頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

世界の政治家の仕草と装いによる評価

2018-02-26 14:42:34 | メモ帳

“NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草” (安積陽子著、講談社)の著者の安積氏はNYとワシントンDCでイメージコンサルタントとして活躍している方である。同氏の意見の基本は次のようである。

一歩、国の外に出れば、自国の文化や価値観とは異なる多様な文化が、多様な価値観が、この世界には広がっています。世界の人々は、この多様な世界で、余計な摩擦や誤解を生じさせず、穏便に望ましい方向に物事を進めるため、守るべきルールを築き上げてきました。あるべき「装い」や品格のある「仕草」というものを一つ一つ積み上げてきたのです。

そして、あるべき「装い」や品格ある「仕草」とはどういうことなのか、具体的に世界のVIPを例にとって説明しているので、その人物評をピックアップしてみる。

安倍首相:

2013年、英国の北アイルランドで開かれた世界主要国会議(サミット)で、安倍首相が各国首脳と会談していたとき、履いていた靴下が真っ白だった。ビジネスや政治の世界では白い靴下は厳禁である。

政治の世界では、ダークネービーかダークグレイのスーツを着用するのが暗黙のルールだが、2016年の伊勢志摩におけるG7サミットでは、安倍首相だけがライトネービーのスーツを着ていた。

2017年2月、米国のマティス副大統領との会談の際、ローファー(紐なし)の靴を履いていたが、ローファーはカジュアルな印象があり、公式の場では不可。

 (頑固爺のコメント:要するに、安倍首相の服装センスは落第、ということらしい。確かに、ダークスーツに白いソックスは、常識的にもNGである)

 

麻生副首相兼財務大臣

2013年、G20の会合に出席する麻生副首相は、中折れ帽を斜めにかぶり、毛皮えりの黒いコートを着ていた。ウォールストリート・ジャーナルは「日本の財務大臣がギャングスタイルでG20へ」と写真付きで報じた。安積氏は麻生氏の姿勢のいいこととスーツの仕立てがいいことを褒めているが、中折れ帽は行き過ぎだったと批判している。

(頑固爺のコメント:戦前から1960年代初頭までは、中折れのソフトは米国東部における紳士の定番だった。そして、麻生氏のクラシックな毛皮えりのオーバーコートにクラシックな中折れ帽の組み合わせはなかなか粋だし、服装に関するルール破りをしたわけではない。WSJのコメントは、読者受けを狙った「茶化し」だろう。その後、麻生氏は中折れ帽を着用しなくなったが、めげずにかぶり続けてもらいたい)

https://matome.naver.jp/odai/2136109533865222401

 

トランプ大統領:

ネクタイがベルトの下までダラリと伸びており、だらしない印象。結び目が小さいとこうなる。ブリオーニの高級スーツを着ているにもかかわらず、安っぽく見えるのはオーバーサイズだから。服装以前に、太りすぎの体型もマイナス要素。自分の体型も管理できない自己抑制力がない人は、仕事もおろそかだと思われる。

(頑固爺のコメント:批判は的を射ている)


オバマ元大統領:

2014年、オバマ大統領(当時)はイラクとウクライナ情勢に関する演説の際、ベージュのスーツを着用し、メディアから「リゾート気分で政治をしているのか」と批判された。

(頑固爺のコメント:ベージュのスーツは確かにまずかった。しかし、オバマ氏は姿勢がよく、ベストドレッサーの一人だと思う)

 

小泉進次郎国会議員:

小泉進次郎氏のスタイルは極めて保守的。コンサヴァティヴなスタイルは誠実で謙虚な姿勢を表し、その安定したイメージは見る側に安定感を与えてくれる。着こなしを一つ一つチェックすると、すべてがルールに忠実に従っている。

(頑固爺のコメント:あまりにも優等生すぎて、面白みがない)

 

岸田元外相:

クラシックなスタイルが定番で、「装い」は控え目ながら、いつも身体にぴったりフィットしたスーツをエレガントに着こなしている。合格点。

 (頑固爺のコメント:同感)

 

稲田朋美元防衛大臣:

防衛大臣就任式で、ストライプのリボンつきジャケットを着ていた。富士における総合火力演習では、ふわふわの飾りがついたインナーにピンクのジャケット、リボン付きの麦わら帽子といういでたち。ソマリアに海上自衛隊を視察に行った際は、Tシャツにキャップ、サングラスに青いバッグを肩から掛けて、まるでハワイに行く芸能人のような恰好だった。威厳と知性、安定感や厳格さといったイメージが求められる防衛大臣の装いとしては失格。

(頑固爺の意見:私もハラハラしていた。防衛大臣を首になって、ほっとした)

 

河野太郎外相

2017年8月、フィリピンで行われた日中外相会議において、河野外相が深々とお辞儀しながら王毅外相と握手している写真が「環球時報」の第一面に大きく掲載された。頭を下げるという行為は、相手国に対して頭を下げることと同じ意味であり、対等な関係ではないというメッセージを与える。

(頑固爺のコメント:日本人はやたらとぺこぺこお辞儀をするから、こういうことになる。海外ではお辞儀しないように注意しよう)

 

安積氏のこの著作は、日本人が気づかない欧米社会の暗黙のルールを明快に説明している点で、ユニークかつ有益な情報だと評価する。ところで、本書のタイトルの一部「クスリと笑う」は適切ではない。「嘲笑する」であるべきだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


氷見の寒鰤(ぶり)

2018-02-24 10:01:56 | メモ帳

拙宅の近所のスーパーで売られているブリはほとんどが養殖物で、脂は十分のっているが、気のせいか不自然な脂だ。天然物は少ないし、たまにあっても焼き物にすると脂気がなくパサパサしている。

一方、TVの旅番組で紹介される氷見(富山県)の寒ブリは、天然でもしっかり脂がのっているらしい。それなら氷見まで寒ブリを食べに行こうと、妻と相談がまとまった。

旅のガイドブックによれば、氷見の寒ブリの漁獲シーズンは11月から2月とあるので、2月7~9日2泊の宿泊を1月中旬に予約した。

氷見で寒鰤が獲れる理由については、右のURLを参照されたし。http://toyama-asbb.com/archives/20585

選んだ宿は氷見ではトップクラスの永芳閣。ネットで永芳閣の料理を調べると、いろいろなブリ料理が掲載されている。これは期待がもてそうだ。

ところが、2月上旬の大雪で、新幹線は動いていたが、その先の氷見線がストップしてしまい、宿泊を2月1921日に延期。

永芳閣の初日の献立を見ると、ブリは刺身盛り合わせの中に一人当たり二切れあるだけ。その代わりフグ鍋とか、地魚の柳バチメ(関東のメバル)の焼き物、ナンダ(富山湾の深海魚)の旨煮など、予想してなかった魚料理が登場した。これらの地魚類が美味しかったのでそれなりに満足したが、こちらの狙いはブリだから、かなり落胆したのは否めない。

これが柳ばちめ

宿でブリを出さないなら、外の食堂でランチにしっかり食べようと、翌日の昼間、近くの観光スポットである番屋街(道の駅でもある)に出かけた。ところが、その食堂のメニューを見るとブリがない! やむをえず富山湾名物の白エビのかき揚げで我慢した。

食堂のそばにある魚屋の店先をのぞくと、7キロほどのブリが二尾陳列されている。寒ブリの本場だから、大型のブリが大量に積み上げてある光景をイメージしていたのだが・・・。しかも、そのブリには石川と書いてある。隣の石川県で獲れたものらしい。

魚屋には石川県産のブリが・・・

寒ブリがウリの氷見なのにどうしたことか。そこでスマホで調べると、なんと氷見漁業組合は2月3日に寒ブリ漁の終了を宣言していた! 今年は不漁で終了が例年より早かったらしい。最初に組んだ旅程なら、かろうじて最後のブリ漁に間に合ったと思う。大雪でグルメ旅行が台無しになった。

http://www.tyhimigyokyo.jf-net.ne.jp/

その晩(二日目)の宿の献立には、天然ブリの照り焼きと味噌炊きブリ大根があった。多分、冷凍保存した魚を使用したのだろう。こうしてなんとかブリにはありついたが、二晩を通じて言えば、期待したほどのブリ尽くしではなかった。それでも、地魚類や白エビとかせいろ飯は予想外に美味しかったし、満足したので及第ということにする。

刺身盛り合わせ(二泊目)にブリはなし。なお、こちらに顔を向けているのはホウボウ。

ずわい蟹と鮭のせいろ飯

そこで苦言と提案。氷見の観光ポスターはブリが主役であり、明らかにブリが観光客誘致のキモである。そして、寒い季節に氷見にやってくる観光客はブリ料理を期待しているはずだ。不漁という事態は不運だったが、だからといって漫然とブリ不足を招いたのは怠慢である。永芳閣(のみならず氷見のすべての旅館)はブリ漁のシーズンとして一般的に認識されている2月末まではブリ主体の献立を提供できる態勢を整えておくべきだ。それにはブリを解体し、冊(さく)にして冷凍庫に保管しておけばいい。

この提案は永芳閣のみならずほかの旅館や番屋街の食堂にも共通する。氷見市観光業のさらなる振興のためには、観光客のニーズに合わせた関係者全員のもてなしの心と工夫と必要であることを認識すべきである。

 

 

 

 

 


パシュートの金メダル

2018-02-22 13:24:18 | メモ帳

パシュートなる競技を初めて見た。先頭走者が交代する時の時間ロスを最小限にとどめる工夫とそれを生かすためのたゆまぬ練習が金をもたらした、という解説者の説明に納得。日本人の長所が遺憾なく発揮された金である。賞賛に値する。

ところで「追い抜き」なる競技名では、対戦相手を追い抜くように聞こえる。なぜ「追い抜き」という名称になったのか。そこでパシュートの英語を調べたら pursuitだった。辞書にあるいくつかのpursuit の訳語の中では「追跡」がもっとも近いが、だからといって「追跡」でも競技の実体を表すことにならない。適格な言葉がみつからずに「追い抜き」ということになったのだろうが、適当な言葉がみつからなければ「パシュート」でいいのではなかろうか。


平昌オリンピックにおける誤審の噂

2018-02-17 16:38:12 | メモ帳

フィギュア・スケートで羽生結弦と宇野昌磨がそれぞれ金銀を獲得した。予想していた通りとはいえ、日本人すべてがホッと胸を撫下したことだろう(私もその一人)。二人とも重圧によく耐えた。拍手!!

ところで、いくつかの誤審があった疑いが浮上している。

ハーフパイプで金を獲得した米国のショーン・ホワイトの重大なミスをジャッジが見逃したのではないか。すなわち、空中で板を掴むべきところで、板ではなくブーツを掴んでいたという。ということは、平野歩夢が真の勝者ということか。

https://www.youtube.com/watch?v=Uf_Tj9xp7-A

フィギュア・スケート女子団体戦における宮原知子の得点が低すぎるという批判がある。欧米人に比べると見劣りする体型が採点に影響したのか。

https://www.youtube.com/watch?v=p8XN9NhBGEc

スピード・スケートのショートトラックで、中国人選手が不当に失格となったという批判がある。もっとも、ショートトラックでの失格騒ぎは、毎度繰り返されているのではないかな。

https://www.youtube.com/watch?v=NnSQ7PTZsWk

はてさて、審判員の仕事は難しいものだ。


旭日模様の帽子

2018-02-12 15:54:41 | メモ帳

平昌オリンピックに出場したモーグルの西伸幸選手が、旭日模様の帽子をかぶっていたことで韓国人が騒いだため、IOCが誤解を招くような行動は慎むよう注意し、西選手が謝罪したという。多分、IOCの倫理委員会の委員長である潘基文が裏で動いたものと推測する。簡単に謝るのはどうかと思うが、ここでは謝罪については論じない。

旭日旗を戦犯旗だとするのは、韓国人のobsession(妄想に取りつかれること)である。「勝手にしろ」と言いたいが、このオブセッションのためにいろいろな不都合が生じている。

海上自衛隊の船はその旗のお蔭で韓国の港に入れないらしい。朝日新聞は社旗を使えなくなるだろうし(笑い)、アサヒビールは復刻版のラベルを韓国では使用できない。漁船の大漁旗も批判されるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=dxuHt0q73cg

外国のミュージシャンが旭日模様の入れ墨をしていたことで、イチャモンつけられるというバカげた不祥事も起きている。

https://www.youtube.com/watch?v=dwtSNibXWcw

タイでは旭日模様がファッションとして人気があるが、それにも韓国人から苦情が殺到しているというし、アメリカのどこかの教会のステンドグラスにも苦情がきたという。

このオブセッションは韓国人の恥であり、これ以上韓国人に恥をかかさぬためにも、抜本的対策が必要である。

では誰がどのように韓国人に説明したらいいのか。日本政府はこんなアホなことでは動かないだろうし、動くべきでもない。私は、韓国人が味方と思っている朝日新聞が、外国人特派員(韓国メディアを含む)を集めて、同社の社旗を含め、旭日模様の歴史的背景をしっかり英語で説明するのがベストだと考える。


平昌オリンピック会場のトイレの数

2018-02-11 17:48:17 | メモ帳

平昌オリンピックの開幕式の実況放送を見た。韓国の伝説や民族衣装をテーマにしたショウはそれなりに楽しめた。

気になったのは、観客が少ないこと。観客席が赤や青の照明で染まっているので、最初は気づかなかったが、よく見ると四分の一ぐらいしか埋まっていない。NHKのレポーターは閑散とした状況にまったく触れなかったが、正直に報道することを憚ったのだろう。零下十数度の寒気が予想されていたから、観客が少ないのは無理もない。

しかし、客が少なかったことで救われたことがある。それはトイレの数。3万五千の収容人数に対し男性用21個、女性用44個しかないと報じられていた(Youtube)。満席になったらなったで、このトイレ問題が起きたはずで、ガラガラだったことで問題化しなかった(笑い)。

さて、閉会式はどうするのか。開幕式の惨状に懲りて、無料のサクラを集めて満席にするのだろうか。そうするとトイレ問題が表面化するけど・・・。いずれにせよ、これは見ものである。

https://www.youtube.com/watch?v=ygU11_1UoGw

https://www.youtube.com/watch?v=8ao0Na83X7Q

 

 


慰安婦合意は無理だった?

2018-02-09 13:16:15 | メモ帳

前回、岩波書店による広辞苑の偏向編集を批判した文章の中で雑誌「選択」の記事を引用したが、「選択」の基本的思想が保守派であるということではない。「選択」2月号に掲載された「外務省『外交放棄』の亡国」と題した記事に次のような箇所がある。

・・・安倍がトランプ米、プーチン露両大統領と無闇やたらと会談して愛想を振りまき、「首脳間の個人的関係は史上最高に良好」と自賛したところで、具体的に何がうまくいったのか、成果が何もない。

日韓が無理に結んだ慰安婦合意が案の定、暗礁に乗り上げた。

日中は雪解けムードへ期待が高まるが、首脳往来再開のめどは立たず、・・・主導権は中国側に握られている。

日本政府の外交が成果を上げていないという地の文にも異論があるが、それはさておき、下線を施した部分には納得しかねる。

すなわち、慰安婦問題について前朴政権と合意に達したことは日本外交の成果である。それが「暗礁に乗り上げた」のは韓国の政権交代に原因があり、韓国側の問題だ。「無理に結んだ慰安婦合意」では、まるで日本政府が理不尽な要求をしたように受け取れるが、それは明らかに誤りである。

「選択」を批判しても始まらないが、冒頭に述べたように「『選択』の基本的立場が保守派であるわけではない」ことを明らかにしたいので、タイミングがずれていることを承知の上で、この駄文を掲載する次第である。

それにしても、世の中様々、いろんな意見があるものだ。

 

 


岩波書店の偏向思想

2018-02-06 14:12:24 | メモ帳

1月から発売されている広辞苑の新版(第7版)にいくつかの誤りが見つかり、出版社の岩波書店が謝罪して重版で修正すると発表した。それで一件落着と思いきや、台湾に関する記述は謝罪の対象外だった。

その問題点は、新版の広辞苑に台湾が中国の一部であることを示す地図が掲載されていること。

https://www.youtube.com/watch?v=zhjftE0_JUQ

これに台湾が反発し修正を求めたが、岩波書店は「間違ってはいない」と突っぱねた。

日本政府は中立の立場に立って「中国の立場を十分理解し、尊重し・・・」と言ったが(1972年)、「承認する」とは言っていない。したがって、広辞苑はその立場からは逸脱している。広辞苑は日本の辞書なんだから、日本政府の見解に沿って記述すべきではないのか。だが、中国の視点に立つなら、台湾が中国に帰属するという主張は正しい。これが岩波の視点なのだろう。

なぜ岩波が中国の代弁者になるのか不思議に思っていたところ、雑誌「選択」にその答えが見つかった。その2月号に掲載された記事“中国に傾倒する岩波書店”に次の記述がある。

 波書店は中国共産党宣伝部が実施する「中国を認識する」という宣伝プロジェクトの日本側パートナーに選ばれた。これは中国側が資金を拠出し、中国文化・社会を紹介する書籍を出版したり、イベントを開催するもので、今年春以降に正式にスタートする。日本では岩波以外に、東京大学出版会と東方書店が選ばれている。・・・東方書店は日中国交正常化以前から、中国共産党政権の主張を日本に紹介してきた出版社。奇しくも岩波の馬場公彦編集局部長はかつて東方書店に勤めていた。

さらに、この「選択」の記事は、岩波が経営的に苦境にあることを報じている。

岩波は、その雑誌「世界」で朝日新聞的な左翼的論調をウリにしているが、中国から金銭的サポートを受けて、今後はさらに中国に「傾倒」することになるだろう。これで、岩波がなぜ広辞苑の記述を修正しないのか、よくわかった。

ここまで書いてから、Hanada 3月号に掲載されている記事「広辞苑は偏向、有害辞典」を読んだ。執筆者は近現代史研究家の水野靖氏で、2013年に「広辞苑の罠」(祥伝社)を上梓し、広辞苑の思想的偏向を指摘したが、大きな話題とはならなかったらしい。

記事「広辞苑は偏向、有害辞典」によれば、広辞苑には数々の偏向記述があるが、その際たるものは「朝鮮人強制連行」に関する部分である。

日中戦争・太平洋戦争期に多数の朝鮮人を日本内地・樺太・沖縄・東南アジアなどに連行し、工場・鉱山の労務者や戦地の軍夫・慰安婦などとして強制就労・服務させたこと。

この記述において事実と異なる点は

(1)   当時「徴用」はあったが、「強制連行」はなかった。「徴用」とは国の命令で労働に従事する国民の義務で、その対象は日本人ばかりでなく、当時日本人だった台湾人・朝鮮人もこの義務を負っていた。「朝鮮人」に限定するのは誤り。

(2)   「慰安婦として強制就労・服務させた」は真っ赤な嘘で、朝日新聞が誤報を謝罪している。

理解に苦しむのは、版を重ねるごとに記述が日本に不利なように変化していること。例えば、

●「南京事件」の記述では、第一版・第二版では「日本軍が南京攻略の際に行った暴行事件」だったが、第三版以降は大虐殺に変更されている。

●伊藤博文を暗殺した「安重根」については、最初は「伊藤博文」の項に登場するだけだったが、第四版から独立した見出しとなり、「韓国・北朝鮮では義士と称えられる」として、まるで英雄扱いである。

理解に苦しむのは、広辞苑は記述内容もさることながら、年々親中・親韓の度合いを強めていること。

執筆者の水野氏は「広辞苑は有害図書であり、学校の場に置くべきではない」と述べているが、まったく同感である。広辞苑がこんなにひどい辞典とは知らなかった。不勉強を恥ずるのみである。

 

 

 

 


年金基金は投資名人

2018-02-04 10:51:58 | メモ帳

昨日(2月3日)の読売新聞によれば、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2017年度第3四半期における公的年金運用益は6兆549円だった。読売は第1四半期と第2四半期の実績を報じていないので、ネットで調べるとそれぞれ5兆1千億円、4兆4千億円だから、3四半期の合計額は15兆5千億円になる。通期では、前年の約8兆円はもちろんのこと、過去最高だった2014年度の15兆円を上回ることは確実だ。

年金基金は毎年7兆円ほど不足すると言われており、その不足分を投資による利益で補填してお釣りがでていることになる。

http://www.gpif.go.jp/gpif/faq/faq_05.html

国内株式に限って収益率(%)を見ると、次のようになっている。

2012 (H24)        23.40

2013 (H25)        18.09

2014 (H26)        30.48

2015 (H27)       -10.80

2016 (H28)        14.89

2015年を除き、毎年かなり高い収益率である。2017年度は多分2014年度の30.48%を超えるだろう。拍手! 私個人の投資実績よりもはるかにベターだ(笑い)。

問題は景気下降局面での対応である。下降局面になると、GPIFとしても損失を最小限にとどめるためには、投資を一部引き上げることになるだろう。株式市場がパニックにならぬよう、今の内から出口戦略を十分練り上げておいてもらいたいものである。