた。ジャンキー氏は、私が温泉旅館のメニューを全部「欧米方式」にすることを主張していると受け止めたようだが、そうではない。私は「日本方式」を基本としながら、「欧米方式」も選択できるようにすることを提案している。説明不十分だったことを気付かせてくれたジャンキー氏に感謝する。

 


日本併合前の朝鮮事情

2016-05-27 16:22:47 | メモ帳

韓国の反日思想は日本に併合されたことへの恨みが原因であることは言うまでもない。ではなぜ当時の大韓帝国はおめおめと(武力衝突なしに)日本に併合されたのか。

当時の朝鮮半島がどんな状況にあったのかを知る資料がある。それはイザべラ・バード(1831-1904)という英国人女性の旅行記「朝鮮紀行」である。この旅行記は、彼女が1894年から1897年にかけて旅行した朝鮮半島の政治、風俗、地勢などについて克明に記したもの。

㊟バードは1878年(明治11年)に日本各地を旅行し、「日本奥地紀行」なる著作もある。

バードが朝鮮に始めて来た1894年(明治27年)はたまたま日清戦争が勃発した年であり、戦争が終わって朝鮮が清国の支配から脱して大韓帝国として独立した後の1897年にも朝鮮とその周辺を旅行している。日清戦争後の朝鮮の状況について、バードは次のように述べている。なお、文中の「改革」とは日本が実施したもの。

首都ソウルにおいてすら、最大の商業施設も商店というレベルに達していない(行商が地面に蓆を敷いて商売する)。朝鮮ではなにもかもが低く貧しいレベルなのである。

官吏階級は改革で「搾取」や不正利得がもはやできなくなると見ており、ごまんといる役所の居候や取り巻きとともに、 全員が私利私欲という最強の動機で結ばれ、改革には積極的にせよ消極的にせよ反対していた。政治腐敗はソウルが本拠地であるものの、どの地方でもスケールこそそれより小さいとはいえ、首都と同質の不正がはびこっており、勤勉実直な階層をしいたげて私腹を肥やす悪徳官吏が跋扈していた。

このように堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したのであるが、これは困難きわまりなかった。名誉と高潔の伝統は、あったとしてももう何世紀も前に忘れられている。公正な官吏の規範は存在しない。

 日本が改革に着手したとき、朝鮮には階層が二つしかなかった。 盗む側と盗まれる側である。そして盗む側には官界をなす膨大な数の人間が含まれる。「搾取」 と着服は上層部から下級官吏にいたるまで全体を通じての習わしであり、どの職位も売買の対象となっていた。

無数の農家が地方行政官や両班から税を強制取り立てされたり借金を押し付けられたりして年々耕作面積が減り、いまや一日三度の食事をまかなえる分しか栽培していない。搾り取られるのは明々白々の運命である階層が、無関心、無気力、無感動の底に沈みこんでしまうのは無理からぬことである。

 ㊟「借金の押し付け」とは、官吏や両班(貴族階級)が裕福な下層階級から借金し、返済しないこと。

要するに、当時の朝鮮は統治能力を完全に失っていたのである。日本が改革に着手しても、うまくいかなかった。その後、どのように国を運営するかについて、バードは次のような意見を述べている。

朝鮮がひとり立ちするのは無理で、共同保護というようなきわめて難しい解決策でも取られない限り、日本とロシアのいずれかの保護下に置かれなければならない。

その後、日露戦争 (1904-1905) に日本が勝利して朝鮮半島の支配権を得て、1910年(明治43年)に日韓併合に至る。

日露戦争で日本が勝利したことは、現在の韓国および北朝鮮にとって誠にラッキーなことだった。もしもロシアが勝利していれば、両国はロシアの朝鮮州になっていたことは明白である。日本が勝利したからこそ、韓国は「反日」という生き甲斐を手中にすることができたのである(笑い)。

 

 


比較日本語論 その4

2016-05-25 14:39:39 | メモ帳

用途が広い≪頑張る≫≪頑張れ≫

日本語でもっとも用途が広い単語は≪頑張る≫≪頑張れ≫だと思う。いろいろな場面における≪頑張る≫≪頑張れ≫に見合う英語を考えてみる。

●入社試験に出かける息子を励ます場合の「頑張れよ」は、英語で何と言うか。

 Good luck! かYou can do it.だろう。

●いい仕事をして会社に貢献した部下をねぎらう上司が「よう頑張ったな。有難う」と言う場合は?

 Nice jobが適切である。

●マラソン・ランナーを沿道で「頑張れ」と大声で応援する場合は?

欧米人はWoo Hoo!とか大声で叫ぶだけで、ランナーの立場になって激励することは稀だが、あえて言葉をさがすなら、Give it your all.(力を振り絞れ)か。

●スポーツ選手を試合前に≪頑張れ≫と激励する場合は?

Have a nice game.が適切だが、「それではアッサリすぎて、闘争心が湧いてこないよ」という反論があるだろう。確かにHave a nice game.は勝敗を度外視しており、醒めた感があるのに対し、日本語の≪頑張れ≫には「その選手を勝たせたい」という気持ちが込められている。しかし、これは国民性の問題である。

●読売ジャイアンツの私設応援団が≪頑張れジャイアンツ≫という大きな垂れ幕を掲げた場合の≪頑張れ≫は?

アメリカのプロ野球に私設応援団はいないし、球場に応援の垂れ幕が掲げられることはないが、しいて訳せば Go! Go! Giantsだろう。

●ある新聞の地震の記事のタイトルが「頑張れ、熊本」だった。

この≪頑張れ≫は訳せないが、編集者の気持ちになって意訳すれば God bless, Kumamotoが適切だろう。

●山登りで足を滑らせ、必死に崖っぷちにしがみついている登山家(Tomとする)を仲間が≪頑張れ≫と激励する場合は?

Hang on, Tom!

●会社の社長が「もっと頑張って売り上げを伸ばせ」と檄を飛ばす場合はWork harder.

冒頭に述べたように、≪頑張る≫≪頑張れ≫は用途が広い言葉だが、逆に考えれば、日本語はヴォキャブラリーに乏しいということかも知れぬ。

一方、日本語を学ぶ外国人にとっては、≪頑張る≫≪頑張れ≫は使い勝手がいい言葉だ。しっかり用途を勉強して、使いこなしてほしい。

 

 

 

 

 

 

 


比較日本語論 その3

2016-05-18 11:51:47 | メモ帳

挨拶用語が乏しい日本語

小説家の吉村達也によれば、「標準語とは、まだ日本に階級制度が強く残っていた時代に、人工的に作られた日本語だ。だから、つねに相手との上下関係を意識しながらしゃべらねばならない構造が基軸にあり…、その取扱い方を誤ると、侮辱を感じたり感じさせたりで、すぐに人間関係にひびが入る」(「その日本語が毒になる!」PHP新書)。

では、吉村達也の言うところの人工的日本語が改良されるとすれば、どのような形になるのか。その例として「ドーモ」がある。

「どうも有難うございます」が長すぎて仰々しいということから、「ドーモ」だけで済ます人は多い。Thank you very much.のvery muchだけが独立したと思われる。謝意を表すだけでなく、挨拶用語としても市民権を獲得した。相手の発言に対してなにか一言返す時に「ドーモ」で済ませる。

アメリカで仕事していた頃の話。私のビジネスパートナーだった堂門氏は、電話の相手が日本人だと「ドーモ、ドーモ」を連発する癖があった。彼にとっては、「ドーモ」は How are you? のようなものだった。だから、彼のセクレタリーのメアリーが同僚の日本人女性に「ミスター・ドーモンは電話の時に、なぜ自分の名前を繰り返すの?」と尋ねて大笑いされたのは無理からぬことである。

日本に住んでいる方々は気付かないだろうが、英語に較べると日本語の挨拶用語はヴォキャブラリーに乏しい。例えば、朝のウォーキングで前方から来る見知らない人に「お早うございます」と挨拶したとして、その帰りに同じ人にまた会ったら、何と言うか。日本語には適当な言葉がないから、目を伏せて黙っているのが一般的である。しかし、アメリカ人は相手の目を見て、Good morning, again.とかHave a nice day. と声をかける。簡単にHi(ハイ)で済ませることもある。ともあれ、無言で視線を合わせないということはまずない。

日常的挨拶の言葉も乏しいし、使い方が難しい。廊下で社員が社長とすれ違う時、午前中なら社員は「お早うございます」と挨拶し、社長は「ございます」を省いて、重々しく「お早う」とうなずく。つまり、日本語では目上と目下で言葉が異なるが、英語なら双方がGood morning.で事足りる。では、午後ならどうなるか。どちらも「こんにちは」では間が抜けているから、無言になる。その点、英語なら双方がGood afternoonでいい。

最近テレビのニュースキャスターが、ある金曜日に「ではいい週末をお過ごしください」で番組を締めくくった。これは英語の Have a nice weekend.*を直訳したフレーズだが、アメリカ起源であることを知らない視聴者もいるはずだ。まだ耳慣れないからキザに聞こえるが、繰り返しているうちに日常的挨拶用語として認知されることだろう。

「人工的日本語」は知らず知らずのうちに、改良が進行しているようだ。

注* Have a nice weekend. は、金曜日にGood Bye.のあとに付け加える決まり文句。

 


適正為替レートはどの辺か

2016-05-14 16:41:44 | メモ帳

輸出関連企業は今期の利益見通しを前期比大幅減少と見込んでいるが、その最大要因は円高。

では、円ドルの適正レートはどの辺か。米国へ旅行して感じる物価感覚からすれば、1ドル100円~110円だろう(購買力平価説)。日米でまったく同じ品質と量の商品を比較しないと適正レートを計算できないが、もっともそれに近いマクドナルドのハンバーガーを例にとってみよう。

ロサンゼルス在住の友人に調べてもらったところ、今Quarter Pounder with cheeseは$3.99で、これが日本では400円だから1ドル100.25円になる。マックだけを比較して為替レートを論じるのは乱暴だが、ひとつの目安にはなる。

昨年120ー125円だったのが僥倖だった。トヨタの社長が「前期業績は追い風に助けられた参考記録」と言っているように、日本企業は100-110円を目途に営業計画を策定すべきであり、現在は丁度その範囲内に収まっている(5月13日は109円)。

輸出企業の健闘に期待する。

(注)Big Macはロサンゼルスでは$4.19で、日本で370円。これで計算すると1ドル88円になるが、日本マクドナルドは昨年異物混入などで大幅に業績が悪化し、巻き返し策としてBig Macを大幅に安くしているから、参考にならない。

 

 

 

 

 

 

 


旭日旗を目の仇にする韓国人

2016-05-06 14:38:21 | メモ帳

たまたま、朝鮮日報の日本語ネット版(5月5日)を覗いたら、≪旭日旗:韓国広報専門家「日本の戦犯旗デザインが世界中に拡散」≫というタイトルの記事が目についた。

まず、記事をご覧になっていただきたい。

「日本の『戦犯旗(旭日旗)デザイン』が世界中に広がっています」

韓国の広報活動に取り組む誠信女子大のソ・ギョンドク教授は4日、3月から2カ月間にわたり全世界に広がる日本の戦犯旗デザインの実態調査を行った結果を発表した。

交流サイト「フェイスブック」や写真共有アプリ「インスタグラム」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、電子メールを通じて全世界の韓国人、韓国系から情報を募ったところ、40件余りのデザイン使用事例が寄せられた。米国やオーストラリア、英国、イタリア、フランスなど各国の主要都市で日本の戦犯旗デザインが広く使われている実態が確認されたという。

ソ教授は「米ニューヨーク最大のデパートであるメイシーズに置かれた観光パンフレット、オーストラリア・シドニーにある日本のダイソー店舗など、多くの人々が集まる場所で戦犯旗デザインが堂々と使われていることが最大の問題」と指摘した。また、イギリスの有名なハンバーガー店バイロンの新製品、イタリアを代表するエスプレッソメーカーブランド、ビアレッティの商品など食べ物関連の商品に広く使われていることも問題だと伝えた。

ソ教授は「これらの国では戦犯旗模様を単なるデザインと誤認しているケースが多い。このデザインを使用したからと責めるのではなく、歴史的事実をきちんと伝え、使用させないようにすることが何より重要だ」と強調する。使用している会社の広報担当者に対し、その問題点を指摘する手紙と共に、米紙ニューヨーク・タイムズに掲載した日本戦犯旗に関する意見広告、英語で製作した関連動画などをまとめて送る予定だ。

一方、今回の調査で、韓国国内での使用事例も3件見つかった。ソ教授は、戦犯旗デザインのオートバイやTシャツが出回っているとし「私たちが確固たる歴史認識を持ち、戦犯旗の排除の先頭に立つべきだ」と指摘した。

ソ教授は今後も戦犯旗デザインの排除に向けた運動に力を入れる考えだ。各国の韓国人留学生らと協力し、デザインを使っている企業などと接触できる状況を作り、より迅速な対処を目指すという。

旭日旗のデザインは特にユニークなものではない。幼児が書くお日様の絵でさえ、旭日旗に似ている。

朝日新聞の社旗にしても、百年以上も前(つまり戦前)に考案されたものであり、旭日旗にヒントを得たものではないだろう。今では使われなくなったが、ニチロのあけぼの印の水産缶詰のラベルも日の出のイラストを基本デザインとしていたが、戦争とは無関係だったはずだ。日の出のイラストは≪希望にあふれた未来≫の象徴にすぎない。

世界各国でいろいろな商品に使われている日の出のイラストが、旭日旗にヒントを得たものであろうとなかろうと、ごく普遍的なデザインである以上、韓国人が異を唱えるのは筋違いだ。

韓国人が旭日旗を目の仇にするのは勝手だが、ここまでエスカレートすると病的であり、哀れを催す。

 

 


トランプ氏の過激発言と日本の安全保障

2016-05-05 13:15:24 | メモ帳

ドナルド・トランプ氏が米国大統領選挙の共和党候補になることが確定した。

同氏の過激な発言の内で日本がもっとも重視すべき点は、「駐留経費を大幅に増やさないと、日本から米軍を撤退させることもありうる」である。これは、「自分の国は自分で守る」が国家の安全保障の基本であって、たとえ米軍の駐留が続くとしても、それは米国が日本に与える恩恵である、ということになる。

最終的に民主党のクリントン氏が大統領になったとしても、トランプ氏が一定の支持を得たからには、クリントン氏もこれまでの米国の方針をそのまま踏襲するわけにはいかないだろう。さらに、トランプ氏と同じ主張を唱える政治学者・政治家も数多くいるという(「極論ではないトランプ発言」東谷暁、正論6月号 )。

いずれにせよ、日本は「米国の内向き化」に対応できるよう、安全保障の基本的考え方を修正する必要に迫られる。

安倍首相の立場は、あからさまには言わないにしても、「それ見たことか。だから憲法9条を改正しなくちゃならんのだ」ということになる。

だが、野党は安全保障に関する基本概念を大幅に変更せざるをえない。

民進党は党内の足並みが揃わず、マニフェスト素案では安全保障については触れていない。それが「自分の国は自分で守れ」となると、集団的自衛権どころの話ではなくなる。

一番困るのは共産党だろう。「日米安保条約の破棄と米軍基地の撤退」を訴える部分(日本共産党綱領、第四章十二項)では、トランプ氏の主張と一致するが、「自衛隊の解消」を主張している以上、「自分の国は自分で守る」は断念することになり、それではトランプ氏の主張とは相容れない。

綱領の第三章十項には「国連憲章にもとづく平和の国際秩序か、アメリカが横暴をほしいままにする干渉と侵略、戦争と抑圧の国際秩序かの選択が、いま問われていることは、重大である」とあるが、この部分は「安全保障を米国に頼るのではなく、国連憲章に頼るべきだ」と解釈できる。しかし、国際情勢はそんな絵空事が通用する状況ではないことは誰でも知っている。

野党ばかりではない。朝日新聞を始めとする左派のメディアや評論家はどう出るか。これまでは、米国が守ってくれると言う大前提で安全保障を論じてきたが、今後はそうはいかない。

どう修正するか、楽しみなことである(笑い)。