頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

朝日新聞の印象操作

2018-01-31 15:19:25 | メモ帳

前回、朝日新聞をアホ呼ばわりしたついでに、同紙の印象操作について論じたい。これもHanada 3月号に掲載された論文からである。

有本香氏の論文“典型的なスラップ訴訟だ”の中に次のような記述がある。

1月11日午前、中国海軍のものと見られる潜没潜水艦とフリゲート艦が尖閣諸島の周辺の日本の接続水域に入り、日本政府はこれを公表した。過去に中国海軍の水上艦の入域はあったが、潜水艦が尖閣諸島沖の接続水域に入ったことを確認したのは初めてである。

問題はこの事件の紙面における取り上げ方である。読売、毎日、産経は第一面の最上段にこの事件を報じたが、朝日は第3面に小さく掲載した。「そんなことは大したことではない」と言わんばかりである。

さらに、有本氏の同論文によれば、同様の問題が2016年にも起きたらしい。6月9日に中国の軍艦が尖閣諸島の接続水域に入ったことを他紙は翌日大きく取り上げたが、朝日だけは1日遅れて社説で報じた。そして、その社説の見出しは〈尖閣に中国艦、日中の信頼醸成急げ〉だった。他紙は〈軍艦〉と表現したが、朝日だけはただの〈艦〉だったことに注目したい。

要するに、朝日は中国の脅威をできるだけ矮小化したいのだ(とは有本氏は言っていないが)。では、なぜ朝日は中国の脅威を小さく報じるのか(沖縄タイムスと琉球新報も同様と聞いている)。朝日が他国の軍事的脅威を矮小化するのは、日本の安全保障に問題がないことにしたいのだろう、そして、その根底に憲法改正阻止があるのは明白だ。

憲法改正に反対なのは構わない。しかし、読者を印象操作で惑わせ、自社が望む方向に世論を誘導しようとするのは一流紙のやるべきことではなかろう。

ことによると、朝日の編集者は自分の価値観をフェアなものだと信じているのかもしれない。それならなにをか言わんやだが、せめて朝日の読者はしっかり眉唾で読んでいただきたいと願う。

 

 


モリ・カケ問題:朝日新聞はどこで間違えたのか

2018-01-29 16:10:13 | メモ帳

昨年の12月25日、朝日新聞は小沢栄太郎著『徹底検証「森友・加計事件」―朝日新聞による戦後最大の報道犯罪』の内容が名誉棄損にあたるとして、小沢栄太郎氏と出版社の飛鳥新社を提訴した。このブログでも、12月28日に「朝日新聞対小沢栄太郎のバトル」として取り上げ、朝日新聞は圧倒的に分が悪いと評した。

Hanada(飛鳥新社が発行)3月号(1月下旬発売)では、小沢氏含め7人の論者が55ページの紙面を費やして徹底的に朝日新聞を批判している。論者たちの共通する主張は、「言論の批判に対しては、言論で闘う」がメディアのあるべき姿であるにもかかわらず、朝日が言論闘争を放棄して、恫喝とも受け取れる5千万円請求の民事訴訟に走ったのはメディアとして恥ずべきルール違反だ、ということである。

経過を振り返ってみると、結果的に安倍内閣の支持率は昨年7月ごろ30%台にまで落ち込んだから、その時点では朝日等の各メディア(産経と読売を除く)の安倍叩きキャンペーンは成功していた。

選挙演説において、小泉進次郎氏が「モリ・カケ疑惑を完全に説明できるのは安倍首相しかいない」と叫んだそうだが(読売新聞)、その発言は聴衆受けと狙ったものであるにせよ、言外に「首相はあやしいぞ」という意味になる。反安倍キャンペーンは自民党幹部まで惑わせたのである。

では、朝日が安倍叩きに走った出発点はなんだったのか。

私は、森友学園の小学校設置趣意書に書かれた名称が、“安倍晋三記念小学校”であるという籠池氏の嘘を信じたことが朝日の失敗の原点だった、と思う。学校用地が破格の安値で払い下げられ、そこには首相が絡んでいるとなれば、絶好の攻撃材料になると踏んで、朝日は前のめりになったのだろう。だからこそ、“忖度”があったのではないか、という論理展開になったのだろう。

朝日が最初に趣意書を見て確認していれば、実際の名称が “開成小学校”だったことがわかったはずで、安倍叩きキャンペーンそのものが行われなかった可能性もある。要するに、朝日はメディアとして当然やるべきことを怠ったために墓穴を掘る結果を招いた。キャンペーンを始めて数カ月もたってから、この事実を知ってもブレーキが利かなくなった車のような状態だったのだろう。

要するに、アホな新聞だ、ということである。


湯河原の超繁盛ラーメン店

2018-01-27 15:20:32 | メモ帳

拙宅から歩いて5分の場所に、超繁盛のラーメン店「らぁ麺屋」がある。“昼前後は長い行列ができる”という噂を聞いていたから、行列してまでラーメンを食べる気にならず、これまで入ったことはない。

https://r.gnavi.co.jp/67632v570000/review/

ある朝、海浜公園でのラジオ体操会に参加しての帰りに、たまたま「らぁ麺屋」の前を通りかかった。ところが、店の前に十人ほどの行列ができている。“はてな、この店は早朝からオープンするのか”と思ったが、そうではなかった。ちょうど7時に従業員が出てきて、なにやら配るとまた店内に消え、行列の人たちも去っていった。察するに整理券を配ったらしい。

店頭には11時開店、3時閉店という表示がある。整理券をもらった人たちは、11時までどこかで時間を潰さなくてはならないから、多分近所に住む人なんだろう。

ある土曜日、「もし行列があまり長くなかったら、並んで評判のラーメンを食べてみるか」と、12時ごろに行ってみたら、なんと推定70人ほどが店の外で待っている。写真では、左側に人がいるが、実はその先に50人ほどの行列があるのだ!これでは1時間以上の待ちになるのは確実だし、寒かったから断念した。

帰宅してネットで調べたら、「らぁ麺屋」の席数は18。着席後15分で食べ終えるとすると、1時間に4回転になるから18×4=72人。最低1時間のウェイティングという推定は正しかった。

2時半すぎなら行列はないだろうが、そうまでして食べる気はない。ということは、私は永久に「らぁ麺屋」に入るチャンスはないということだ。

いくらラーメンが美味しいからといって、1時間も寒空に待つことをいとわないとは!!! 人々の美味しいものへの熱意とエネルギーに敬服する。

 

 

 


平昌冬季五輪における潘基文の役割

2018-01-24 13:34:07 | メモ帳

平昌冬季オリンピックに北朝鮮の選手が出場するのは、世界平和のためにはいいことである。しかし、それがスポーツの祭典という基本理念から逸脱して、北の管弦楽団が来るとか、北朝鮮にある施設を利用してイベントを開催するとか、オリンピックに関係ない事案が進行しているのはいかがなものか。

この調子だとずいぶん政治色が強いオリンピックになりそうだが、その背景には潘基文前国連総長がIOC倫理委員会の委員長に就任した(2017年9月中旬)ことが影響しているのではないか。

最悪の国連総長という悪評があった潘基文氏がIOCの重職に就任することになったのは、バッハ会長の推薦によるものだろうが、その背景に韓国の運動があったのではないか。公正であることを重視し、“李下に冠をたださず”と考えるなら、倫理委員会の委員長は韓国人以外の人物を選出するのが筋だろう。9月の時点で平昌冬季オリンピックがこういう展開になるとは誰も予想していなかったはずだから、韓国の運動に金銭が絡んでいるとは思わないが、それにしてもすっきりしない話である。

そもそも、日本のメディアはこの件を報じたのか。私は数日前Youtubeから知ったが、私が報道に気づかなかったのだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=7RwfQcq8YPc

対話路線は結構だが、オリンピックが北朝鮮のプロパガンダに利用され、終わったとたんにまたロケット打ち上げというような事態にならないことを願う。

 

 

 

 


“値上がりする株、教えます”の信頼性

2018-01-22 13:23:33 | メモ帳

私の趣味の一つは株式投資。数ある銘柄の中からこれぞという銘柄を選び、その銘柄がスイスイ上がりだしたときの快感は言葉では言い表せない。

昨年11月中旬のこと、投資資金が150万円ほど浮いていたが、これぞと思う銘柄はみな上がりに上がっていて、買いたいと思う銘柄がみつからず苦慮していた。そこで、“値上がりする株、教えます”のサービスを利用することにした。選んだのは“わしの罫線”の発信元ミリオンストック投資顧問(以下ミリオン https://million-stock.jp/)。人様に銘柄を教わるのでは「株式投資が趣味」とは言えないが、一つぐらいはまぁいいだろうと自己弁護した(笑い)。

実は、数年前にも助言サービスを利用したことがある。その時は教わって買った銘柄がひと月半ほどびくとも動かなかった。結局、その銘柄での損失はなかったが、情報料3万円は無駄になった。しかし、ミリオンの情報はかなり精度が高いから、前回のようなことはあるまい。

3万円をミリオンに支払って、受け取った推薦銘柄はD社(デで始まるカタカナの社名で一部上場、コードは6千番台)。接合材のメーカーで、電子関係の副資材が主力。正直言って、それまで知らなかった銘柄である。

配当利回りは2%以上あり、チャートの形も悪くないし、業績もいい。ところが、“みんなの株”などが発表している銘柄評価を見ると、【割高】【売り】となっている。しかし、それで引いてしまったら、3万円が無駄になるし、好調な電子分野ということもあり、思い切って買うことにした(20171128日)。買値1,404円で千株だから、1,404,000円プラス証券会社手数料約8千円の投資である。

買った直後、D社株は1,300円にまで下がってひやりとしたが、その後は順調に上がって、1月19日現在1,573円。値上がり幅は169円だから、上昇率は12%。粗利は169,00030,000139,000円。2ヶ月の投資としては上々だ。

しかし、ミリオンの謳い文句は“短期急騰”であり、この程度で“短期急騰”と言えるのか?

私が11月末に自分の裁量で買った三菱電機は1906円から2175円に上がっているから、上昇率は14%で、D社を上回る。ただし、当時私が買ったのは三菱電機ばかりではなく、ほかの銘柄は上昇したものの上昇率は一桁台で、総じて日経平均の上昇率程度。

では、日経平均と比べたらどうなのか。日経平均は、1128日の22,597円から1月19日現在の23,808円に上がった。上昇率は5.3%だから、D社株の実績は日経平均よりもはるかにベター。

                     1128          1月19           上げ幅           上昇率

D                    1,404             1,573                169           12.0%

三菱電機             1,906             2,175                269           14.1%

日経平均           22,597            23,808             1,211             5.4%

D社株は“短期急騰”とまではいかないが、まずまずの結果を出したと評価する。100点満点で、85点としておこう。これ以上大幅に上がるとは思わないが、下がる理由もないし、1128日の時点でミリオンは“目標株価は1,650円”と言っていたから、今しばらく保有して様子をみることにする。

さて、どの株式投資助言サービスも無料の推奨銘柄を発表する。餌を撒いて獲物が集まるのを待っているのだろうが、有料と無料の差は何だろう? 無料銘柄はどのような結果になったのか調べてみる。

1128日にミリオンが発表した無料銘柄はプラコー(6347)だった。その時の株価は135円で、現在(119日)は133円だから僅かだが下がっている。

1129日の無料銘柄はインテリックス(8940)。その時は995円で、現在1206円だから21%上げている。

1130日の無料銘柄は渋谷工業(6340)。その時の株価は4,125円で、現在は4,905円だから19%の上昇。

その他の無料銘柄の実績は省略するが、上げたものもあり、下げたものもある。総じて上がっているものが圧倒的に多いが、株式市場全体が上がっているのだから当然である。気になるのは、無料銘柄でも大きく上げたものもあり、D社株のように有料銘柄でも無料銘柄より上がり方が少ないものもある、ということ。それなら、無料銘柄を活用する方がベターということになるのか。

私は、無料銘柄は有料銘柄より情報の質が劣ると思ったが、それは間違いだった。株式投資助言サービスの発信元が、発表したあとその株がどれくらい上がるか予測することは難しく、情報の質に差がでるはずがない。

では、タイトルに掲げた“「値上がりする株、教えます」の信頼性” の結論はどうなるか。ミリオンに関する限り、予測的中の方が圧倒的に多いから“信頼性あり”としたいところだが、これは株式市場が上昇局面にあるからではなかろうか。下降局面でもテストしてみないと何とも言えない、が結論である。

 

 

 

 


アベノミクス批判の検証

2018-01-18 11:07:35 | メモ帳

私は基本的にはアベノミクスの支持者である。“基本的には”とは、全面的に賛同するわけではないが、プラス・マイナスを総合すればプラスの方が多少大きいと考えているという意味である。

こういう立場で、アベノミクスを批判する経済学者たちが具体的にどう批判しているのか知っておこうと考え、浜矩子氏の『これでも「アベ」と心中しますか』(副題 国民の九割を不幸にする安倍政治の落第通信簿)を読んだ。数あるアンチ・アベノミクス論者の中から同氏を選んだ理由は、彼女の父君が私のかつて勤務していた商社の先輩で、彼がロンドン支店長だった時、いささかお世話になった縁があるから(つまり、大した理由はないということ)。

浜氏はアベノミクス批判の急先鋒で、アホノミクスという造語で安倍政権の政策を揶揄してきた。だから、私はこの『これでも「アベ」と心中しますか』も、てっきり安倍政権の経済政策を批判しているのだろうと思ったが、そうではなかった。

というわけは、浜氏が「チーム・アホノミクスには『21世紀の大日本帝国』を構築しようという不純な下心がある」ときめつけていること。「経済大国」と表現すればいいことを、あえて「大日本帝国」なるネガティブな単語を使って安倍政権を貶める印象操作をしている。「下心」にしても、まるで悪事が進行しているような感がある。多分、浜氏は安倍政権の国家安全保障政策に反対なんだろう。政治に関して信念をもっていることは彼女の勝手だが、経済問題を論じるのに、政治に関する信念を絡めるのはいかがなものか。

副題にある“落第通信簿”とはどういうことかというと、好転した経済指標すなわち、株価上昇、失業率低下、GDP増大、就職内定率過去最高などを分析し、安倍政権が自慢するほどのことはなにもなく、実際にはこれらの経済指標はすべて落第点だという。

確かに彼女の分析は経済学者らしく的を射ている。しかし、悪い点ばかり強調し、改善された点には口を閉ざしている。さらに、経済学者なら経済学者らしく、“悪い点はこうしたらよくなる”という建設的対案を提示すべきだろうが、それもない。彼女ほどの知見があれば、改善策なぞお手のもんだと思うのだが・・・。

“終章にかえて” には次の記述がある。

下心に根ざす経済政策は、実に様々な形で日本経済の均衡を突き崩していた。その機能を損なっていた。日本経済から、我々を幸せにできる力を奪っていた。下心が暴走させる政策運営のお蔭で、日本経済は次第に呼吸困難に陥りつつある。…強くて大きい経済の構築に固執するあまり、彼らは日本経済を硬直的で脆い状態に追い込んでいる。このまま行ったら、日本経済は窒息死にいたる。

この部分(つまり結論)は、悪意に満ちた表現で安倍政権を批判し、読者が悲観的に受け止めるように誘導している。野党の面々が泣いて喜ぶ論理展開だ。

さて、枝葉末節だが浜氏の間違いを指摘したい。同氏は安倍政権の株価押上げ政策に関して次のように述べている。

株価が上がると景気が良くなるわけではない。景気がいいから、株価が上がるのである。この順序を間違えてはいけない。ここでもまた、チーム・アホノミクスは思い違いをしているらしい。株価を上げれば、景気も「景気づく」と思い込んできた節がある。これは違う。話の順序が逆転している。(93ページ)

経済理論としてはその通りだろう。しかし、現実は必ずしもそうではない。いい例が私だ。持ち株の値上がり分を温泉旅行の費用に充当しているから、交通機関、宿泊施設、飲食店、土産物製造業者の業績に多少なりとも貢献しているはずだ。私だけなら大した金額ではないが、同じような行動をしている人は多いと思う。また、値上がり株を換金せずとも、含み益が増えたことで気分が高揚し、消費支出を増加させている人も多いだろう。

企業でも同じことが言える。年度末に持ち株(取引先や関連会社)を時価評価すると利益が増える(減る場合もあるが)。企業努力で稼いだ利益も持ち株の価値上昇も、利益ということでは同じである。それが給与とか配当として支出されれば、経済を活性化する。

つまり、株価上昇は景気拡大をもたらす部分もあるのだ。浜説の一方通行は誤りで、双方向なのである。浜氏は株式投資に経験がないから投資家の行動様式や心理を知らないのか。それとも、安倍政権の政策を批判するために、株価→景気の流れは無視しているのか。合点がいかぬ話である。

ところで、一般論として予言者は予言が的中することを願う。この伝にならうと、浜氏は日本経済が“窒息死”することを願っていることになるが・・・。魔女に呪いをかけられているようなおぞましい気分である(笑い)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


朝日は親韓新聞

2018-01-13 12:50:35 | メモ帳

夕食時、ワインを飲みながらの妻との会話。

「文在寅は慰安婦合意に従うと言いながら、ごちゃごちゃ注文を付けた。一つは日本が出資した10憶円を韓国が肩代わりする、もう一つは元慰安婦に誠意をこめて謝罪せよ。往生際の悪い男だね。読売の社説は文を批判しているけど、当然だな」

「ことによったら、朝日新聞は安倍首相が謝罪の手紙を書けと主張するのではないかしら」

「いくら朝日でもそうは言わないだろう」

「わかんないわよ。朝日新聞がどう報じているか調べてみてよ」

ということで、1月10日付けの朝日新聞を調べてみた。すると、社説の中に次の文言があった。

・・・日本側も「1ミリたりとも合意を動かす考えはない(菅官房長官)」と硬直姿勢をとるのは建設的ではない。アジア女性基金では歴代の首相が元慰安婦におわびの手紙を送ってきた。韓国側から言われるまでもなく、合意を守るためにその範囲内でできる前向きな選択肢を考えるのは当然だ。・・・

この論者は「歴代の首相がお詫びの手紙を書いたのだから、その慣例にしたがって安倍首相も詫び状を書け」と言っているわけだが、それでは次の首相も同じことを要求されるだろう。永久に詫び続けることにならぬよう「不可逆的」という外交文書としては異例の表現を使ったはずだが、この論者は「日本は何遍でも謝るべきだ」と主張しているのである。

妻の言った通りだった。これではまるきり韓国の新聞の社説だ。朝日がこれほど親韓だとは知らなかった。

慰安婦合意に反対しているのは、韓国の世論というより慰安婦支援団体(挺対協)である。慰安婦問題が解決すると彼らの存在意義がなくなるから、条件如何にかかわらず慰安婦合意に反対なんだと思う。文大統領とて安倍首相が謝罪状を書くとは期待しておらず、謝罪状の部分は国内向けメッセージだと想像する。この論者はそれがわかっているのか。

その社説のタイトルは「合意の意義を見失うな」とある。内容を読むと「合意の核心は、元慰安婦の心の傷を両政府の協力でいかに癒してやるか、にあったはずだ」とあり、この部分が彼の言う“合意の意義”らしい。“心の傷”(があるとするなら、それは)言外に“拉致”が前提になっており、朝日が“拉致”という誤りの情報を報道したからこういう事態になったのではなかったか。よくまぁシャーシャーと言えるものだ。

この合意の意義は、終止符を打つということにある。“合意の意義を見失うな”はそのまま朝日にお返ししたい。


恵方巻の販売合戦始まる

2018-01-10 15:50:37 | メモ帳

7イレブンで恵方巻のパンフレット(予約申込書)を手渡された。記載されている具材の説明を読むと、それぞれ曰く因縁があるようだ。

蓮根:たくさんの穴が「先を見通す」ということで、明るい未来の象徴

穴子:身の長い穴子は永続を象徴し、健康長寿の縁起物

おぼろ:入っている海老は腰を曲げた姿から、長寿を保つ老人を連想

厚焼き玉子:黄色は黄金に通じ、金運上昇の縁起物

きゅうり:「きゅうり」は九利に通じ、利益が増える縁起物

よくまぁ、こじつけたものだ。そして、誰がどうやって決めるのか知らないが、今年の恵方は南南東だという。日本人がこぞって節分の晩に南南東の方角を向いて恵方巻を頬ばるとは、なんとユーモラスな光景であることよ。

恵方巻だけではディナーとしてはいささか物足りないということか、いわしつみれ汁、いわし生姜煮、ざる蕎麦、茶碗蒸しなどのサイドメニューも揃っている。おまけに、豆大福、苺のロールケーキ、チョコバナナ・クレープなどのデザートまで

ということは7イレブンだけでなく、他のコンビニやスーパーマーケットも同様かなと、ネットで調べたら案の定だった。松の内が明けると同時に、各社一斉に恵方巻キャンペーンを開始したらしい。

いつのまにか、恵方巻はクリスマスケーキ並みのイベント商品に成長した。それはいいとして、皆さん豆まきはやるのかね。

 

 

 


青学・帝京を倒せ

2018-01-09 15:12:16 | メモ帳

以前、私は巨人ファンだったが、9連覇した時あまりの強さに辟易して、アンチ巨人になった。それでも巨人のTV中継を見ることには変わりないから、視聴率維持には同じように貢献した(笑い)。それ以来、チャンピオンになったチームが連覇すると、翌年にそのチームが敗れることを期待するようになった。つまり、アンチ連覇チャンピオンである。

さて、年初の注目スポーツは、箱根駅伝と大学ラグビー。私は青学が4連覇しないこと、帝京が9連覇しないことを期待した。

箱根駅伝のメディアの下馬評では、やはり青学が優勢とあった。往路で東洋大が首位になった時は、“ひょっとすると番狂わせ”と淡い期待を抱いたが、復路の山降り6区であっさり青学に抜かれ、その後は差が開くばかりで、結局は青学の圧勝に終わった。残念! 

東洋大の監督は、私のような判官びいきの期待などお構いなしに、1区、2区に最速走者を配することで、レース前から往路だけの勝利を狙っていたのではなかろうか。人が悪いぞ、コラ!

大学ラグビーの決勝は帝京と明治の対戦。マスコミは勝者の予想を避けたが、戦績を見ると帝京有利。ところが、前半を明治17対7で折り返した。さらに明治が3点を加えた時点で、“ひょっとすると番狂わせ”と淡い期待を抱かせたが、その直後に明治にミスが出て、それからは帝京の一方的展開。点数こそ2120のクロスゲームだったが、印象としては点差はもっと開いていた。

青学・帝京、ともに王者の貫禄を見せつけた。では、なぜ両校の連覇が続くのか。強い大学には人材が集まるということもあるだろうが、同じ大学生なんだから、とどのつまりは他校がダラシないだけではないのか。

来年こそは、青学の5連覇、帝京の10連覇を阻止する大学が現れることを期待する。


錦ヶ浦が熱海の観光名所にならない理由

2018-01-05 16:24:34 | メモ帳

熱海の錦ヶ浦は入り組んだ断崖に、奇岩と松の木が趣を添える景勝地である。市内の観光名所を巡る「遊湯バス」のバス停もある(ホテル・ニューアカオの構内)。場所は、伊東・下田方面へ向かう幹線道路の最初のトンネルを出てすぐ左、熱海城の裏手になる。

ところが、この錦ヶ浦は熱海の観光案内に掲載されていない。だから観光客は来ない。この景勝地が他の地域ー例えば、私が住む湯河原ーにあったなら、観光の目玉になるだろう。

https://retrip.jp/articles/15272/?

その一角に “花の妖精”というカフェがあり(写真)、ここだけは賑わっている。正月2日のランチ時は、午後2時を過ぎても満席で、ウェイティングになっていた。

 

そのカフェの中から眺めると、右手に伊豆半島、正面に大島と初島が横たわり、左手には真鶴半島と熱海市内が視野に入る。晴天なら、相模灘越しに房総半島まで見える。時折、熱海と初島・大島を結ぶフェリーボートが群青の海原に白い航跡を描く。伊豆半島随一の絶景と評価しても過言ではないだろう。そして、景観を愛でつつ飲むワインは格別だ。

錦ヶ浦で撮影した写真をご覧いただく。下は初島の横から上がる初日の出、

これは、太陽とほとんど同じ場所から上った満月(1月2日)。肉眼ではもっとオレンジ色が濃かったが、拙い撮影技術のためか色が薄くなったのは残念。

では、なぜ錦ヶ浦が観光案内に載っていないのか。

昔、ここは自殺の名所だった。絶壁からの投身自殺が頻繁に起きたのである。だから、縁起が悪いということで、熱海市当局は意図的に観光名所から除外したのではなかろうか。

ことによると、市当局は数十年前に「ここにホテルができれば、自殺者がいなくなり、自殺の名所という汚名を返上できる」と踏んで、景観を損なうことになるデメリットを知りつつ、ホテル建設を許可したのかも知れぬ。しかし、今ではそんな昔の汚点を知っている人は少なくなったから、もう時効だと思うが

ともあれ、もし熱海を訪れる機会があれば、ぜひ錦ヶ浦を訪れるようお勧めする。ドライブ途中の休憩スポットとして絶好だし、少なくとも「お宮の松」より楽しめること請け合いである(笑い)。

 

 

 

 


宮部みゆきの「悲嘆の門」に失望

2018-01-04 16:21:59 | メモ帳

宮部みゆきの「悲嘆の門」上中下を購入したが、中巻の始めまで読んで、そこから先は読む気が失せ、古本屋に売却して処分した。下巻はまったく読んでないし、中巻も新品同然だから、古本屋はさぞ喜んだことだろう。なぜ、こんなアホなことになったのか。

私の趣味の一つは推理小説を読むこと。好きな作家は松本清張・森村誠一・東野圭吾など。彼らに共通する特徴は、作品の構成が緻密で、現実性があり、最後の種明かしまで一貫して論理性があること。

宮部みゆきの作品も、「模倣犯」、「火車」、「理由」、「ソロモンも偽証」などは、こうした系譜にあるから、著者が宮部みゆきなら私の好みに合うはずだ、と作風に信頼して新作を購入する。

しかし、「悲嘆の門」は違った。上巻は期待にそむかぬ出来栄えで、話がその先どう展開するのかわくわくしつつ読了。ところが中巻の始めに怪物が登場した。その怪物とは、巨大な女性で、髪の毛が長く、底光りする翼をもっており、空を飛べる。革のベスト、革のパンツ、ごついベルトを身につけ、柄が長い鎌を振り回す。そして、その刃に殺した人の顔が映る!

こんな空想的怪物が出てくるのでは、現実性も論理性もあったものではない。小説なんだから、何を登場させようが作家の自由だ。そして、そんな怪談を好む読者もいるだろう。しかし、作家にはその作風で期待されているのだから、あまりにも過去の作風からかけ離れた新作を発表するのはいかがなものか。

詐欺にあったような気分である。